前にも書いたかもしれません。でも、この実家にも行けないお盆休みに、片付けをしてたら、自分で作った文集をみつけて、誰もそんなの認めてくれないから、自分だけで打ち込んで、自分だけで懐かしむことにします。
あいかわらずのナルシストですね。まあ、いいか。
タイトルは、「夜の情景」といいます。詩というより、ただのスケッチです。みなさま、もしお暇でしたら、ほんの数分、40年前の私の夜を見てあげてください。お願いします。
夜の情景(1)
だれもが目をつぶって、頭の中をクルクルいわせながら
動かなくなっていく。
車が消えて、大通りの信号がうつろにかすむ。
しまい忘れた洗濯物が
時折の風に身を任せてフラフラとする。
ほんのささいな物音が、あたりを蹴散らすものすごいものになる。
ある人の血圧が急に上がって前後不覚、
家族のものは、大声を上げて救急車を呼ぶ。
そんなある人がたくさん現れる。
堤防をたたいていた波はその手を休め、
黒い魔物となって街をほっつき歩くのだった。
いっぱいに広がっていた雲もゆるんで、
地上に少しの星の光が届く。
子どもたちがテレビを消し、
冷蔵庫の牛乳を飲んで、寝床につく。
そんなことは知らないで、とっくの昔に眠っている
人々もいる。
時計は懸命に回り始める。
夜明け前に少し休憩をするために……。
スケッチともいえないような、ただの寄せ集めという気もします。夜といえば、何だったかな。夜になると、とにかく寝る前だから、今まで働かせていた頭も休めなきゃな、今までは「頭の中をグルグルいわせ」てたな、と書いています。
夜って、寝る時って、すべての休息だったかな。そういう時もあったんでしょうか。「ああ、やっとフトンの中に入れる」「フトンの中だけは何もしなくてよくて、フトンを出たらずっと働きっぱなしだ」なんていう人、今もいるんでしょうね。
そう、知り合いの奥さんなんて、立ちっぱなしで朝ごはんを食べるという人もいますもんね。そんなふうにしてゴハン食べつつも、仕事の段取りを考えているんだから、忙しい人は本当に忙しいし、時間を無駄にしないのです。
実家は川のある町だったから、実家の窓から外を眺めつつ書いたスケッチだったのかもしれません。
今日もずっと雨です。おかげさまで涼しい。汗もそんなにかきません。窓も締め切ったままです。洗濯物はずっとぶら下がっている。少しでも早く乾かそうと扇風機を昨日は1日回していました。今日もそうなるんでしょうか。
8月の長雨って、これから毎年そんな風になるんでしょうか。台風だって、ちょっと前は4つも南の海にあったけれど、今はもう線状降水帯という空にたまった水分を落とすためだけの雲があるみたいです。
涼しいのはOK、でも雨の降りすぎは困る。感染者はそんなの関係なく拡大している。仕方なく私は、ずっと家にこもっています。スケッチさえできていません。そんな日曜日の朝です。