今日、午前中に奥さんとお出かけしました。三重県の古本屋さんたちが集まるイベントでした。県の歴史文化にこだわったもの、自分たちで作っている本を前面に出しているところ、新刊書店だけど、独特の選書で異彩を放つお店、古本とカフェで地域に浸透しているお店、それぞれの地域を代表して集まったようです。明日もあるみたいで、これで何回目になるのかなあ。
若いお客さんたちも来て、絵本のコーナーが楽しみの奥さんは本を買ったみたいでした。残念ながら私は、いい本が見つけられなくて、すごすごと手ぶらで帰ってきました。落ち着かなかったのか、何だか疲れてたのか。近ごろずっと疲れてるんでしょうか。
帰りはお昼ごろで、ラジオは昼の憩いでした。石井かおるさんが担当で、番組が始まってすぐ、河島英五さんの「元気出してゆこう」がかかりました。
私は実は、アマゾンか何かでCDを買おうかと考えていました。お目当てはこの曲でした。〽飲んで、飲んで、飲まれて飲んで、という歌がありましたけど、お酒を飲む歌はあまり好きではなかった。口ずさむ気にもなれなかった。
お酒は好きなのに、お酒に負けるみたいな歌はイヤだった。河島さんはお酒に負けたのではなくて、お酒を愛するから、あんなふうに歌えたんでしょうけれど、その真面目な情熱が私にはしんどかったんでしょう。
ところが、「元気出してゆこう」は、これまたストレートな歌ですが、独特の世界があって、CDが欲しいくらいだった。
♫ 元気だしてゆこう 声かけあってゆこう
サムライでゆこう 日本男児でゆこう
これはスレトートというよりも、独特の世界観です。そして、私がいつもテーマにしていた、人々の連帯を歌うものでした。ひとりでは何にもできない私たちなんですよ。だから、みんなで声かけあって、みんなの力を結集して、少しでも私たちの願う世界を実現したいのです。
現実は、そんなに甘いものではなくて、みんなバラバラで、自分のことしか考えなくて、余裕もなくて、狭い範囲の楽しみしか持てていない私たちなのです。
でも、あえてスローガンでもいいから、みんなとの連帯を胸に誓う。この姿勢はいいじゃないですか。サムライや、日本男児というのはどんなものかわからないけれど、別に男性限定なのではなくて、気持ちの上でということなんです。
わかり合えない部分もあるけど、細かいことは置いておいて、とにかく団結してみんなで立ち向かう。いいじゃないですか。
このあとのフレーズはこんなでした。
♫ 世の中の人は何とでも 何とでも言うがいい
我がすることは我が想いは 我のみぞ知る
独善的にやってしまえというのではないのです。すぐにくじけてしまうから、目標のためには、みんなのためには、どんなに敵がいたとしても、正しいと思ったら、突き進んでみよう。声かけた人たちが賛同してくれるし、一緒に立ち向かえるのです。
世の中は、思うようにいかないことばかり、利益優先・国家優先・多数派優先・経済優先の論理があるかもしれない。そういうのばかりが幅を利かせているかもしれない。
冷静に考えたら、おかしいはずなのに、おかしいと思ったことが推進させられている。もちろん、理屈はあるだろうけど、それが本当のみんなのためなのか、私にはわかりません。
もっとみんながちゃんと連帯できたら、多数派で国益優先の人たちも立ち止まらざるを得ないと思うけれど、元気出していきたいのです。
私は久しぶりに聞いて、感激していました。奥さんは、時代錯誤で時代遅れの河島英五さんに対して、コメントはなかったけれど、何とも思わなかったようでした。私は、何かいいたいけど、特にコメントもしないで、こんな歌だったっけかなと思って聞いて、おうちに帰ってからyoutubeで確認してみました。河島英五さんはしっかり歌っていました。
それで、もうCDは買わなくてもいいから、歌詞はどんなだったか、それだけを確認して、納得して、ブログに書きました。また、ラジオで聴けたら、声出して歌えたらいいけど、まあ、無理ですね。チャンスがあったら、練習してみたいです。