原キョウコ ダンスセラピーラボ

ダンスセラピーという手法を通して心身の解放をサポートし、心と身体と魂をつなぐことを目標に、研究を重ねている場です。

「踊るように生きろ!」

2010-01-22 | 身体/ダンスから学ぶこと
WSを続けていると
その時々で
いろいろなテーマが浮上してきます。

その中でも、
何回も出てくるテーマがいくつかあります。

「踊っているときはこんなに気持よく過せるのに
どうして日常は息苦しいのだろう?」ということも
そのひとつ。

さまざまなタイプのダンスのWSがとてもふえたので、
踊ることの気持良さやカタルシスは
今では多くの方が知るところだと思います。
(専門的にやれば、当然苦しいこともあるわけですが)

特に型のない、
フリースタイルのWSでは
それまでダンスと縁がなかった方も
(初めはおそるおそるですが)
身体がのびのびと動いていくことで
大きな開放感を感じていきます。

ダンスというのは
「祝祭」の側面も持っていますから、
当然ですね。
「ケとハレ」でいうなら「ハレ」であり、
「過剰」であるエネルギーを「蕩尽」する行為でもあります。

日常ではできないことができるから、
気持いい。
ということがあるわけです。

けれどそれだけではただの発散行為です。
もったいない。

トランスして終わり、というワークは何だかな、と思います。

むしろ、
日常とダンスしている自分と
何がどう違うのか?
ということに意識を向けてみる。

すると気づくことがたくさんあります。

いつもはいろいろなことを「禁止」していることに気づいたり、
自分が自由であってはいけなかったりするし、
そういう環境にいないから、と思ったりします。
ひとは、いろんな理由で自分をがんじがらめにします。

じゃあ、どうしたら
踊っているときの自分に近づけるのか?
ということを
それぞれが考えたり
悩んだりすることが
だいじなことと思うのです。

踊っているときの身体は正直で、
それにいい/悪いはありません。
固かろうが、動かなかろうが。

「思ったように動かない」というジレンマを感じるのも
思いや理想が先行して、強すぎる場合もあります。

自由だと思っていたはずが
ものすごく不自由な自分というところに
辿り着いたりするパラドックスもあるわけで、
(私はしょっちゅう…)
それならそれを生きるだけなのです。
右往左往しながら。
揺れながらバランスをとりながら。

生きて行けば行くほど、
プライドやしがらみや立場や
いろんなものを身の回りにくっつけてしまいますが、
ダンスはそれを削ぎ落とす行為です。

シンプルな自分の、コアな部分が立ち現われてきます。

それはエッセンスのようなものです。

あなたとか、わたしのなかの、
とてもシンプルで美しいなにかです。

繰り返し言いますが、
そのなにかは
いい/悪いなどという
小さい尺度で測れるものではないのです。

そのエッセンスを
生きること。

それが「踊るように生きろ!」なのであります。


…伝わるかなあ?

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