オルガさんといえば、私のパソコンはちゃんと「オルガ・コルブト」を出してくれるんですけど、今回はそうではありません。オルガ・キュリレンコさんです。ウクライナの方だそうです。
ということは、ウクライナ系とロシア系、いろいろ混ざっているんだろうなと思いました。だから、完全なヨーロッパ系じゃなくて、何だかアジア系の感じもするし、綾瀬はるかちゃんだって世界を股にかけて映画に出てもおかしくないんだとか思ってしまいました。
綾瀬はるかちゃんも、広島系らしいけど、世界的な女優さんとしてハリウッドに進出してもいいのかもしれない。でも、英語の勉強も大変だし、日本でできる仕事がいっぱいあるんだから、わざわざハリウッドに出なくてもいいですね。
オルガさんは、ウクライナだから、西欧に出たり、パリで仕事したり、モデルさんとして活躍したり、その結果の007シリーズのボンドガールだったり、「オブリビオン」だったり、テリー・ギリアムに採用されたり、いろいろとお仕事があるようです。アジアも欧米も、すべて含んでいる女優さんだし、完全なロシア系芸能人のはすっぱさもなくて、なかなかいい感じでした。
(ロシアとウクライナというのは、私には違いはないように見えるけれど、実は言語だって違うし、違っていたって、今さらながら知りました。2022.3.19)
これから、どんなお仕事をするかですね。決して共演した男と結婚とかしないでほしいなあ。もう先が見えています。それも人生の1つだけれど、しあわせな結婚のあとは、すれちがいの夫婦になって、離婚。子どもはいない。とか、もしいたら、子どもは引き裂かれて不幸とか、もうさんざん見てきたので、どこかのお金持ちと結婚して、しあわせな人生を送ってもらえたらと思ってしまう。
ばあさんになって映画に出ているとか、そんなことはしなくてもいいような気がします。でも、まあ、彼女の人生ですから、彼女は自分で切り開いていくでしょう。
例によって、つまらない出だしでした。
金曜の夜、「オブリビオン」という映画を見ました。全くそんな映画があったなんて知らなくて、その日になっても、全く見る気はなかった。たまたま帰宅して、ついついテレビをつけて、そのまま最後まで見たというところです。
内容は、あちらこちらに書かれていると思うので、簡単に私なりにまとめると、トム・クルーズさんは、地球のパトロールをして、敵対する宇宙人を退治する仕事をしている人かと思って見ていました。本部は、どうやら空の高いところに浮かんでいる三角形の宇宙ベースにある。
ある時、たまたま古い宇宙船が不時着して、そこに睡眠状態で寝かされていた人たちを見つける。宇宙船は、地球を数十年前に出発したものであった。緊急時にやってくるパトロールロボットは、その乗組員たちを次々と殺していくのです。
トム・クルーズさんは、たまたま1人の女性がいたので、彼女の殺害は許さず、ロボットはトム・クルーズさんは殺さず、乗っていた女性は救出される。本部からは、彼女を連れて来いという指示が出される。女性は何だか気になるし、トム・クルーズさんは、彼女の言うままに宇宙船のフライトレコーダーを取りに行くことにした。
そこで敵に襲われ、2人とも拉致される。そこにはモーガン・フリーマンがいて、敵ではなく、ただの人間であった。彼らは、トム・クルーズさんの本部こそ地球への侵略者なのだという。
混乱したトムさんは、彼女を連れて廃墟の町に出かけてみると、彼女から私たちは夫婦であったと告げられるのである。
ここで観客は、わけがわからなくなります。
60年前の旅人と、現在のトムさんとが夫婦? 時間が合わないじゃないの!
その混乱のさなか、なんともう1人のトムさんが出てきて、さっきのトムさんと戦うことになります。この2人は何のために戦っているのか、わけがわからない。
そして、ふたたび敵である人間たちの地下基地に戻り、どうやらトムさんはクローンであり、たくさんのトムさんがいるらしいというのが分かってきて、オルガさんは、60年前にトムさんと夫婦であったけれど、そのまま睡眠し続け、侵略者はたくさんのトムさんのクローンを作って、クローンのトムさんが人間退治をしていたのだと知ります。
さあ、こうなれば敵は地上にあるのではなく、地球上空に浮かんでいる基地内に敵がいるらしい。それを倒すためには、内部に入り込んで爆発させるしかない。ということで、トムさんとオルガさんは、基地内に入っていき、そこで自爆し、基地は壊れ、抑圧されていた人間たちは解放される。
すると、地球の寂しい一角にオルガさんが残されている。どうやら、オルガさんだと思っていたカプセルにはモーガンさんがいて、モーガンさんが自爆した。
そこへ、ついさっき、トムさんと戦ったクローンのトムさんが現れ、2人はここで暮らすのです。めでたしめでたしで終わります(このあらすじ紹介は、今読んでみたらサッパリわかりませんでした。もっとわかりやすく説明してもらいたい。2022.3.19)
こういう形で、人間を管理していた宇宙人は、作り出したクローンに逆襲されて消滅した。しかし、人間たちの失われた文明はとことん進んでいて、個々にはものすごい文明機器を持っているけれど、生活面では植物のない、砂漠のような環境で、どんな食べ物を食べていくのかわからないけれど、たぶんさびしい食生活をしながら生きていく、というのが予測される。
どんなに立派な宇宙船があっても、人間の暮らしは成り立たない気がします。SFはこれからも作られていくし、人間はフロンティアを求めて宇宙に飛び出していくだろうけれど、その暮らしはとてもとても不安定であり、管理されたものになるでしょう。
野菜を食べ残したり、生ゴミを処理したり、変な昆虫・小動物に困ったり、昆虫たちが勝手に繁殖したり、鳥がある朝やってきたり、そういうことがないと、人間は生きてはいけない。
SF映画では、人間は地下に潜って、レジスタンスとして暗躍するみたいだけど、あんなのは暫定的なものであって、だらしなく自然に身を投げ出さないと、人はもう生きていけない気がしました。レジスタンスは映画だけで、今の環境がなくなったら、そのときは人間たちの終わりだという気がしました。