シリア各地で衝突、98人死亡 民間人処刑の情報も(朝日新聞) - goo ニュース
シリアでは、アサド体制に抗議する国民に対する痛ましい虐殺が続いており、死傷者は、日に日に数を増すばかりです。調停案も破綻寸前であり、シリアの混乱は、一向に収まりそうにもありません。
国民に銃口を向けた時点で、アサド大統領が、統治者として資格を失ったことは歴然としています。政府とは、国民を護るために存在するのですから、アサド大統領は、シリアと国民の守護者としての役割を放棄し、国家権力を私物化したのです。シリア国軍もまた、民兵組織と共に、アサド大統領の武力弾圧の手先となり、国民の命を無残にも奪っています。独裁体制を葬ったリビアでは、国軍や政府幹部の離反が相次ぎ、政権崩壊への転換点となりました。シリアにも、国軍と袂を分かった自由シリア軍が存在しているそうです。政府側からの離反者が増えれば、強固と見られるシリアの体制もまた、自ずと揺らぐはずです。
シリア国軍が、本来闘うべき相手は、国民ではなく、国民を虐待する”暴君”なのではないでしょうか。シリア国軍の中から、虐殺の危機に晒されている国民の盾となる勢力が現れれば、混迷にあるシリアに、一筋の希望の光が差し込むのではないかと思うのです。
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シリアでは、アサド体制に抗議する国民に対する痛ましい虐殺が続いており、死傷者は、日に日に数を増すばかりです。調停案も破綻寸前であり、シリアの混乱は、一向に収まりそうにもありません。
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シリア国軍が、本来闘うべき相手は、国民ではなく、国民を虐待する”暴君”なのではないでしょうか。シリア国軍の中から、虐殺の危機に晒されている国民の盾となる勢力が現れれば、混迷にあるシリアに、一筋の希望の光が差し込むのではないかと思うのです。
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アラブの春は、欧米の陰謀との説はありますが、国民の多くが、独裁体制を拒否し、自由や民主主義を求めていることを、過小評価してはならないと思うのです。シリアでは、国民の7割はスンニ派であり、アサド一族を含め、国民の一割に過ぎないシーア派のアラウィ派が、権力を独占している状況のようです(国軍がアラウィ派で占められているならば、離反の望みは薄い…)。これでは、スンニ派の国民多数が、反政府派として抵抗運動に身を投じるのも当然の成り行きです。平和裏の解決を望むならば、話し合いの場を設け、宗派別の連邦を形成するといった合意が必要であり、現政権の武力弾圧は、言語道断な蛮行です。このまま武力弾圧が続きますと、やはり、国際社会の介入を受けることになるのではないでしょうか。