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われらのロボットよ、発進せよ! 命令出したいけど、ロボットが戦う相手はどこだ?
そうなんだよ。ロボットはいるかもしれない。でも、倒さなきゃいけないのはどこにいるんだ。たくさんいるのは確かだよ。でも、その人たちにも生きる権利はあるし、その人たちを倒すわけにはいないのか。
できれば、たくさんいるのさばっている人たちに、「自制して、みんなや、相手のことを考え、あなたの思いもあるかもしれないけど、その思いによって現実に人々が苦しんでいるのだとしたら、それはストップさせなきゃいけないんだ」と聞いてもらいたい。
それを(それぞれの生を尊重することを)聞いてくれないから、ロボットに動いてもらいたくなるんだ。
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暴力は何も解決にならない。深い溝ができるだけだ。人を隔離しようとするヤツらはいる。でも、人は壁では抑えきれない。いつか壁を壊していくだろう。人にとっては永遠の壁のように見えるけれど、いつかは崩れていくのさ。
人間が一つのところにじっとしているわけはないのだ。人間はチョコマカ生きてなんぼの生き物なのだ。いつかは壁は壊される。
けれども、長く憂鬱な壁は続く。いつまでこの暴力は続くのかと、先が見えなくなる。でも、いつかなくなるはずなのだと思う。あまりに長い壁が続くけれど。
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