私は「かな打ち」なので、思ったままに打ち込めるというのが自慢でした。でも、最近はそうでもないかな。それで、今、「2020」と打ち込んだら、「ふわふわ」とたたいている自分に気づきました。
そうなのか、2020年はふわふわした感覚なのか、そう思ったら、確かにふわふわでした。とてもオリンピックでワクワクでも、新しい未来がやって来て、スイスイとか、キラキラとか、そういう年ではありませんでした。
2020年は、予想もしなかったけれど、コロナの年でした。2019年の終わりに三重県立美術館でスペイン風邪で20いくつで亡くなった関根正二さんの作品を見ている時は、全くよそ事ととらえていました。まさか、そこからここまで突き落とされるとは知らなかった。
あんなに鉄壁を誇ったアベさんが転落したのも、きっかけはコロナだったのかもしれません。何かが彼の中で崩れてしまったんでしょう。今の総理大臣はその延長線上にある人だから、いろんなことに耐えて二、三年は続けたいでしょうけど、どうなるんだろうなあ。意外と頑迷だから、コロッと倒れてしまうか、いつまでも人々の苦労なんて知らないでノウノウとやっていくのか、どっちかなんでしょうね。
なんだか、気持ちがすさんでますね。
というのか、膝が座るたび、立ち上がるたびに痛くて、今なんて、座っていながら姿勢が悪いと痛くなるし、何ということなのかと思います。
そんな、年寄り自慢したって、何にも始まらないから、今読んでる本のことを書きますか。
「赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。」2020 双葉社 という本を読んでいます。四つの事件があって、その度に赤ずきんが推理を働かせて事件を解決していきます。
童話の世界でもあるので、お菓子のおうちがあったり、魔女が出てきたり、しゃべるオオカミが出て来たりします。
著者は、青柳碧人(あおやぎ あいと)という1980年生まれの方なんだそうです。2019年に「むかしむかしあるところに、死体がありました。」という連作小説を出していて、今回はその第2弾というところですか。
なかなか上手にいろんなエピソードをまとめて、そこにミステリー・推理小説のしくみを持ってきておられるようです。
だから、いろんなところで評価され、私だってあっという間に半分以上読み進めることができました。もう少し頑張れば、近日中に読み終えることができるでしょう。それくらい読み進められてしまいます。
それはすごいことです。アイデアは少し古典に依存的だけれど、その世界を現代によみがえらせてくれている。改めてここに取り上げられた童話を読み直したくなるくらいです。
それで、何が言いたいんじゃな?
何だよ、油すまし、人の話に入って来るなよ。
と言ったって、あんたの話、ダラダラじゃよ。
うん、わかった。おもしろい。でも、次が心配というところです。アイデアはまた浮かんでくるとは思うんですけど。