2022年7月8日、参議院選挙の投票日を前にして、日本国では衝撃的な事件が発生しました。それは、自民党候補者の応援演説に駆け付けていた安倍晋三元首相が、凶弾に倒れるというものです。報道によりますと、同首相と関係がある新興宗教団体への個人的な恨みによる犯行ということなのですが、国民の多くは、この単独犯説に疑問を懐いているのではないかと思います。
犯行の動機として指摘されている特定の新興宗教団体につきましては、日本のメディアでは、その名称は伏せられてきたのですが、アメリカのメディアが報じたため、統一教会であることが判明しているそうです。となりますと、状況は、極めて複雑となります。何故ならば、保守派の代表とも目されてきた安倍元首相は、その実、朝鮮半島系の宗教団体と懇意であったことが国民の知るところとなったからです。今般の参議院選挙は、‘弔い合戦’となるとの見方もありましたが、むしろ、カルト新興宗教のみならず、朝鮮半島絡みの背景に戸惑う国民も少なくないことでしょう(偽旗作戦?)。
それでは、今般の暗殺事件には、全く政治性や組織性がないのでしょうか。現役の大統領暗殺事件で知られるケネディ大統領暗殺事件については、今日では、およそオズワルド単独犯説は退けられております。特に、最近になって急浮上してきたのは、致命傷となった首への一撃は、オープンカーの隣に座っていたジャックリーヌ・ケネディ夫人によるものという説です。暗殺の瞬間を映したビデオによく目を凝らしますと、確かに、同夫人が手のひらに収まるぐらいのサイズの小銃でケネディ氏を打っているように見えます。メディアが報じる犯人は仕立てられたダミーであり、暗殺の命令者を含めまして、真犯人は別にいるということはあり得ないお話ではないのです。
ケネディ大統領暗殺事件でも、当初よりその黒幕としてソ連邦やCIAの名が挙がっていましたが、安倍元首相暗殺事件もまた、山上徹也容疑者が元自衛官であったことを踏まえますと、同容疑者の役割は、‘目くらまし’であるのかもしれません。コロナ禍、ウクライナ危機、そしてジョンソン英首相の辞任など、慌ただしい国際情勢の動きを考慮しますと、背後にはより大きな組織が動いており、国際性、あるいは、超国家性を帯びている可能性さえありましょう。そこで、こうした背景の如何の問題は別に論じるとして、本ブログでは、今般の事件が大掛かりな組織的な犯行であるのか否か、少しばかり推理を試みてみたいと思います。
先ずもって疑問が呈されたのは、山上容疑者の発砲の回数は二度であったにも拘わらず、安倍元首相の身体には二つ以上の銃創が報告されたことです。ネット上にアップされた映像を見ますと、最初の一発目は外れているものの、爆発音と共に煙が巻き起こっています。二度目の銃弾が放たれたのは、この音と煙に驚いて安倍元首相が犯人のいる方向に振り向いた時です。そして、被弾した安倍首相は、半ば身を伏せるかのように地面に倒れ込むのですが、第一発目の銃撃による煙が煙幕となって、何れの動画やビデオも、銃弾の動きを捉える決定的な瞬間を鮮明には撮っておりません。因みに、後に否定されるのですが、当初の報道によりますと、この時には、まだ安倍元首相の意識はあったそうです。
事件直後の報道には、散弾銃が用いられたとするものもあったのですが、この説は、すぐに否定されています。安倍元首相以外に被弾した負傷者はなく、周囲の人々が、倒れている安倍元首相に傍にあつまり、慌てふためいて医療関係者はいないか呼びかけると共に、AEDを持ってくるように頼んでいる様子も伝えられました。実際に、webや新聞等に掲載された現場で行われた心臓マッサージを撮ったとされる動画や写真では、安倍元首相はそれほど出血している様子はありません(何故か、新聞記事の写真では元首相の胸部にモザイクがかけられている…)。仮に、散弾銃が使用されたのであれば、現場は血の海になっているはずですし、左胸部からの激しい出血があれば手の施しようもなく、心臓マッサージも難しい状態にあったはずです。もっとも、この点については、心臓マッサージに駆け付けた近隣の医師の証言によりますと、この時、既に安倍元首相の瞳孔は開いており、心肺停止の状態にあったと言います(現場への急行については、安倍元首相の親族から、依頼の電話があったという…)。
その一方で、救命措置のためにドクター・ヘリで運び込まれた奈良県立医科大学附属病院で設けられた記者会見では、治療に当たった救命医療が専門の先生は、右首に2つの銃創、左肩に銃弾が抜けたような小さな痕があったと述べております。しかも、心臓に激しい損傷があると共に、体内のあちらこちらから出血があり、止血と共に膨大な量の輸血を試みたそうです。同証言によりますと、犯人の発砲は二度であったにも拘わらず、少なくとも銃弾は3発あり、外傷としての傷は小さくとも、銃弾は体内において酷い出血をもたらしていたようなのです。
3つの銃創の存在が明らかとなったことにより、ここで、再度、散弾銃説が浮上してまいります。そして、翌日の朝方には、警察による検死の結果として、安倍首相の死因は、左上腕部から入った銃弾が鎖骨下動脈を切り裂いたことによる失血死と報じられ、銃弾の推定数は、一つ加わって4つとなりました。その後、10メートル説と30~40メートル説とがあるものの、演説台から離れた場所にあった選挙カーからも銃弾の痕が発見されたため、銃弾の数はさらに増えるのです。しかも、それぞれの銃弾の軌道は違っていますので、別の方角からも被弾した可能性も浮かんでくるのです。
かくして、発射数と弾丸の数について説明がつかない状況に至ったのですが、まさにこの時、山上容疑者が自ら手作りした銃は、一度に6発の銃弾を発射できるように工夫されていたという、山上容疑者の供述が報じられます。しかも、専門家によりますと、銃弾とは、必ずしも貫通するわけではなく、体内に入ると骨や軟骨等によって進路が蛇行し、血管や臓器を破壊しながら体外に出ることもあるそうなのです(なお、首に残された二つの銃創の内、銃によるものと確認できたのは、現在、一つだけ…)。銃の発射回数と銃痕等の数の不一致の謎が解け、ここで、国民の多くも納得しそうになるかもしれません。しかしながら、この説明で、全ての謎はすっきりと解けたのでしょうか。真相を究明するためには、より状況を詳しく観察する必要がありそうです(続く)。