
母も連休病にかかっていたんでしょう。1人で過ごす連休なんて、あまり経験したことがないのだと思われます。1人で過ごす連休はまだ3回しか経験したことがないのですから、そりゃ、ションボリした気分にもなりますね。
連休の最初の方は、私が遊びに行ったから、明日香に出かけはしたけれど、母も言ってました。1人ではナンバの高島屋に行く気にもならないって! あれほど出歩くのが好きで、自分の服をあれこれ選んでいたあの母はいません。服は、自分で作ったものか、バザーで出ていたものか、こどもたちのお下がりか、父の服のアレンジか……。服で悩むというのか、服を楽しむというのか、そういうこともしなくなりつつあります。
少し心配です。
でも、連休が終わったら、切り替えて、またいつもの高齢者ライフをすごしているみたいです。1人暮らしだから、夜の19時には寝て、目覚めたらずっとものすごい音でラジオを鳴らしながら、寝ているのか起きているのか、ウトウトしていることでしょう。今ごろは、寝ているのかなあ。
コウモリみたいに、もう少ししたら、起きるかもしれない。

さて、私は、土曜なのに仕事で20時過ぎに帰って来ました。家族には申し訳ない土曜でした。あまりたいした仕事もしていないのに、どんどん月日が過ぎていきます。
それでふと気づきました。秋の初めの夜、クルマの窓を開けて走っていると匂ってくるのは、それはキンモクセイでしたが、今、あれとは違う、甘さというのか、人恋しさというのか、夜の童子が歩いた後の残り香みたいな、なんとも言えない落ち着いてはいるのだけれども、ソワソワする、不思議なにおいが入り込んできました。
それで、帰りも遅いのに、どういう風が吹いたのか、私は千円でシャトレーゼさんでアイスクリームなどを買ってきました。なんというムダ使いなんでしょう!
それはミカンの花の匂いでした。今日は旧暦でいうと4月9日だそうで、月齢は8.3だそうで、半分くらいの月が出ていました。
そうでした。奥さんと夜の散歩にも出てみたんですね。20時半に帰って来て、ゴハン食べて、それからお散歩とは、優雅なものですね。

というわけで、ミカンの花のことです。古今集の夏の部です。
1 さ月まつ花橘のかをかけば昔の人の袖のかぞする
2 いつのまにさ月きぬらむ足引きの山郭公(やまほととぎす)今ぞなくなる
3 けさきなきいまだ旅なる郭公花橘にやどはからなん よみ人しらず
1 5月に実をつけていこうとするミカンの花のにおいを感じたら、昔好きだった人がそばにいるような気がしてしまうなぁ。
2 いつの間にさ月になってしまったんだろう。ホトトギスが「テッペンカケタカ」なんて鳴くときになってしまったんだ。
3 今朝やってきたホトトギスよ、君はいつも旅から旅なんだ、だったらミカンの木で一晩でも休んだらどうだい。
以上、古今集から3つ取ってきて、それらしい初夏の気分にはなりました。お風呂から上がったばかりで、今も窓ガラスは開けたままです。家のいくつかの窓が開いたままの夜です。寝るときには閉めなくちゃいけません。肩がいたくなってしまう。
連休の最初の方は、私が遊びに行ったから、明日香に出かけはしたけれど、母も言ってました。1人ではナンバの高島屋に行く気にもならないって! あれほど出歩くのが好きで、自分の服をあれこれ選んでいたあの母はいません。服は、自分で作ったものか、バザーで出ていたものか、こどもたちのお下がりか、父の服のアレンジか……。服で悩むというのか、服を楽しむというのか、そういうこともしなくなりつつあります。
少し心配です。
でも、連休が終わったら、切り替えて、またいつもの高齢者ライフをすごしているみたいです。1人暮らしだから、夜の19時には寝て、目覚めたらずっとものすごい音でラジオを鳴らしながら、寝ているのか起きているのか、ウトウトしていることでしょう。今ごろは、寝ているのかなあ。
コウモリみたいに、もう少ししたら、起きるかもしれない。

さて、私は、土曜なのに仕事で20時過ぎに帰って来ました。家族には申し訳ない土曜でした。あまりたいした仕事もしていないのに、どんどん月日が過ぎていきます。
それでふと気づきました。秋の初めの夜、クルマの窓を開けて走っていると匂ってくるのは、それはキンモクセイでしたが、今、あれとは違う、甘さというのか、人恋しさというのか、夜の童子が歩いた後の残り香みたいな、なんとも言えない落ち着いてはいるのだけれども、ソワソワする、不思議なにおいが入り込んできました。
それで、帰りも遅いのに、どういう風が吹いたのか、私は千円でシャトレーゼさんでアイスクリームなどを買ってきました。なんというムダ使いなんでしょう!
それはミカンの花の匂いでした。今日は旧暦でいうと4月9日だそうで、月齢は8.3だそうで、半分くらいの月が出ていました。
そうでした。奥さんと夜の散歩にも出てみたんですね。20時半に帰って来て、ゴハン食べて、それからお散歩とは、優雅なものですね。

というわけで、ミカンの花のことです。古今集の夏の部です。
1 さ月まつ花橘のかをかけば昔の人の袖のかぞする
2 いつのまにさ月きぬらむ足引きの山郭公(やまほととぎす)今ぞなくなる
3 けさきなきいまだ旅なる郭公花橘にやどはからなん よみ人しらず
1 5月に実をつけていこうとするミカンの花のにおいを感じたら、昔好きだった人がそばにいるような気がしてしまうなぁ。
2 いつの間にさ月になってしまったんだろう。ホトトギスが「テッペンカケタカ」なんて鳴くときになってしまったんだ。
3 今朝やってきたホトトギスよ、君はいつも旅から旅なんだ、だったらミカンの木で一晩でも休んだらどうだい。
以上、古今集から3つ取ってきて、それらしい初夏の気分にはなりました。お風呂から上がったばかりで、今も窓ガラスは開けたままです。家のいくつかの窓が開いたままの夜です。寝るときには閉めなくちゃいけません。肩がいたくなってしまう。