万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

森友学園問題は韓国の大統領弾劾と連動している?

2017年03月17日 13時41分06秒 | 国際政治
菅官房長官「昭恵夫人個人の寄付もなし」 森友問題
 先日、韓国の朴大統領は、カルト宗教との関係が明るみに出たことで弾劾されました。時を待たずして日本国では、森友学園問題が急浮上し、安倍首相や稲田防衛大臣の去就まで問われる展開を見せています。一見、全く関係がないように思われる二つの事件ですが、ある一つの仮説を設定すると、両者は一つの計画において理解することができるかもしれません。

 両者の間には、(1)国の首脳クラスがスキャンダルに襲われたこと、並びに、(2)統一教会といった朝鮮系カルト教団が関連していること、(3)野党勢力が一斉にトップを退陣に追い込む行動をとったこと、という凡そ3つの共通点があります。偶然の一致とする見方もありますが、仮に、何らかの軍事的行動が間近に迫っているとしますと、これらの共通点は、偶然の一致では済まされなくなります。

 日本国の歴史を振り返りますと、明治以降において、幾つかの対外戦争を経験してきましたが、平和教育が徹底したためか、今日では、覇権主義国が他国を侵略しようとする場合、それに先立ってどのような準備をおこなうのか、という”前哨戦”や事前工作活動については然程に強い関心は払われてはきませんでした。しかしながら、『孫氏』にも描かれるように、戦場における決着は戦争の一場面に過ぎず、その勝敗は、準備段階において既に決せられる場合もあります。バトゥの征西においても、軍事行動に先立って、モンゴル側は相手陣営内に諜報機関とすべき勢力を抱き込み、攻略すべき相手国内部に積極的に工作を仕掛け、自らに有利な状況を作出しています。戦争とは、戦争法の手続き通りに始まるわけではなく、それ以前において、水面下では既にその準備が進められているのが常であり、今日でも、それは変わらないかもしれません。

 戦争の準備段階としての相手国への工作を考慮しますと、森友学園問題と韓国の大統領弾劾は、攻撃を計画している相手国に対する内部工作である可能性が俄然高まります。上記の共通点には、戦争を前にして相手国を混乱させ、自らが軍事行動を起こすに際して、円滑な防衛を妨げる狙いが見えてくるのです。韓国の大統領弾劾では、統一教会が問題となりましたが、おそらく、朝鮮半島系カルト集団は、日本国の政界にもネットワークを張り巡らし、後々、有力政治家を辞任に追い込むことができるように、スキャンダルの種を蒔いてきたことでしょう。カルト集団は、しばしば、外国の情報機関の配下に置かれていることは良く知られる事実です。

 それでは、両事件の背後にある黒幕とは誰なのでしょうか。最も蓋然性の高い推測は、北朝鮮という事になります。北朝鮮の恫喝は以前にも増してエスカレートしており、核ミサイルによる攻撃さえ示唆しています。そして、北朝鮮の後ろにさらに黒幕が存在しているとしますと、後ろ盾となっている中国やロシアなどが想定されます。森友学園問題は、近い将来に起き得るアジア動乱とも関連してる可能性が高く、安全保障の側面をも考慮した対応を要するのではないかと思うのです。

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6 コメント

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神社百景さま (kuranishi masako)
2017-03-18 07:35:21
 コメントをいただきまして、ありがとうございました。
 日本国の国権を狙う組織は、政治、行政、司法、マスコミ・・・など、広範囲にわたってネットワークを張り巡らしているものです。一つの重大な事件が派生した際には、こうした組織が、どの方向に向かって動いているのか、冷静沈着に観察する必要があるようです。表面的には”味方”に見えても、結果的には、被害を与えるような場合には、何らかの組織的指令を受けている”隠れた破壊者”の場合が多いのです。一般の日本国民の多くが、”まさか…”と思う非常識な手段でも、古今東西の歴史をみますと、それを常套手段とする人々も存在しているのですから。日本国民の真の”味方”とは、誰なのか、しっかりと見極めなければならない試練の時を迎えているようです。
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Unknown (神社百景)
2017-03-18 06:16:24
検察は何を傍観しているのか?と言いたくなります。
が、田母神裁判を観察する限り、その組織も蚕食されている?ことを疑わなくてはなりません。
治安維持に係わる法律の不備、なんとかしてほしいものです。
生前譲位特例法に係わる、背後で蠢いている集団の動き、自衛隊情報を収集している集団も連動しているということになるのかもしれません。
推測で書くと、キリがなくなりますが。
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gatewayさま (kuranishi masako)
2017-03-17 21:53:21
 コメントをいただきまして、ありがとうございました。
 今日の世界情勢を見渡しますと、様々な事件が地下水脈において繋がっており、地殻変動とも言える変化が起きているように感じます。今般の森友学園問題も氷山の一角であり、背景に何があるのかを理解しませんと、巧妙な策略にはめられてしまうことにもなりかねません。不安定、かつ、危険な時期にあるからこそ、政治家も国民も、冷静に物事を見極める必要があるように思えます。
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朝鮮半島有事 (gateway)
2017-03-17 21:37:31
2月3日、マティス米国防長官来日。安倍首相と会談し、米軍による日本の防衛義務を定めた日米安保条約第5条の重要性を確認しています。
3月16日、ティラーソン米国務長官が来日し安倍晋三首相と会談しました。
安倍首相は3月19日からドイツ、フランス、ベルギー、イタリアの欧州4カ国を歴訪する予定です。21日にはベルギーのブリュッセルでトゥスクEU大統領、ユンケル欧州委員長と会談するそうです。
おそらくそのためのベルギー訪問なのでしょう。
さらにこのたびの訪問がドイツ、フランス、イタリアというのもそれとなく腑に落ちます。
ロシア、中国の静けさも不気味ですね。
朝鮮半島の有事は秒読み段階に入ったと私には見えます。

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竹槍さま (kuranishi masako)
2017-03-17 18:55:58
 コメントをいただきまして、ありがとうございました。
 一連の事件をめぐる政治的な動きを観察いたしますと、空爆の可能性は、決して低くないように思えます。
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Unknown (竹槍)
2017-03-17 14:49:05
やはり空爆が近いのでしょうか。
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