甘い生活 since2013

俳句や短歌などを書きます! 詩が書けたらいいんですけど……。

写真や絵などを貼り付けて、二次元の旅をしています。

哲学じゃなくて、知りたいだけ

2017年10月09日 07時04分08秒 | 古本探しの旅

 今朝も雨が降っています。これは三重県だけなのかな。大阪は雨は降っていないかもしれない。でも、この秋の古本市は雨にたたられましたね。

 金曜も雨、土曜も午前中は雨でした。昼から、雨も小雨だし、テントの下は大丈夫かなと出かけました。

 いつも四天王寺の参道商店街を歩くのですが、南大門からまっすぐ南に伸びる道を見つけたので、そちらから四天王寺に行くことにしました。大きなマンションがあったり、大阪夏の陣の激戦地があったり、四天王寺の系列のお堂があったりするけど、ポツリポツリとしか歩く人はいません。クルマも静かに走る程度です。

 五重塔を右手に見ながら、中国人のカップルをよけて歩きます。……中国の男性はただのお金持ちだろうけど、中国の女性はやたら細くて背が高くて、中国のお金持ち男性は、細くてスラリとした女性と歩くのがカッコイイんだろうか。女の人は髪も染めてサングラスなんかかけて、小さいチョコチョコしたやつらがうごめく大阪の町を闊歩している。それが優越感なのか、お金持ちのステイタスなのか、見せびらかしなのか。私にはわかりません。

 会場にたどり着き、さっそく本探しを始めます。ところどころぬかるんでいるし、足下に注意し、オッサンをかきわけて進みます。すると、今回はオバチャン(どういうわけか小柄で細くてメガネをかけている)に行く手を遮られました。あちらこちらにオバチャントラップがあります。

 うーん、このオバチャンが動くまで辛抱しようと思うものの、何度もでくわすと、「えーい、オバチャンに出会ったら、コースを変えてしまおう。見られない本があったとしても、それはそういう運命なのさ」と、猛然とオバチャンを避けて歩くことにします。

 そして、まず1冊目は「東の島国 西の島国」ヒュー・コータッツイー著 中公文庫1986でした。

 駐日英国大使も務めた方だそうで、その方の日本語による本でした。日本各地のことが書いてあり、三重県のことも書いてあります。でも、改めて読んでみたら、そんなにたいしたことは書いていない気がする。政治的配慮と地域へのご挨拶だけで、踏み込んだ内容はないみたいです。よそもそうなのか、それはよそを書いたところを読まなくてはいけません。

 2冊目は「正法眼蔵随聞記」古田紹欽訳注 角川文庫 1960初版 1973の17版

 どうして道元なんでしょう。これは拾い読みをして、なかなかそういう世界もありかな。カバーかけて、手元に置いて、1つずつ読んでみるかと、勝手な想像をふくらませて買いました。今さらですけど、読んでみます。

 たとえば、たまたましおりが入っていたところですと、

 当世の人はたいてい仏像を造ったり、塔を建てたりすることを仏法興隆と思っている。これもまた間違ったことである。たとい高層の堂宇を礎(きず?)いて立派な眺めで、玉を磨き金箔をのべて飾られたとしても、こうした建物によって仏道を得たものが現われることにはならないのである。

 仏像を造ったり塔を建てたりすることは、ただ在家人が財宝を仏界に寄付して善事をなした福分であって、この小さな原因が大きな結果をもたらすことはあっても、僧徒が在家人のするようなこの善事を営むのは、仏法興隆とは言えないのである。


 立派な建物はいいことにはちがいないが、それで仏教がうまくいくわけではないという。どこかの誰かに聞かせてあげたいけど、聞く耳を持たないでしょうね。消費こそすべてで、何もかも消費し尽くして、国全体をヘトヘトにさせることしか考えていないのだから。

 また、つまらないことを書きました。みんながそれでいいというのだから、それはそれでいいんだけどね。

 そんな2冊目、続いて3冊目は? これはまた稿を改めて書きます。


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