うちの奥さんは切り絵アーチストです。残念ながら、絵を売ってはいないので、模造紙サイズの大きな切り絵は、額にも入れられないで、しばらく小学校の図書室に飾られたら、新しいのを作り、古いのは書庫にどんどんたまっているそうです。
同じ図書館ボランティアの方が、しばらく使っていなかったものをよその図書室に持っていったり、市のボランティアイベントに持っていったり、時々は使われているみたいですけど、永久に残そうと思って作ってはいないので、模造紙はくたびれていくのかな……。
もっと小さな作品なら、額に入れて家で飾るのだけれど、うちには模造紙サイズの切り絵を飾るスペースもないし、完成したら図書室に直行となります。もう帰ってこないし、私なんかは二度と会うチャンスはありません。
だから、家にある時に光の加減を見ながら写真を撮ったりして、記念にさせてもらっている。
この秋の作品は、先ずコスモスの切り絵から始まり、コスモスの迷路というイメージから、迷い込んでしまうアリスへと発想が飛び、「不思議の国のアリス」ではコスモスはなかったかもしれないですけど、彼女ならではの取り合わせで作品ができたようです。
この写真は完成ではなくて、アリスの右手はまだ貼り付けられていないようです。そこからどんな風になったのか、それはもう私には想像しかありません。あれ、まだうちにこの作品あったかな……。
光と影を求めて、光に立ち向かっています。逆光ではキラキラが撮れます。でも、目が痛くなってしまうくらいに、秋の光はまぶしくて、そんなに長時間見られません。そそくさと浜辺を離れたんでしたね。
これは、海辺のオブジェを撮った時と同じ日でした。朝の光でした。
こんなに光があふれているのに、私はその中にはいられなかった。すぐに日かげに逃げ込まなくては、暑いし、まぶしいし、痛いほどでした。
その日の夕方だったのか、なんか光がきれいだ、飛んでるみたいだと撮ったこともありました。
ただブレていて、街灯のひかりが写っただけでしたけど、たまたまとはいえ、私はなんか好きな感じでした。色彩がないのは残念だけど、あえて色彩を拒否してひかりと時間を撮りたかった。
今日はお仕事がある土曜日でした。いつもと同じ土曜の夜ですが、何だか疲れてもいるようです。
外には行きませんでした。ひたすらデスクワークみたいなものでした。何度か会合もありました。気づいたら夕方だった。
もう一年以上県外に出ていません。明日はどうなることか。たぶん、外には行かないと思います。そういう世の中だから、思い切りエネルギーをためるしかないですね。そして、いつか開放する時もあるんだろうな。