家城神社の夕暮れ

　麦畑と、早苗田と、右と左にかかえるようにして散歩ができてしまって、顔のあたりにはちいさな虫たちがずっと飛び続けているし、なんとも静かなのに、ワチャワチャとした夕暮れです。……たぶん、先週のいつだったか、名松線が走っていくのを動画で撮ったときでした。

　７つの白山ひめ神社が三重県にあるというのは、何度も書いてきたことですが、せっかく三重県に住んで、山の奥の方でお仕事をしているのだから、東京に住んでてご先祖が三重県というだけで「神去りなあなあ」を書いた三浦しをんさんだっているんだから、私も負けないで、神様めぐりをしようかなとずっと思っています。



　７つのうち、川口ひめ神社、山田野ひめ神社、倭ひめ神社、八ツ山神社、家城神社の５つのお社は参拝してきました。あとは竹原神社と松阪市のもと神社あとの２つだけです。この２つをめぐれば、７つのお社すべてお参りすることになりますが、なかなかその魅力をうまく表現できていないし、ただお社を撮るだけでは芸がないし、人々がそこへ何のために、どんなふうにお参りしていたのか、そういうことを掘り出していけたらいいなと思っています。

　本来なら、もっと聞き込みをしなくてはいけないですが、私は表面をスルーと通り過ぎるだけなので、もっともっと地元の人と関わって、おもしろいことを教えてもらえるように努力していこうと思っています。

　というわけで、新しいカテゴリーを作りました。


　麦畑は、ものすごくステキです。パンでも、うどんでも、テンプラでも、ラーメンでも、なんだって作りたくなるくらい、ありがたいくらいキレイだし、風とともにあるようで、自分もそうありたいと思えるくらい、いい感じで、いつまでも見ていたいけど、虫がうるさくて、お腹がすいて、すぐ落ち着かなくなってしまう。


　田んぼの向こうに小さく名松線の車両が１つだけ見えます。この家城駅から折り返し運転で、何だかもったいないです。早く右側（西側に）の山手に向かう線路を回復させてもらいたいです。ああ、あと半年以上も不通なんて……。もう５年くらい不通のまま放置されています。地元の人も怒らなきゃダメですね。人がよすぎるし、ＪＲ東海の人も、大事な財産をムダにしていると思います。もったいないです。

　新幹線は来春にも函館まで開通するそうじゃないですか、そんなお金にならないことをするよりも（北海道に行くのは飛行機にまかせればいいのに、きっともうからないでしょう。それなのに開通させるのは、それなりに利権がからんでいるんでしょうね。政治って、そういうお金がらみのことをいうんでしょうね。つまらないなあ）



　まだタンポポがあったのだと、田んぼをバックに撮りました。すごい人なら電車をバックに撮るかもしれません。でも、私は田んぼの青が好きです。


　クローバーも久しぶりに見ました。これまたキレイで、とてもしあわせです。それを見て、キレイだと思うことができる私もシアワセというのか、何も考えていないというのか、のんきでいいですね。のんきすぎて、仕事をしているのか、心配になるくらい平和で、ぼんやりです。


　美しい田園風景の中で、私はこうして年を取らせてもらっています。これからどんな未来が待ち受けるのか、わからないけれど、あまり新しい展開はないと思われます。だから、せいぜい今目の前にあることを大事にして、しみじみ暮らしていきたいと思います。

★　「七白山めぐり」というカテゴリーは発展性がないかなと思い、閉じることにしました。みんな三重さんぽに移転しました。こっちだったら、まだまだつづいていくでしよう。（2015.9.23）