甘い生活 since2013

俳句や短歌などを書きます! 詩が書けたらいいんですけど……。

写真や絵などを貼り付けて、二次元の旅をしています。

鳥居から海へ、向こうの竹島

2022年08月22日 08時08分17秒 | 山陽道・山陰道への旅!

 つい最近、韓国の調査船が竹島周辺の海を海洋調査していた、というニュースを見ました。第8管区海上保安庁の船が確認した、とかいう話でした。

 たぶん、8だったと思うんだけど、境港から船は出てたんでしょうか。

 境港には先日行かせてもらいました。もっと漁港のところに行きたかったんですけど、そこは見られませんでした。クルマで来ているんだから、あちらこちら探せばいいのに、そんなことよりもあちらこちらを回ることに気持ちを奪われていて、見つからなかったら、じゃあ次に行こうと、コロコロ気分が変わっていました。綿密に調べて回っているのではなくて、とにかく行ってみるというのが主眼だから、行ってみたけど、漁港には行けなかった。魚介類も食べられなかった。海鮮丼も食べてない。そういうところです。

 グルメの方なら、そんなことは許されないでしょうね。私は、行ってみるだけだから、コンビニおにぎり食べて、ホテルの一室で缶ビールを飲むというのでもOKでした。

 北側に大きな塊となっている島根半島によって中海と日本海をつなぐ海峡のようなところに、海保の船がありました。これが日本の海を見守ってくれている船であるようで、「おき」という名前がついていました。がんばってるんだな、ご苦労さま、人はいないから、今は待機中で、いつでも出動できるんだろうな、というところでした。それにしても、あっさりと停泊していて、何だかカンが狂います。基地みたいなところではないんですね。

 島根半島は東西に長く、その両方の先端に聖地もあって、古代の人々も、現代のわれわれも、この半島の不思議さに取りつかれているようです。

 今回の私は、この半島の先端には行かなくて、いつか橋を渡って行くチャンスでもあればいくのかな、というところで、駅を回り、妖怪ストリートとなった商店街を歩いてみました。家族連れはたくさん来ていて、みんな何かを目的に、まるで縁日・おまつりみたいな気分で歩いているようです。

 オッサンの私は、そういう雰囲気にはなじめなくて、すぐに米子に戻りました。米子のことは、また今度書きます。


 壮大な島根半島が見えたのは、昨日書きました。大山はまともに見られませんでしたが、全く知らなかった島根半島の不思議さ、これには少し感動しました。

 何だか漠然とした感動なんですけど、ひとりでこんなところへクルマでやって来たという感動もありましたし、こんな知らない町に、こんな壮大な自然が広がっているという感動だったのか、たぶん、中央アジアの広大な高原地帯を走ってたとしても、南米の乾燥地帯を走ってたとしても、同じように感動したでしょう。

 こんなに広大で自然はそこに存在する。人間は、町を作ったり、生活をしたり、あれこれしてはいるけれど、自分は今、米子の町をナビに言われるまま、道を間違えつつ、ナビに叱られながら、アタフタと生きている、そんな訳の分からない感動だったでしょうか。

 とにかく、見晴らしのいいところって、あれこれ私たちを感慨にふけさせてくれます。


 大山が見たかったんです。少しだけ見えそうなところ、クルマは米子の方を向いてるから、左手に大山が見えるはずでした。でもモヤっています。雲もいっぱいです。でも、私は裾野の端っこにいるみたいでした。どこか展望のいいところ、ないものかと思ったけれど、遠くで見てるから、大山さんは姿を見せてくれない。もっと山深く入り込もうという気持ちがあれば、山は姿をみせるんだろうけど、大山初心者の私には、簡単に見られるわけがありません。

 

 たまたま止めたところはレールのそばだったらしく、静かに近づいてきた山陰線の普通列車、もう少し早く気がついてたら、顔も撮られたのに、突然出てきたので、鉄道も、大山も中途半端なままでした。


 その少し前、炎天下、誰もいない名和神社。後醍醐天皇が隠岐から脱出するのを助け、一躍中央に出て行った名和長年さんをおまつりするお社。江戸時代の1677年頃から少しずつおまつりされるようになったということで、それなりにゆかりのあるお社なんですけど、とても静かで、セミも騒いでなかった。ただまっすぐに海まで続いている参道はこの方角に意味はないけど(日が上る方向とか全く関係ありません)、とにかく海へまっすぐにつながろうとする名和長年さんの海のかなたの後醍醐天皇を思う気持ちのように感じられて、とてもステキでした。

 この道をたどって、駅まで行けばよかったのに、日和ってしまった私は、米子・境港へ行こうと焦ってたんですね。もう自動車専用道路はやめよう、という気持ちになってましたっけ。

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