甘い生活 since2013

俳句や短歌などを書きます! 詩が書けたらいいんですけど……。

写真や絵などを貼り付けて、二次元の旅をしています。

真見の水鏡とサクラ

2017年04月10日 21時59分00秒 | 名松線に乗ろう!
 雲出川の堰に魚道が整備されていて、水が勢いよく流れています。こんなに水をためておくのは、下流の町内の水路に流すための別ルートだったんですね。その取水口がそばにありました。

 家に帰ってやっとそのからくりがわかりました。私はてっきり写真を撮ってもらうための演出かと思ってましたが、そんなことのために土木工事が行われるわけはなかった。そうか、用水路のために水かさを増していて、いろいろと調整しているんですね。



 私は、奥さんにすすめられて、とうとうこの川のほとりに立っています。もう少ししたら、上りの電車が来る時間です。あともうしばらくあります。水は絶え間なく流れているし、ものすごい勢いです。こんなところをサカナは上がってこれるのでしょうか。少し大変です。私がサカナなら、もう諦めるかもしれない。

 でも、川を上れば、かわい子ちゃんがいるかもしれないとしたら、それなら頑張りますか、まあ、オッチャンだから、かわい子ちゃんは関係ないですね。あれ、「かわい子ちゃん」って古い言い方ですね。今の若い人ならなんというのかなあ。それさえわからないです。やはりオッサンだ。



 そんなことなんか知らないよ、と電車はやってきました。わりと忙しい感じです。もっとゆっくり走ればいいのに、たぶんお客もいないし、ブンブン飛ばしてやれ、ということだったのかな。



 ああ、すぐに見えなくなりました。私は、何をしてたんでしょう。もう帰らなくちゃ!



 夕闇が少しずつ迫っています。かくして私は帰路についたのであります。



 帰った私がホンモノなのか、サクラに心奪われてぼんやりしている私がホンモノなのか、どちらもホンモノであり、ニセモノでもあります。

 ホントの私は、ここにいるけど、これは私? ただのオッチャン? わからなくなってきました。


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