甘い生活 since2013

俳句や短歌などを書きます! 詩が書けたらいいんですけど……。

写真や絵などを貼り付けて、二次元の旅をしています。

カスミちゃんは呼びかけます!

2017年06月07日 22時20分00秒 | わたしたち、家族
 カスミちゃんは期待していました。こんなに立派になってしまって、もうびっくりです。たまたまお姉ちゃんはとんでもないあやかり芸能活動をしているけれど、まあ、そういうのもありかもしれないけど、カスミちゃんは淡々と自分の道を歩いています。

 お姉ちゃんは、たぶんダメな人なんだろうから、すぐに芸能界に見切りをつけて、自分に合った人と幸せな家庭を築いてくれたらと、余計な心配までしてしまいます。それくらいカスミちゃんの今後には期待している。

 彼女の茨城弁がどうなのか、そんなことは特に興味はありません。なんとなくそれらしく聞こえています。関西弁はとても気になる私ですけど、関東の方言には全くこだわりがありません。というのか、聞いても違いがわからなくて、それらしく聞こえてしまうのです。

 おそらく今の関東地方はもっと東京ナイズされていると思うので、特別なところをたたきこまれて懸命にこなしているんでしょうね。それだけでもカスミちゃんには感心してしまうな。

 でも、まともにドラマは見ていません。土曜日にチラッと見るだけです。

 でも、どうしてカスミちゃんのことを書こうとしているのかというと、そんなにカリスマ性というのか、タレント性というのか、芸能人のオーラを感じる人でないけれど、確実に与えられたところをしっかりこなしていける、見ていて安心できるのが彼女のいいところであり、ハラハラしないのが本当にありがたいと思いました。

 そして、ドラマの仕掛けなんですけど、失踪したお父さんを探して、集団就職で東京に出てきた彼女は、いつもドラマのナレーションで、「お父さん」という呼びかけをします。

 これが珍しいなと思って、取り上げようと思いました。

 娘さんから、いつも父への語りかけを聞かせてもらえるなんて、やはりこれは1964年頃を現代の視点で見ているドラマなのだと感じたからです。当時なら、「お母さん」であり、「ばあちゃん」であり、残してきた弟や妹への語りだったような気がします。

 昔のドラマでは、出て行った父親は憎まれこそすれ、ずっと慕われるものではありませんでした。でも、NHKの2017年度前半のドラマ、舞台はオリンピックの東京・五十年前の日本ということですが、作っているのは現代なのです。

 そして、昔なら憎まれたはずの父親が、ずっと探してもらっている。

 それだけ今は父親の存在が求められているのか、それとも意識的にNHKが父親像を探させているのか、そして、強い日本への回帰を国民に訴えようという意図があるのか、よくはわからないけれど、昔のパターンではないのです。

 父を亡くした私は、時々今でも、帰宅するときのクルマの中で、「お父さん、今、こんなになっているよ。私って……」というふうに呼びかけながら、カーブ曲がったり、信号待ちしたりしています。

 私は単に、今さらながら語りかける相手として父を指名している。

 父が生きている時には、「お父さん」なんて呼びかけることはできなくて、ただ、どうしているかなとか、今ごろはもう寝ているかなとか、明日も朝の散歩に夫婦で行くのかなとか、想像するだけの存在でした。

 なのに、なくなった今は、語りかける相手になっている。当然、何も答えてはくれないけれど、そう呼びかけることによって、事態打開を思っているのか、それとも何だか不安なのか、それともとても満足した1日だったのか。

 とにかく、今、私にとって、「お父さん」と呼びかけることはあるのです。だから、カスミちゃんが、ドラマでまだ生きているはずのお父さんを呼びかけるナレーションには新鮮味を感じるのです。

 カスミちゃんは、生きていると信じるお父さんを、呼びかけ、現状を語ることで何をしようとしているんだろう。どうしてお母さんと呼びかけないのだろう。

 そして、不思議なわなにはまっていくようです。もともとカスミちゃん支持派の私は、どんどんカスミちゃんのドラマに15分で入り込めます。それが怖くて(?)、まるでドラマは見ていません。見る余裕もありません。ドラマはもともと好きではないものですから……。



 ドラマのロケで、カスミちゃんたちは富士市に来たようです。そこで電気会社にお勤めしているという設定でした。五十年前の東京下町の工場街は、静岡の富士市にあったんだと、岳南鉄道のファンでもある私は、少しだけうれしかったりしました。

 何だか散漫になってしまった。

 そうなる気はしてたんですが、見切り発車して脱線しました。ザンネンな結果になりました。とにかく「お父さん」と、私は50すぎて初めて呼びかけられるようになったというのが書きたかったのかな……。



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