甘い生活 since2013

俳句や短歌などを書きます! 詩が書けたらいいんですけど……。

写真や絵などを貼り付けて、二次元の旅をしています。

子どもの頃の「何だかたのしい」?

2020年04月03日 21時40分20秒 | ことば見つけた!

★ 大江健三郎さんの文章のパクリです。申し訳ないです。

 子供のころ、それもいろんな時期にそうねがったとして、あのような人になりたい、と心にきざんだモデルが、誰にも、幾人かはあるはずです。

 子どもの頃、私は何かになりたいと願ったことはあったんでしょうか? 思い出せなくなっています。これは私の理想だ、という人に出会ったでしょうか?

 テレビのドラマ(NHK)で、戦前の浅草の軽演劇の世界、その中の中心人物、エノケンさん、というか、そのまわりの人たちみんなにあこがれたことはありました。あの人たちの世界が好きでした。だから、東京には、そんなお互いを思いやる役者の世界があるのかと、うらやましい気がしました。すこし憧れた。たぶん、黒柳徹子さんもそのドラマに出てました。

 徹子さんは、実際には、戦前のそういう世界を知らない人だったはずですが、テレビ草創期の雰囲気をずっと保持してきた人だったから、少しだけ通じるものがあったんでしょう。いろんな人たちが試行錯誤して、あれこれしてるし、みんな若いし、みんなアイデアを出しまくり、遊びまくりしていた。そういう空気を今に伝えてくれている人です。NHKのドラマ「わが歌声の高ければ」というタイトルだったかな。

 私の住んでた大阪にも、きっとそういう世界はあったはずだけど、知るチャンスはありませんでした。藤山寛美さんとか、おもしろい世界じゃなかったの? という気もするけど、少し違うかな。何だか笑いに厳しい感じがありましたもんね。

 ほかには、やたらめったら、クレージーキャッツのみなさんが好きでした。みんな好きだから、真面目そうな桜井センリさんとか、犬塚弘さんでも、石橋エータローさんとか、安田伸さんとか、マイナーな人たちでも、みんな好きでした。みんなが何だか楽しそうにしていた。あの人たちは、みんなバンド仲間という空気を持ってたもんな。

 ボクは、何だか楽しそうなのにはあこがれてたんだと思います。小さいころ。



 そして私は自分の生きてきた日々を検討してみて、まず、あの人のようになりたいとねがった誰についても、完全にその人のままにはなれなかった、と思います。しかしそれに続けて、あの人のようになりたいと思った、その人のように、少しずつなってはいるようだ、とも考えるのです。

 大江さんくらいなら、そりゃ、子どもの頃の理想の姿に近づいておられるでしょう。私はどうなんです? 

 簡単には近づけてないけど、漠然と、何だか訳がわからないままに、面白おかしく生きている、ということ近づいているんだろうか。そういう気もする。

 未熟者で、中途半端で、いい加減で、ボケ丸出しで、みっともないボクだけど、何だか楽しそうにはやってるのか……。

 人は、なりたい自分に少しずつでも、なれるように距離を縮めているんでしょう!(言うのは簡単なんだけど、ちゃんとやれてるのかな?)



 そこで私は、子供の時に、その人の振る舞い方、態度について深く印象づけられるまま、あの人のようになりたい、と決心するのは、良いことだと思います。

 人格、人となり、というふうにいってもいいのです。子供は子供なりに、人の内部にあるものについてかぎつけるものです。そして私は、自分の子供の時の人間の見方には、正しいところがあった、と感じます。

 子どもの直感みたいなもの、それは意外と真実をついていたということって、あるんだろうか。大江さん、いいかっこして、そんなこと言ってるんじゃないの?

 ボクは、自信がありません。人を見る目、あったんだろうか? 

 いや、そんなたいそうなものではなくて、ボク自身が近づいていった人たちというのは、ボクがなりたいもの、ボクにないもの、ボクが持ちたいものを持ってた人なのかもしれない。ただのそれだけのことかもしれない。



 あれは間違っていた、と思うことも確かにありますが、それは、あの人はダメだ、という大人の言い方に影響されて、そう考えていたのを、いまになって恥ずかしさとともに取り消すのです。大人たちが、あの人はエライ、というのに引きずられてじゃなく、自分で心からそう思っていた場合、つねにそれは正しかった、ということができます。

 私があこがれたもの、私がステキだなと思った人、これもドラマだけど、「天下御免」というNHKのドラマで、平賀源内さんの生き方、自由でおもしろいなと思ったことはあったけど、少しあこがれたけど、だから、田沼意次さんだって、話のわかるいい人だなって見えたり、私はただ乗せられてただけなのか、真実を見抜いていたのか、ただドラマがおもしろいと思って見てただけなのか。

 よくわかりませんけど、オッチャンになった今、みんなとおもしろおかしく過ごすことと、自由で人の生き方をアイデアでサポートし、問題を解決し、どんどん行動していくこと、それらがボクの理想であるのは確かで、まるっきり近づいてないけど、大江さんに、「キミは今、どんなふうなのが見えてるの? どこまで来たの?」と問われてる気がして、抜き出してみました。

 また、明日から考えてみます。



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