昨日、お相撲は見たんです。高安(3敗)と玉鷲(2敗)の一騎打ちも見たんです。お相撲だから、一騎打ちって、何か変ですね。本割の一番というのでしょうか。とにかく、直接対決です。
高安は、冷静に取ろうとしてがむしゃらさをなくしてしまっていた。ぶちかますのか、それとも組むのか、作戦が見いだせないでいた。玉鷲は迷いはなくて、とにかく突き上げるだけ、突っ張るだけでした。始まったらわりとスンナリ高安はバタリとなった。これで、優勝決定戦はなく、玉鷲の2回目の優勝。37歳と何か月の優勝で、高齢優勝の記録も作りました。最高齢ではなかったんじゃないかな。
高安は、大関も経験した人なのに、今度もチャンスを逃しました。次があるかもしれないけれど、そんなに簡単にチャンスはやって来ません。次のチャンスまでまたコツコツやるしかないようです。高安だって、そんなにこれから何年も続けられるわけではないし、残された期間でできるものなら、優勝してもらいたいけど、簡単ではないようです。
残りの取り組みは、消化試合みたいで、みんな心がうつろで取り組んでいて、とりあえず勝ち越しの八勝までたどり着くように、それだけをこころの励みにしていたみたい。
残念ながら、大関の御嶽海は、来場所は下の関脇か、そのあたりに行くことになった。そこで10勝しないと大関には戻れません。前途多難です。もう一人の大関の正代は、これも先が見えません。そんなに道が見つからないのであれば、正代も大関から落ちて、高安みたいにはい上がることをめざしてもらいたいけど、なかなか先は見えないみたいです。
お相撲さんは、一番一番とよく言います。「優勝だ」とか、ガッツポーズとか、お相撲さんの世界(角界)では嫌われます。控えめで、相手に対する敬意と、与えれ、恵まれ、みんなから注目される存在であるというのを意識し、すべてに感謝の気持ちで「ごっっあんです」を言わなくちゃいけない、そういう世界にあの人たちはいます。
白鵬さんみたいな、力はあるけど、しきたりを忘れてしまうお相撲さんもいましたけど、あの人は実績でまわりを黙まらせていました。勝てば官軍でした。でも、まわりはくすぶっていました。引退してからは、何だかまわりに心配りする親方に変身しているけれど、どっちが本来の白鵬さんだったのか。これから、少しずつ白鵬さんの人間修養を見せてもらいましょう。
この夏、私は出雲大社をめざしていました。お参りしたら、すぐに大阪の方へ出てきました。イズモは、いつか行きたいところでした。何十年も島根県には足を踏み入れたこともなかった。
友だちは、島根の方の大学に行ったり、こちらが父祖伝来の土地だったりしたんだけれど、私には無縁の土地でした。
でも、お参りさせてもらって、ほんの少しだけ縁ができました。
そもそも縁結びの神様で、私は、もう縁結びはいいんです。結婚をのぞくと、「縁結び」は大事だけど、それは自分の努力でやるもんだろうし、神頼みは要らなかった。
でも、とにかく、行かせてもらって、少しだけイズモには私のとっかかりができました。
だから、相撲中継を見ていても、行司の式守伊之助さん(41代)を見てても、「あっ、イズモだ!」と思う訳です。調べてみたら、私と同級生で、出雲生まれ、行事としては肥っているとあれこれ言われている人のようです。彼はあと二年ほどで定年なんだそうです。
とにかく、頑張ってもらわなくちゃ! がんばれ、同級生! がんばれ、わたし的な気分になりました。
さあ、私は何を頑張る? 片づけかなあ。庭仕事かなあ。事務処理かなあ。お料理かな? まあ、お料理は本当にしないですね。困ったなあ。