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名張に行くのなら、あっさりとR165で青山越えをして、初瀬街道をたどればいいのです。ところが、名松線好きが高じて、伊勢奥津から御杖村(みつえむら)・曽爾村(そにむら)の奈良県の2つの村を通って行きました。ああ、何とムダの多い私の人生であることか!
伊勢奥津で名松線にお別れして、しばらく走ると、御杖村です。そこから名張に出る道もありますが、今日は曽爾村を通る気マンマンなので、もうしばらく御杖村を走ります。
最近、御杖村に知り合いもできて、そこで生活している人と仲良くなりました。そうすると、今まではただの通過点だったところが、急にすべてがその人の生活スペースであるわけで、どこで買い物をするんだろう。おうちはどのあたりなんだろう。学校はどんな感じ? と、あれこれ気になってきます。
不思議なもので、御杖村が今までと違ったふうに見えてきます。しばらく榛原方面に走ると、また分岐点があって、ここを右折すると曽爾村です。知ってはいましたが、入り口から何だかスゴイ雰囲気なのです。まるでカルデラの中に町があるような、あの阿蘇のカルデラの中を走っているような感じです。
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有名な屏風岩が日ざしを浴びています。南を向いているから、神々しい感じです。
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最初に迎えてくれるのは鎧岳(よろいだけ)です。曽爾村のマッターホルンです。ここは登れるのかどうか、それが分かりませんが、南に開けていて、爽快な感じでしょう。山頂は狭いんじゃないかな。登れる山なんだろうか、とりつくシマがないんじゃないだろうか。
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鎧岳に目を奪われていましたが、お隣は兜岳(かぶとだけ)というそうです。何だか、二番煎じみたいでお山さんとしてはイヤな感じですけど、二つ仲良く並んでいる。
反対側にはススキの原っぱで有名な俱良尊山(くろそやま)があるのです。でも、こちらはすぐには見えないし、ルックスは断然鎧岳なのです。ついカッコイイ方に見とれてしまう。
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走っているうちに、鎧岳の後ろのほうに来てしまって、後ろから見ると、鎧岳は前に進んでいる途中みたいな、前進感がありました。この下を進むものを見下ろしているような、あたりを緊張させる力はあります。
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そこからは渓谷に入り、道は狭くなります。だから、観光客はいなくて、釣りする人だけの世界になりました。だから、私は勝手にクルマを止めて、岩を撮らせてもらいました。
いくつか撮ったのですが、岩のすごさが表現できなくて、イヤになってしまいました。やはり山深い世界を表現しようと思ったら、水墨画か日本画でなくてはならない。
でも、いつの間にか、そちらは独自に進んで、あり得ない世界を私たちに見せてくれて、ついつい私たちは渓谷といえばそちらのイメージが先行する。
実際に渓谷に入ってみると、確かに水墨画のようなすべてが見て取れる世界ではなくて、岩が空間を圧迫している空気感を味わわせてくれているようです。
ものすごく満足して、名張の町へ出ました。
それにしても、何をしに名張に出たんでしょう。あれ、なんだっけ?
伊勢奥津で名松線にお別れして、しばらく走ると、御杖村です。そこから名張に出る道もありますが、今日は曽爾村を通る気マンマンなので、もうしばらく御杖村を走ります。
最近、御杖村に知り合いもできて、そこで生活している人と仲良くなりました。そうすると、今まではただの通過点だったところが、急にすべてがその人の生活スペースであるわけで、どこで買い物をするんだろう。おうちはどのあたりなんだろう。学校はどんな感じ? と、あれこれ気になってきます。
不思議なもので、御杖村が今までと違ったふうに見えてきます。しばらく榛原方面に走ると、また分岐点があって、ここを右折すると曽爾村です。知ってはいましたが、入り口から何だかスゴイ雰囲気なのです。まるでカルデラの中に町があるような、あの阿蘇のカルデラの中を走っているような感じです。
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有名な屏風岩が日ざしを浴びています。南を向いているから、神々しい感じです。
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最初に迎えてくれるのは鎧岳(よろいだけ)です。曽爾村のマッターホルンです。ここは登れるのかどうか、それが分かりませんが、南に開けていて、爽快な感じでしょう。山頂は狭いんじゃないかな。登れる山なんだろうか、とりつくシマがないんじゃないだろうか。
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鎧岳に目を奪われていましたが、お隣は兜岳(かぶとだけ)というそうです。何だか、二番煎じみたいでお山さんとしてはイヤな感じですけど、二つ仲良く並んでいる。
反対側にはススキの原っぱで有名な俱良尊山(くろそやま)があるのです。でも、こちらはすぐには見えないし、ルックスは断然鎧岳なのです。ついカッコイイ方に見とれてしまう。
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走っているうちに、鎧岳の後ろのほうに来てしまって、後ろから見ると、鎧岳は前に進んでいる途中みたいな、前進感がありました。この下を進むものを見下ろしているような、あたりを緊張させる力はあります。
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そこからは渓谷に入り、道は狭くなります。だから、観光客はいなくて、釣りする人だけの世界になりました。だから、私は勝手にクルマを止めて、岩を撮らせてもらいました。
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いくつか撮ったのですが、岩のすごさが表現できなくて、イヤになってしまいました。やはり山深い世界を表現しようと思ったら、水墨画か日本画でなくてはならない。
でも、いつの間にか、そちらは独自に進んで、あり得ない世界を私たちに見せてくれて、ついつい私たちは渓谷といえばそちらのイメージが先行する。
実際に渓谷に入ってみると、確かに水墨画のようなすべてが見て取れる世界ではなくて、岩が空間を圧迫している空気感を味わわせてくれているようです。
ものすごく満足して、名張の町へ出ました。
それにしても、何をしに名張に出たんでしょう。あれ、なんだっけ?