甘い生活 since2013

俳句や短歌などを書きます! 詩が書けたらいいんですけど……。

写真や絵などを貼り付けて、二次元の旅をしています。

新鹿の海 ボードのおまつりでした!

2016年10月31日 23時23分45秒 | 海と水辺と船と
 スポーツにまるで縁のない私だけど、この前、あまりに眠くて、もう道を走っていられない。どこかで休憩しなくては! と、新鹿(あたしか)インターで下りて、集落に向かいました。つきあたりをどっちにいくか迷って、いいかげんなところで曲がり、小さな公園に入ることができました。

 もう秋なので、海水浴場にお客はおらず、夕方なので寒くなりかけていた。

 奥さんは、クルマから出ようともしません。

 私だけ、海岸に出てみて、新鹿の浜を眺めました。



 こちらにはだれもお客さんはいないけれど、向こうの方で立ちこぎボードに乗っている人々が見えました。

 こんなにうすら寒いのに、土曜の夕方だから、みんなマリンスポーツをしているらしい。

 えらいなあと感心して、私は帰路についたのです。全く彼ら・彼女らと接点はないけれど、お姿だけは拝むことができた。

 えらいなあと感心するばかりで、はるか向こうでみんな頑張っておられた。私たちは、ただ寒いから、すぐに浜の公園を去ってしまった。ああ、何という味気なさ、なんという関わろうとしない夫婦なんでしょう。これではドラマは生まれないなあ。

1 秋の暮れ ただ眼前の風と波


2 一列にボードをこいで 海と秋


 何だかイマイチです。テレビを見すぎてしまいました。 



★ 突然ですけど、井伏鱒二さんの「山椒魚」の一文を貼り付けておきます。

 誰しも自分自身をあまり愚かな言葉でたとえてみることは好まないであろう。ただ不幸にその心をかきむしられる者のみが、自分自身はブリキの切りくずだなどと考えてみる。

 確かに彼らは深く懐手(ふところで)をしてもの思いにふけったり、手ににじんだ汗をチョッキの胴で拭(ぬぐ)ったりして、彼らほどおのおの好みのままのかっこうをしがちな者はないのである。


 まるで不幸とも関係のない、ウッカリ者の私です。忙しくもなく、好きなだけお酒を飲んで、奥さんの話もいいかげんに聞いて、実家の母のことも心配してあげないで、なんにもやっていない、とんでもない野郎です。

 不幸に自分の心も体も切り刻まれるときって、なかったのです。何とウッカリ者で、チャランポランでしょう。まあ、私は幸せすぎたのですね。文句も言ってはバチがあたります。こうしてウッカリした人生を送ってこられたことに感謝しなくては!

 サンショウウオは、彼もウッカリ者ではあったわけです。2年間、穴蔵の中に寝ていて、穴蔵から出られなくなるくらい成長してしまったんだから……。

 もうこうなると、ガリガリにやせ衰えて、体が小さくなるまで穴蔵で耐えるしかありません。はたしてそういうことが可能か、それはわからないけれど、サンショウウオが出られるためには、それしかないです。

 そうしたら、サンショウウオは、しあわせになれるんでしょうか。

 何にも考えないで、フラフラと過ごせることは、それはしあわせでしょうね。小説の中のサンショウウオは、自由を失って、どこにも行けないわけだから、それは不幸ですわねえ。


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