甘い生活 since2013

俳句や短歌などを書きます! 詩が書けたらいいんですけど……。

写真や絵などを貼り付けて、二次元の旅をしています。

戦艦武蔵の最期 と今の私たち

2016年12月16日 21時34分05秒 | 私たちの社会・世界
 録画していたのを、今日、じっくりゴハン食べながら見ました。もちろんお酒は飲んでいますが、わりと真剣に見ることができました。家族はそれほど熱心でもありませんでした。

 私は、戦争のあれこれ、あまり好きではありません。戦いは、まっさきにやられてしまう、運の悪い、動きの鈍い、意志の弱い人間なので、すぐにそうなってしまうと思っています。まあ、年だから、戦争においても、ほとんど役に立ちません。

 あれ、私が役に立つことって、なにかあるかなあ。あまりないですね。人を笑わせることもできない。料理もしない。力はまるでない。声もあまり出ない。じっくり人に話を聞かせることもできない。

 本当に役に立たない。地道に掃除していろ! と言われたら、やるかもしれない。庭木の手入れをしろ。と言われても喜々としてやるでしょう。畑を耕せ、食糧増産だと言われたら、やるでしょう。他には? あまり役に立たない。

 そんな私ですから、兵士の1人となったら、ああ、悲しい。ああ、つらい。どうしてここで死ななきゃいけないのだろうと何度も泣いて、上官になぐられ、独房に入れられたり、もうとんでもない軍隊生活でしょうね。団体行動もイヤでしょうがないんですから。それだけで毎晩泣いてなきゃいけない。

 でも、日本の二千何百もの兵士の皆さんは、不沈戦艦・武蔵に全幅の信頼を置いて、アメリカ軍何する者ぞと思っていた。ところが、いざ戦いが始まると、最初の段階で武蔵の速力は弱められていたそうです。

 動きの鈍った巨体をさらし、自分を守るすべはあまりなく、ひたすら魚雷攻撃を受け続けたそうです。そんなことも予想できないまま、巨大戦艦さえあれば、大国アメリカにあらがうことができる。この一隻を戦地に赴かせれば、アメリカ軍はふるえあがるだろうと思っていた。

 そういう指導部を当時の日本は持っていたそうです。そして、戦艦なんて、魚雷攻撃のターゲットにもってこいで、みんなでよってたかって魚雷を浴びせたそうです。ねらいをつける必要はなく、そこにもたもた動く巨大な船体があって、どこでもターゲットになりえたそうです。

 ああ、本当に悲しいことです。これは71年前のことと割り切っていいのかどうか、私には自信がありません。

 今も、当時と変わらない指導部がいるんじゃないか。今の首相なんて、自分の血統が自慢のようですが、それは綿々とつながる愚かな指導部の生き残りではないのか? 北朝鮮の王朝化を笑っている私たちは、実は構造としては北朝鮮よりも古い型・指導部を温存しているのではないかと、不安になったりします。

 そうでないことを祈りましょう。

 巨大戦艦は要らない。高速増殖炉も要らない。世の中には想定外の事態がごく普通に起こると考えていきたい。不安定な地盤の上にいる私たちなんて、本当にあぶなっかしいところに生きているのだと思いたい。

 できれば、膨大な国費を投じて巨大なものは作って欲しくない。そんなことよりも、もっと指導部の皆さんが、巨大なものでよその国と張り合わなくていいように、よその国と話し合いを持ち、実りのあるものをつかんでもらいたい。

 パフォーマンスも要らない。どうせ、国民は経済の恩恵で生きていくというエライお方たちの考えなんだから、せいぜい経済を発展させてもらいたい。ただ、私たちが住んでいる環境は壊して欲しくないし、立派な建造物・構造物も要らない。

 そう思っていますが、ビッグプロジェクトと国家戦略はつづくでしょう。もう仕方がない。

 だったら、せめて戦争を自らしない国でいてほしかったのに、それも破られてしまった。

 ああ、引き戻さなくては! そのために何かできることないかなあ。

 私のパフォーマンスなんかより、とりあえずささやかな募金から始めましょう。無駄遣いをやめよう。


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