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大学教授キョトンC日々アラカルト便り!!
スウェーデン 大ピンチ!
東京オリパラも大ピンチだが、
スウェーデンも、大大ピンチ!
21日、スウェーデン議会はロベーン首相に対する不信任案を賛成181票の
過半数で可決議会の定数は349。
スウェーデンの首相が野党による不信任案で退陣するのは初めてのこと。
不信任のきっかけは、新築アパートの家賃上限の撤廃。
なぜこの問題が政局化したのかよく理解できないが、
この不信任案を提出したのが<スウェーデン民主党>であったことに、驚く。
非常にニュートラルな党名だが、中身は、反移民を掲げるネオナチ起源の
極右政党。
スウェーデンはこれまで、社会民主労働党を軸とする中道左派、穏健党を
軸とする中道右派が交互にイニシアチブを取ってきた。
しかし近年は、左右どちらも拮抗しており、強力なパワーがなくなって
きている。
そうした拮抗状況の中、急成長を遂げているのが、1988年に発足した
極右のスウェーデン民主党。
2010年の国会議席数 20
2014年の国会議席数 49
2018年の国会議席数 62
この調子でいけば2022年の総選挙では、90議席に近づくのでは。
スウェーデン民主党はナショナリズムに訴え、これまで移民政策に
向けていた予算を高齢者福祉を含めた社会サービスに充当するよう
にと訴える。
あと4日で、ロベーン首相は、解散総選挙をするか、新政権樹立作業
を議長に委ねるか決めなければならない。
いずれにせよ、任期は2022年9月までの1年3か月。超短任期。
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