先日、美杉の淡墨桜を見に行った帰り、電車も撮ろうと思い、伊勢竹原という無人駅で待ち伏せをしました。
古い引き込み線があって、もう使われていないのだけれど、美杉の山々が遠望できました。といっても、大洞山も見えないし、左の高いところが高束山(たかつかやま)というところでした。何年か前の暑い時に登りました。宗教施設もあって、つい何十年か前のことなのに、もうそれらは風化していましたっけ……。
人間は、いろんな活動をしているし、いろんな無理やムチャを重ねていくし、他者から見れば、どうしてそんなことをするのということばかりしている。そして、それらはすぐに風化していく。バブル、ゴールドラッシュ、宗教施設、いろんな廃墟が広がっている。
仕方のないことではあるけれど、後の私たちは、ただそうした人々のものすごい情熱に感心するばかりで、あまり理解はできないみたいです。
昔だからだろう。そんなに宗教が大事だったの? 他にすることなかったの? 神経逆なでのことばかりを言うでしょう。とにかく、各地に意識・無意識に廃墟は広がっていく。
私がいた駅、伊勢竹原も無人駅で、廃墟になりかけだけど、たぶん、毎朝掃除をしてくれる地元の人がいるみたいで、数年間も鉄道が普通だった時も欠かさず掃除をされていたとか……。
そして、モクレンも咲いています。
図鑑で調べたら、五葉松の花? ということに私の中ではなりましたが、このカリフラワーみたいな花、何だったんでしょう。少しだけ気にしておきましょうか。何だか不思議な花でした。
やがて、電車は来て、ヒカンザクラの下に見えました。
ああ、鉄道写真だ! もう、満足して、私はすぐに退却しました。山の中なのに、花粉はそれほどでもありませんでした。杉花粉はもう終わったのかなぁ。