みなさま、お元気でいらっしゃいますか? 私は元気でいるんですけど、何だか残念なんです。
というのは、せっかく旅に出て、しかもわざわざ北海道にいるのに、ごはんをおもしろく食べてないなと思ったんです。
金曜日のお昼、奥さまが作ってくれたおにぎりを「絶対に南海電鉄の特急ラピートの中で、優雅に食べよう!」と思ってたら、電車は満員で、外国の人ばかりで、息が詰まるようでした。みんな静かに電車での移動をしているんですが、みんなもうすぐ飛行機に乗って帰国する、そんな(少し張り詰めた?)雰囲気があって、私のつまらない旅のイメージどころではありませんでした。
結局、飛行機の待合ベンチでこそこそと食べてしまった。もっと優雅に食べたかったのに、イメージとは違ってしまった(そんなの当たり前だし、優雅を求めるのならLCCじゃないですよね!)。とにかく、普段からランチというと、こそこそ食べる癖がついてしまっていて、これはかなりコロナのせいなのだ!(と、少しキレ気味?)
千歳市の夕ごはんと翌朝は、コンビニで買ったものを食べました。お昼はキリンビールの工場見学に行き、そこでいただいたビールで酔っ払ってしまいました。ああ、四杯も飲めてしまったなんて! 工場直送!(じゃなくても幸せだったかな?)
千歳市から(札幌は素通りして)小樽に移動しての夕方は、チャーハンとギョーザと焼酎、それで終わりでした。
翌朝の小樽の朝ごはん、お宿の朝ごはんは評判だったみたいなのに、あろうことか、頼んでなかった。「ホントに、何も考えてないんだねぇ」と奥さまにあきれられてしまった(その通り、朝ごはんの千円いくらが惜しかったのです。旅する醍醐味をそぎ落としてましたね)。
仕方なしに、電車に乗り余市ヘ行き、朝ごはん代わりにアップルパイを食べました。ワインの試飲もしました。
倶知安に移動して、駅前の焼きサカナ専門のお店で鯖と鮭定食をいただく(なんと駅を降りたら、ずっと魚を焼いてる匂いがして、どんどんお客さんは入っているし、焼き魚が食べたい気分が盛り上がりました)。これがごはんらしいごはん。ビールも注文したいところでしたが、自粛しました。
室蘭まで来たら、夕方になり、イメージどおりに長万部の駅弁のかにめしと缶ビール。明日の朝はヨーグルトと菓子パンです。
ああ、なんてことだというべきか、私らしいというべきか。ひとりだと食事は何だかいい加減です。ケチだし、コロナとインフルが怖いし、心を開けてないですね。
みんなでわいわいごはんを食べるって、それはすごくぜいたくなことだった。いつかそんな日も来るだろうけど、波に乗れていません。まぁ私はいつだってひねくれ者のケチケチ野郎ですから、そんなものなんですね。