ちょうど十年ぶりに宇陀市の又兵衛桜を見に行きました。きっかけは、NHK-BS朝の7時から放送されている「里山」番組でした。
ここで宇陀市の森野薬草園が出てきて、本業は水にさらして葛を作っておられるところで、十年前かには薬草園もみせてもらったことがありました。そして、ちゃんとテレビで予習もしたのです。片栗の花の群落が薬草園にはある、そういう予備知識もあった気がします。
でも、ついつい現場に着いたら、すべて吹き飛んでしまって、やれ、桜だ! 又兵衛桜を見に行かなくちゃ。お昼ご飯はどうしようとか、もうあれこれ考えているうちに、片栗の群落は吹き飛んでしまっていた。
三重県の峠道のしだれ桜は少しだけ寄るくらいで、とにかく奈良県に行かなくてはならず、国道の166号線を上り続け、トンネルを抜けました。
奈良県では、高見ノ里というしだれ桜の名所があるらしく、駐車場の人やら、警備会社の人たちがいっぱい路上にいます。もちろん団体さんも、ミーハーも、次から次と山の中の小さな駐車場に詰めかけているようでした。バスも何台も上がってきています。
こんなソワソワした雰囲気で、高見ノ里には全く興味のない私なのに、もう平常心を失ってしまいます。
高見山も心配して私たちのこと見てくれていたと思うのですが、もう私はアドレナリンが出ていました。
大宇陀の道の駅にクルマを止めても、桜と何かの写真を撮りたがっています。何がしたいのか、とにかく功名心だけです。とても桜を味わったり、しみじみながめたりする風情ではありませんでした。
酒蔵には少し興味はありましたが、中に入ろうという気持ちが起こりません。ああ、私って、日本酒には淡泊なんです。もう少し自分の世界を広げたいんですけど、なかなかそれができません。
道の駅からほんの少しだけ山の方に入ったら、めざす又兵衛桜はあります。ドラマ「真田丸」の最後の方で活躍した後藤又兵衛さん、その人が夏の陣のあと、こちらへ落ち延びて、ここに潜伏した。その時のゆかりの桜がこちらだというのです。
本当かどうかはわからないけれど、桜はもう終わりの方だけれど、淡いピンクは少し力を失いかけているけれど、最後の雄姿を見せています。
たまたまその下にたどり着けた人びとは、その大きさと崖を覆うたくましさと、又兵衛さんの伝説も含めて、ああ、立派な桜だとながめ、もっぱら写真を撮りまくっています。
私もいくつか撮らせてもらって、十年ぶりに桜と再開したよろこびをかみしめました。この十年、たいしたことはなかったけれど、悲しいことが多かったけれど、私自身はそれなりに年を重ねてきたようです。
ただ年を取ってボケてきただけ、という気もするけれど、何かどこかで成長する部分もあったのかもしれません。
これからまた十年したら、こちらを訪れるでしょうか。
森野薬草園の片栗の群落は見られませんでした。次のチャンスにかけます。でも、又兵衛さんの後ろに小さく咲いていたのは見つけられたので、これを貼り付けておしまいにします。
成長するって、なかなかできていないですけど、あと十年、何をしていることやら……。ブログはしているのかな。どうなんでしょうね。
ここで宇陀市の森野薬草園が出てきて、本業は水にさらして葛を作っておられるところで、十年前かには薬草園もみせてもらったことがありました。そして、ちゃんとテレビで予習もしたのです。片栗の花の群落が薬草園にはある、そういう予備知識もあった気がします。
でも、ついつい現場に着いたら、すべて吹き飛んでしまって、やれ、桜だ! 又兵衛桜を見に行かなくちゃ。お昼ご飯はどうしようとか、もうあれこれ考えているうちに、片栗の群落は吹き飛んでしまっていた。
三重県の峠道のしだれ桜は少しだけ寄るくらいで、とにかく奈良県に行かなくてはならず、国道の166号線を上り続け、トンネルを抜けました。
奈良県では、高見ノ里というしだれ桜の名所があるらしく、駐車場の人やら、警備会社の人たちがいっぱい路上にいます。もちろん団体さんも、ミーハーも、次から次と山の中の小さな駐車場に詰めかけているようでした。バスも何台も上がってきています。
こんなソワソワした雰囲気で、高見ノ里には全く興味のない私なのに、もう平常心を失ってしまいます。
高見山も心配して私たちのこと見てくれていたと思うのですが、もう私はアドレナリンが出ていました。
大宇陀の道の駅にクルマを止めても、桜と何かの写真を撮りたがっています。何がしたいのか、とにかく功名心だけです。とても桜を味わったり、しみじみながめたりする風情ではありませんでした。
酒蔵には少し興味はありましたが、中に入ろうという気持ちが起こりません。ああ、私って、日本酒には淡泊なんです。もう少し自分の世界を広げたいんですけど、なかなかそれができません。
道の駅からほんの少しだけ山の方に入ったら、めざす又兵衛桜はあります。ドラマ「真田丸」の最後の方で活躍した後藤又兵衛さん、その人が夏の陣のあと、こちらへ落ち延びて、ここに潜伏した。その時のゆかりの桜がこちらだというのです。
本当かどうかはわからないけれど、桜はもう終わりの方だけれど、淡いピンクは少し力を失いかけているけれど、最後の雄姿を見せています。
たまたまその下にたどり着けた人びとは、その大きさと崖を覆うたくましさと、又兵衛さんの伝説も含めて、ああ、立派な桜だとながめ、もっぱら写真を撮りまくっています。
私もいくつか撮らせてもらって、十年ぶりに桜と再開したよろこびをかみしめました。この十年、たいしたことはなかったけれど、悲しいことが多かったけれど、私自身はそれなりに年を重ねてきたようです。
ただ年を取ってボケてきただけ、という気もするけれど、何かどこかで成長する部分もあったのかもしれません。
これからまた十年したら、こちらを訪れるでしょうか。
森野薬草園の片栗の群落は見られませんでした。次のチャンスにかけます。でも、又兵衛さんの後ろに小さく咲いていたのは見つけられたので、これを貼り付けておしまいにします。
成長するって、なかなかできていないですけど、あと十年、何をしていることやら……。ブログはしているのかな。どうなんでしょうね。