沖縄のチビチリガマといえば、たくさんの命が失われた場所です。そこを十代の若者たちが荒らしたということで逮捕されました。
どんなふうに破壊したのか、何を思ってそんなことをしたのか、あえてそれをしなくてはならなかったのはどうしてなのか。私は気にはなります。
沖縄の若者たちでさえ、ごく普通の若者でも、こんなことをしてしまう。彼らが特別にワルイ奴らなのではなくて、たぶんどこにでもいる子らなのでしょう。どこででもそんなことをする人はいます。お城に落書き、お寺に傷つけ、観光地をバイクで踏みにじる……。
それでも、やはりショックはあります。人が大事にしている、人が亡くなった祈りの場所をムチャクチャにしてやりたいという破壊衝動。文字情報しか見てないけれど、沖縄の子たちがそんなことをしたなんて、教育のあり方が問われているのかなと思いました。
もちろん教育は学校に任せるものではなくて、メディアや社会全体、家族、みんなで行っているものです。
チビチリガマはお墓と同じです。それもたくさんの人々が無念の死を遂げたお墓です。そのお墓を壊してみたいと思わせる何かがあったなんて、私はそれが怖い気がします。
昨日の朝、北朝鮮からミサイルが飛んできました。日本の上空を飛び越していきました。昔ある国が世界中に予告してミサイルを海に打ち込んだときがありました。その時は、ちゃんと予告していて、その国の軍事力を世界にアピールし、巻き込み事故にならないよう船に注意を与えたということです。
今回の北朝鮮は、もちろん予告無しだと思われます(いつでも打ち込んでくるので、織り込み済みではありますね。それにちゃんと日本とロシアの境目で、漁船には被害が出ないように配慮しているのかもしれない)。彼らなりの計算があったと思われますが、よその国の上を飛んでもいいんだろうか。
人工衛星は、好き放題に飛んでいるので、その感覚で、ミサイルではなくて、宇宙実験の一環として飛ばせているので、それをとがめるのはいけないことなんだろうか。
私は、昨日の朝、クルマの中で、「どうして毎回ミサイルを打ち落とさないのか、そもそもミサイルを破壊する武器は持っていないのか、いや、高いお金を払って購入済みのはずだ、だったらどうしてそれを使わないのか、抗議のメールでもしようか。どうしてメディアはそれを質問しないのか、そもそも政府とメディアって持ちつ持たれつだから、問題のあることは触れない暗黙の了解があるのかも……」
などとつまらないことを考えていました。メールはしないし、ミサイルは破壊しない。たぶんうまくいかないこともあるんでしょう。失敗したとは言えないし、許されるところまでは放置するんでしょう。北朝鮮もバカではないから、日本に宣戦布告する必要もないわけだし、そうなれば北朝鮮の国の終わりになります。絶対に向こうからの先制攻撃はない。だから、いつまでもやりたいようにやらせておく。
制裁決議も何も役に立たないでしょう。命を懸けてタイマン張っているんですから、虚勢こそ命で、どんな無理をしてでも虚勢を張り続けることでしょう。だから、核開発はさらに進むんでしょう。
だったら、もう諦めて、北朝鮮に核爆弾を持たせることを国連・アメリカみんなが了承する。ミサイルも自由に飛ばさせるというのはどうかな。
いやそれは、理想の放棄になるからダメですね。変なプライドが横行する外交関係だから、理想は捨ててはいけないのかもしれない。南北対立をしている狭い土地に、一方的に核開発を推進させるのはよくないのかもしれない。
ああ、どうしたらいいんだろう。
難しいけど、北朝鮮の高官を米国に招き、ジョンオンさんが訪米できるくらいの関係づくりをして、副大統領くらいが訪朝して、少しずつ関係を築き、北朝鮮という国を開いていくしかないのかもしれない。たくさんたくさん人々が往来して、少しずつ開かれるしかないのかもしれません。
中国でも、北朝鮮と仲がいいフリをしているけれど、ただの利害関係であり、たくさんの難民に来られたら大変だ、という思いだけで、国境を警備し、適当な関係を作っているのでしょう。
ジョンオンさんのお父さんの時代は、豪華列車で中国観光もしたそうですが、もう今は、そんなことも許されなくなりました。いよいよ三代目でこの国も終わりかな。
つまらないことを書きました。そんなことはどうだっていいことでした。私はただただミサイルをことごとく領海の外で打ち落として欲しかっただけです。時間的に難しいような気がします。
今思いつきました。ミサイル防衛システムは、アメリカくらい遠い国には対応できる時間があるけれど、10分やそこらで到着してしまう日本では役に立たないのかもしれない。そういう無駄な武器を買わされているのかもしれないです。ああああ。困ったなあ。
とにかく誰かが飛び込むしかないし、誰かを呼び寄せるしかありません。武器で解決はしない。ミサイル破壊もスカッとするけど、何の解決にもなりません。今度はミサイル破壊システムにも負けないミサイルを開発するだけですから。