欧米の架空の人たち

　私たちの生活の中に、アジアやアフリカ、オセアニアの人の名前が言葉になっていないのかなあ。あると思うんですけど、勉強不足で見つかっていません。とりあえず、最後の人たちも見てくださいませ！

★　「言葉」になった「人物」　　西洋架空人物編
　次の［　］に、後の意味にふさわしい人物名を答えてください。

１［　　と　　］極端な二重人格（者）。

　　［英］スティーブンソンの作品中の同一人物。ジ〇〇博士は善良な紳士だが、自分で発明した特殊薬を飲むと、ハ〇〇という狂暴な悪人に変わる。こういうことを考えるなんて、さすがイギリスの人ですね。でも、こういう人はたくさんいるのでしょう。スイッチさえ入れば、人間は鬼にだってなれてしまうはずです。

２［　　　　　］①金持ちや身分の高い人と結婚して幸運を得る、貧しい少女。②突然の幸運に恵まれた人。→「◯◯◯◯◯ボーイ」

　　［独］グリム兄弟やシャルル・ペローの童話で知られる。いろんなバリエーションがあったり、話を伝えてきた地域によって違う形が生まれた。日本でも浦島太郎、桃太郎など、昔話は基本は同じかもしれないのに、細部が違ってたりします。物語では、継母に虐待される灰だらけの少女（言葉の語源になっているらしい）が小さいガラスの靴によって幸運を探し当てることになっています。

３［ド　　　　　　］現実を無視し、自分の空想や独りよがりの正義感にかられて向こう見ずの行動に出る人。
　［スペイン］…セルバンテスの長編小説中の主人公。騎士道物語を耽読して妄想に陥り、痩せ馬ロシナンテにまたがり、従士サンチョ・パンサを伴って騎士修業に出かけ、種々の滑稽と冒険とを演じていきます。三重県では彼らを主人公にしたテーマパークがあって、いつもガラガラで有名でした。あと何年続けられるでしょう。なと十年存続できるかどうか。開園して三十年近くになったでしょうか？　

４［　　　　　　　　］女たらし。漁色家。好色漢。色事師。

　→「◯◯・ホワン」西、「◯◯・ジュアン」英仏、「◯◯・ジョヴァンニ」伊
　［スペイン］…名家の息子で、バロア家の娘と駆け落ちし、女を殺したために処刑された。モーツアルトの歌劇、Ｒ・シュトラウスの交響詩などはこれを潤色したもの。　

　ツァラトウストラでもないし、ティル・オイレンシュピーゲルでもないし、ばらの騎士でもないし、なんだろう？

５［　　　　　　　］懐疑的で思慮深く、優柔不断で実行力に欠け、夢見ごこちの性格の人物の型。『生か死か、それが問題だ』などの発言があります。
　［英］…シェイクスピア作中の人。デンマークの王子が、父王の亡霊に教えられて、父を殺害したものが現在の王であり生母の夫である叔父だと知り、苦悩と懐疑の末に、遂に復讐をとげるお話。ロミオでもないし、リア王でもないし、誰だろう？

　

６［　　　　　　　］大人になることを拒否しょうとする若者。
　→「◯◯◯◯◯◯シンドローム（症候群）」

　［英］…ジェイムズ・マシュー・バリの戯曲、童話の主人公。ある夜、忘れていった影法師を捜しに来たウェンディと仲良くなり、彼女の二人の兄弟に飛ぶことを教えて「夢の島」に連れて行くお話。今も子どもたちは同じような夢を見ることができるんだろうか、それが不安です。

７［　　　　　　　］①人間に類似した形態を持ち、自動的に動作や作業を行う機械。②自分の定見を持たず他人の言うままになる人。→「社長は専務の◯◯◯◯だ」

　［チェコ］…劇作家カレル・チャペックの『Ｒ・Ｕ・Ｒ』（1923）中の人造人間につけられた名前。固有名詞になっているでしょうか？

８［　　　　　・コンプレックス］性愛の対象として少女に偏執すること。略して「◯◯コン」ともいう。
　［米］…ロシア貴族の亡命作家ウラディミール・ナボコフの小説中の少女。　中年男ハンバートに思われた少女は、母親とその男の再婚・母の死で、男の毒牙にかかる。

答え　１・ジキルとハイド　　２・シンデレラ　　　３・ドンキホーテ

　　　４・ドンファン　　　　５・ハムレット　　　６・ピーターパン

　　　７・ロボット　　　　　８・ロリータ