甘い生活 since2013

俳句や短歌などを書きます! 詩が書けたらいいんですけど……。

写真や絵などを貼り付けて、二次元の旅をしています。

一本のエンピツ

2022年01月14日 22時12分15秒 | ザンネン日記・身辺雑記

 テーブルというか、私の机の上には、いろんなものが散らかっていて、それらをかき分けるようにドッカリとパソコンが置いてあります。

 毎晩パソコンに書き込みしたら、すぐ寝るだけだから、ちっとも片づいていないし、もう何か月ものっかったままのものもあると思われます。まあ、今すぐ片付けなきゃいけないものでもないので、いつまでも机の上にのったままです。

 たぶん、春まではこのままです。コタツを使わなくなったら、コタツとテーブルを交換して、暑い時期はずっとコタツの上でパソコンを打つんでした。そういうローテーションになっています。

 半年に一回しかきれいにならないので、半年間はずっと何もかもがのったままです。

 ふと、角のないまん丸の、ブランド名、製品名も何もない白木のエンピツが目に入ります。

 エンピツは、もう私は年寄りだから筆圧も弱いし、2Bや3Bがとても使いやすくて、なめらかで先端がすぐに紙に溶けるようで、それらで書いてても楽しいんですけど、この白木のエンピツは、書き味が硬くて、2Hくらいの書き味です。これは書いてて楽しくないから、すぐに投げ出すし、放置されたまま、ここにあるようです。いつごろからこの机の上にあるのやら、かなり昔からありますね。

 日本の2Hなら、理由があってあえて固くして、色もうすくしてあるんだけど、それは書く人が2Hだぞと力を入れて書くから、その人たちに合わせた書き味になっていると思うんです。使う人と使われる道具のコラボというのか、共同作業で文字が書かれていきます。

 それがフツーのエンピツの話。

 でも、この白木エンピツは、硬いし、うすいし、なめらかでもないし、力を入れると簡単に折れそうだし、何とも使ってるときにこちらの意思を伝えてくれないのです。

 いくら力を入れても、こちらをバカにしたような線しか描けない。真っすぐに紙に向かわないと、少し斜めになんかしたら、文字はちゃんと現れません。それで、すぐにイヤになってしまうエンピツです。

 たぶん、これは中国製の安い鉛筆だったんだと思われます。たぶん、私が買いました。そして、全然使っていない。というか、少し文字を書いただけでイヤになってしまうんでした。

 中国製にもいろいろなものがあるはずで、これは安くてダメな商品でした。高級なのは日本では売ってないのかな。

 高くて書き味抜群のものもあるはずで、そういうのは国内か、もっと売れるところに売る。安いのは日本の安いものを売るお店で売る。使い分けているんです。私は、この安いものしか出会えない。これから、できることなら、日本製のしっかりしたものを買わなくちゃ。そんなにエンピツを使うわけではないのだから、たまに線を書くのであれば、いいもので大事に線を描きたいな。

 今、硬くて、怒りんぼうで、いつも機嫌が悪そうで、人の言うことを聞かない中国製のシンプルなエンビツを見ていて、こりゃ、今の私たちが見ている中国のイメージではあります。でも、それが本当の中国だと思ってたら大まちがいで、中国は実はものすごい幅をもって、古くからあった日本のエンピツ産業を丸呑みして、すべてを食い尽くし、そのあとに何も残さないで、自分たちだけはしっかりすべてを抱えながら、自らの産業を発展させているんだとつくづく思いました。

 私たちは自らを呑み込ませるために、すべての自分たちの手足をもぎ取って、中国の波に入り込もうとしていたのか。

 もう今さら遅いけど、昔からのエンピツを適正価格で買って、いい線を引いていきたいな。自分の手足を活性化させなくちゃ、そんなことを思いました。

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