甘い生活 since2013

俳句や短歌などを書きます! 詩が書けたらいいんですけど……。

写真や絵などを貼り付けて、二次元の旅をしています。

荷坂峠からの海へ

2019年02月12日 21時54分43秒 | 三重・熊野さんぽ

 三重県の真ん中より少し南、大紀町から紀北町へとつづく道があります。国道42号という道です。

 私たち家族は、何度も何度もここを行ったり来たりして、もう29年が経とうとしています。人生の半分はここの行ったり来たりだったわけです。これから、あと何回行ったり来たりするのか、それはわからないし、あと何回と決められたら、逆に困ってしまうかもしれない。

 どうなるか分からないけれども、何度も同じ道をたどる、それこそが人生らしいから、できれば回数なんか気にしたくないです。そんなに毎日というわけではないし、たまに通るだけだから、まあ、いいとこ取りです。何だかきれいな景色が見られて、得した気分にひたるんでしょう。毎日毎日通るのだったら、それより早く帰りたいし、早く目的地に着きたいでしょう。

 海にポツンと浮かんでいる小さな戦艦みたいな島、見たことあるなあと思ったら、いつも温泉に入りに行く古里海岸から見える島でした。荷坂峠からも見えていたなんて、写真を改めて見て気づきました。



 古里海岸は、きれいにならされていました。もっと大きな丸っこい石がゴロゴロ転がっていたイメージがあったんですけど、それでうちはここの石を庭の敷石に使おうって、いくつも勝手にもらってきたことがありましたけど、そういうのに適した石はありませんでした。誰かに持ってかれたんだろうか。

 何か事情がありそうでした。

 うちの家族が大好きなシーガラス探しも全くできなくて、きれいさっぱりと掃除はされているのだけれど、何だか味気ない海岸になっています。

 どうしたんだろう。



 そんな私たちの気分とは関係なく、漁師さんの舟は崖の下の岩場のところに向かって行きます。そこは魚たちがいるのかもしれない。でも、私たちは知ることも、見ることもできなくて、ただ逆光の中の姿を追いかけるだけでした。

 夫婦で海岸をしばらくヨタヨタ歩いて、それで温泉に向かったんでした。たっぷり一時間、熱くてニュルニュルのお風呂に入りました。

 寒気は取れて、アイスクリームだって食べられそうな体になっていました。だから、帰りに大内山のソフトクリームのお店に行きました。お客さんはいっぱいでした。寒いからやめようって、言ってたのにね。


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