赤の伊勢志摩ライナー

　少し遅く帰ってきて、やっとパソコンを開いたと思ったら、あなたのパソコンは危機的状況ですと脅されてしまいました。

　あわててホイホイと、クリックを繰り返すと、４００００円くらいのソフトを買わなきゃいけないそうです。

　ああ、どういう仕掛けなんだろう。とてもたいそうな警告がでていて、四千くらいの問題がありますが、それを放置するんですか！　と言われてしまった。

　何を信じたらいいのか、私にはわかりません。とにかく四万はやめにしました。

　そんなこんなでケチがついたので、もう寝ます。今日は家族全員が２１時ころの帰宅で、何だかとても夜が短いです。

　だから、もうだれが何と言ったって、もう寝ます。お休みなさい。





　黄色の伊勢志摩ライナーよりも、赤に乗れたら、何だか得した気分になります。昔みたいな近鉄特急のプレミアム感を出すのはなかなかむずかしいけれど、せいぜいみんなに愛される近鉄特急であってほしいなあ。

　今は、時間の関係で仕方なく乗る感じで、ぜひ近鉄特急に乗りたいというのがありません。しまかぜというもう少しお金が高い特急はありますが、あれはそうなんだろうけど、お金を高く取って、それなりの時間を過ごさせるというのは、何だか違う気がします。

　お客は、近鉄特急でななつ星の体験をしたいわけではありません。いくら乗ったとしても２時間程度なのです。お金も３０００円くらい。それで何だか得したという感じか味わえないなら、そりゃクルマで行った方が安上がりだし、伊勢志摩にそんなに魅力があるわけではないので、そりゃ、お客はすぐに来なくなります。

　どうしたら、あちらこちらの人に三重県に来てもらえるようになるのかなあ。

　魅力もない。温泉もない。海はある。貧しい土地はある。人々はそれなりにのんびりしている。平地はそれなりにあるけれど、あまり有効利用されてはなくて、道路もいいかげんだし、狭い道もいっぱいある。

　ああ、困りました。住んでいる私としても、魅力をはかりかねているわけですから、外から来た人はなおさらでしょう。

　歩いていくのなら、お餅はいろいろあるし、街道は整備されていたし、霊場もありますし、歴史の敗北の場所だから、古戦場はいっぱいあるし、いろんな人の念がこもっている場所もある気がします。歩いて、またはバイク・自転車でというのなら、それは楽しいかもしれない。

　そうか、もう少しそちらにシフトした方がいいですね。ついついクルマに頼ったり、国の事業に期待したりするけれど、そんなのは何にもならない。

　もっとふつうの人々が、歩いたり、自転車に乗ったりして楽しめる街作りをめざさなくちゃ！　これは過去から今までずっと積み上げてきたものがあるような気がします。今は忘れかけているけれど……。