日曜の朝を迎えています。母はもうすぐ地域のマルシェに行くはずです。お昼くらいには電話をしてみましょう。母としては、フリーマーケットでお値打ちの服をポイッと購入できるとうれしいんだと思います。
母は昔っから服を買いに行くのが好きでした。子どもや孫・親戚、いろいろな可能性を考え、今、これは誰にあげると喜ばれるのか、そんなことを考え、財布と相談してお買い上げする、そういうことで母の毎日は更新されるみたいでした。それは大事なことだから、ぜひどんどんさせてあげたいのだけれど、少し離れている息子の私は、どうしているかと心配し、電話するくらいです。お天気も心配していましたけど、今日はいい天気になりそうで、よかったなと思っています。
先週くらいからずっと足腰の痛みに悩まされています。奥さんが朝の散歩に出かけたので、自分も遅まきながら彼女をお迎えする道に出てみましたけど、ほんのそこまで歩いただけで、肉離れの左足ふくらはぎ、それをかばって歩いていて右足のふくらはぎと、連鎖反応でダメになります。もちろん膝は立ち上がるたびにパコンと音を立てるし、ポンコツロボットのようです。油をさして滑らかになるのなら、できれば油をさしたいけれど、膝の内部に油をどのようにさしたらいいのか、やり方が分からなくて、パキポキと鳴らしてるばかりです。
晴れた日、山の中に分け入って、紅葉を見て来ようと思い立ちました。具体的にどこそこの木や森という目当てがあったのではなくて、漠然と名松線の走っている山奥に出かけてみよう、そういうことでした。
イチョウは、木によっては葉っぱを残しているものもあったけれど、たいていは散っていました。
電車は? 時間が合わなくて撮れませんでした。さあ、どうなるの? いつも無計画で何となく飛び出てしまうから、何にもならないことがよくあります。適当に名松線の終点の伊勢奥津(いせおきつ)をめざしています。
あっ、今のは何? と、慌ててクルマを停車させて、トラック(どうしてこんなところに県外ナンバーのダンプ? とビックリしました)が何台か続けて通るのをやり過ごして、どうにかその紅葉の場所にたどり着きました。
そこが教会である、というのは知っていました。以前、その前を歩いたことがあって、こんなところにもひっそり木造の教会があるのだ、と感心していましたので、場所は知っていたけれど、まさか、道を走ってても思わず振り返りたくなるような紅葉があるとは、それは知らなかった。
野次馬の私たちは、クルマを止め、道を渡り、誰もいない雰囲気の、静かな教会の前から写真だけを撮らせてもらい、すぐに立ち去りました。
ただのそれだけですけど、ものすごくインパクトはありました。なのに誰も見る人がいないなんて、いや、きっといるのだと思われます。でも、毎日使われる施設ではないのか、普段はずっと静かにされている。そういう場所の紅葉だったのでしょう。
「教会のもみじにビックリした!」と、伊勢奥津駅から歩いてすぐの古民家カフェの葉るのんさんの奥さんに話してみました。私たちにしてみたら、少しアクティブだったけれど、そりゃもう何度も行かせてもらってるし、ブログともだちでもあるわけだから、もう少し交流できたらいいのに、まあそれくらいが私たちの限界?
さて、葉るのんさんの奥さんは、「そういうところ知らない」ということでした。地元の方もそんなに知られていない(もうあたりはいろんな紅葉・黄葉の名所がありすぎて、どれか一つというのがないのかもしれません)、とても静かな場所でした。そして、あとからやんわりと思い出す、そんなモミジでしたっけ……。
1 紅葉の教会ときどき開いているかも
2 野次馬も振り返りするモミジかな
3 山間の教会秋の日ひと気なし