甘い生活 since2013

俳句や短歌などを書きます! 詩が書けたらいいんですけど……。

写真や絵などを貼り付けて、二次元の旅をしています。

三重県最古の木造建築?

2015年10月24日 05時54分54秒 | 三重・熊野さんぽ
 国道を青山町から伊賀上野方面に向けて走っていて、左折すると猪田神社という標識が出るので、その通りに行くと、ピンクの鳥居の神社にたどりつきます。まっすぐの細い道を対向車を気に掛けながらいくと、そこへたどり着きます。

 そこはそれなりの御由緒があるし、戦国から安土桃山の時代に、自治と地方分権でやっていた伊賀地方を、無理矢理襲ってきた織田信長という嵐に、伊勢・伊賀の各地が抵抗し、焼き尽くされ、飲み込まれていった歴史があったことを思い知らされます。

 猪田神社もその歴史の洗礼を受けて、焼き尽くされたあと、人々のちからで再建されていきました。それを忍者的なお仕事と農業の兼業みたいな地域の力で推し進めてきたのでした。なんともいえない、まったりとした、関西圏なのに、独自の関西弁をあやつる伊賀地方の人々は、盆地の中でゆったりまったりと独自の世界を作り上げてきた! なのに、私はよく理解していないのです。



 さあ、その第一歩として、猪田神社を訪れることができました。それで、帰ろうと思ったのです。でも、その前に地図でもう一度確認してみようと、今自分がどこにいるのかを確認しました。

 すると、もう1つ、北側に猪田神社があるではありませんか。

 太陽もポカポカしているし、時間に追われているわけではないし、せっかくお参りに来たのだから、片詣りではいけないし、もう1つのお社まで、歩いてみようと、田んぼの中の道をあるくことにしました。



 水路もちゃんと整備されていて、人はだれも歩いていないし、時折軽トラが走っていくくらいです。東の方では青山高原の風車たちがクルクル回っているのが見えます。青山高原というのは、一層の壁で、普通の山脈なら、複数の山がぶ厚く重なって、山地・山脈を形成するものですが、青山高原は薄くて一層だけ。だから、東側からも西側の伊賀地方からも、山頂を見ることができて、表と裏の関係がそのまんまで、きれいな壁のような感じです。



 20分ほど歩いたら、常夜灯が見えてきました。どうやら、ここから山側に歩いて行くと、お社がある感じでした。

 そして、猪田神社の北社を見つけました。でも、工事中で、お社の修理か何かをしているようです。ということは、修理の人たちは宮大工さんですか? そういう感じはなくて、ご近所の大工さんみたいな方たちで、
「どうぞ、お参りしてください」と言ってくれたので、
まるで大工さんたちを拝むようにして、お参りしてきました。



 それからあと、説明板を見てみると、三重県内最古の建造物と書いてありました。確かに古い感じはしたけれど、それが県内で1番古いものだとは知らなかった。そして、三重県にはものすごく古いものはなくて、たいていのものは焼けるか、壊れるか、無くなるかしているのだと改めて思いました。

 それはもう、伊勢神宮でさえ、20年に1回リセットしてしまうんだから、古いものは何もないのです。三重県の歴史そのものがスクラップ・アンド・ビイルドになっているらしい。

 伊賀地方は、一度安土桃山の時代にすべて焼き尽くされて、リセットさせられてしまっているのです。明治の時にもものすごいリセットの嵐があったのでしょうね。だから、古いものはありません。国宝は県内にあるでしょうか。ひょっとして県内に国宝と呼べるようなものはないかもしれませんね。

 何だか、三重県はえらそうに伊勢神宮とかいってますけど、あまり誇れるようなものではないかもしれません。国内の人々には、ありがたいものだと思われますが、外国の人が見たら、どうしてこれをありがたがるのか、わからないかもしれません。


 
 ついでに、かわいらしいお堂を見つけて、何か昔見たことあるなあと思って、ハッと思い当たったのが、「てなもんや三度笠」でした。こういうお堂に、藤田まことさんがいて、チンネンさんがいて、その他のいろいろなキャラが次から次と出できて、ボケをかます、あれがこういうお堂の前で繰り返されていて、それを毎度おなじみで見ていたのだと、突然に思い出したような気がしました。

 それで、何のお堂かなと中をのぞくと、役行者さまがおられて、ああ、こんなところにおられるんだと感心しました。役行者さんは、神社とかお寺とか、そういうところを飛び越えている存在なのだと思います。

 いやあ、たいしたものです。さて、私は、つまらない写真を撮りつつ、クルマのところまで歩くことにしました。伊賀ののんびり平野は、とてものどかでいい感じです。忍者はとても走れません。あまりにのんびりし過ぎている感じです。


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