甘い生活 since2013

俳句や短歌などを書きます! 詩が書けたらいいんですけど……。

写真や絵などを貼り付けて、二次元の旅をしています。

アスリートの心意気 最近の俳句から

2019年12月08日 09時55分31秒 | 俳句や短歌たまには詩

1 秋日和カナダ代表ボランティア(10/15)
 今年の秋、台風もあったけれど、ワールドカップラクビーもありました。日本代表が本当に頑張ってくれて、楽しかったなあ。四年前も楽しかったはずだし、南アフリカに勝った時、うれしかったはずなんですけど、手帳にも書いてありませんでした。
 今年は日本で開催だったから、ものすごく身近に感じられたんだろうな。アイルランド、スコットランドに勝てた時、うれしかったですよ。昔、イギリス大会でもスコットランドとやりましたけど、相手のキック攻撃に調子を狂わされてたのに、今回はそういうことはなく押し切ってしまった。
 釜石でスタンバイしてたカナダ代表選手たちが、台風に襲われた街で復旧作業のボランティアをしてくれました。これぞアスリート、この人に対する感謝の気持ち、スポーツ選手も、私も、人に感謝しなくちゃ! と思いました。

 俳句的には、そのまんまで、感動を伝える工夫が足りない。「ボランティア」という言葉を選び、「カナダ代表」でほとんど音数を使っていて、これをどう突き破るかなのだけど、そのまんましか書けていない。もう少しとっておこうかな。


2 秋日和乙女の誇りの前髪よ(10/15)
 これはもう、ただ感心しているんです。私が自分の髪に誇りも何もなくて、どうにでもしてくれとふんぞり返っているのと彼女たちは正反対。とてもとても大事に、前髪をどのように見せるか、毎日毎日苦労しているようです。ただ素直に褒めたたえてあげたくなるのでした。

 素直な気持ちなんですけど、オッチャンからの皮肉に聞こえないか、それが心配なつくりです。秋日和の中で、女の子たちの元気な姿を書きたかったという気持ちの五七五でした。


3 秋のセミ一匹だけの七年後(10/6)
 うちの南側の網戸のところに、セミの男子が女の子と会いたかったという印を残していて、一年くらいになるのかな。風雨にさらされても、彼の無念は網戸に残ったままです。真っ黒くなっている。

 それくらい生き物たちは、自分の子孫を残すことが生きていることでした。人間だけが、自分の生きがいを追求することに変わって、子孫を残すことは二番手、三番手の目的にランクダウンしています。
 
 今年、季節外れのセミが十月に一匹だけいたようで、オスなのかメスなのか分からなかったけれど、オスだったのかな。もう焦って焦って、うちの庭の中をさまよっていました。どうしてこんな時に出てきたんでしょう。誰か彼を起こしてあげるセミいなかったのかなあ。もうヤミクモに一人でずっと寂しがっていた。
 そして、しばらくしたらいなくなった。もちろん、私にはどうにもしてあげられなくて、ただ彼の広大な孤独を思うだけでした。



4 目覚めては午前四時半カネタタキ(8/31)
 今年、やたら早起きオッサンになりました。四時半だったらよく寝た方です。今なら、三時くらいから起きているかもしれない。もう私の体がそうするんだったら、こっちもそれなりの対応をしなくてはいけません。家族が起きてようが、私の体に対抗するために夜の九時くらいに寝なくちゃいけません。

 でも、まだうまく対応できてなくて、もう少し起きています。そうすると、家族から「まだ起きているの?」と珍しがられたりして、もうみんな私に何をしたいというのかな。せいぜい迷惑にならないでね、ということなのかな。

 これは暑い寝床で、「あっ、カネタタキが聞こえた。今何時?」とガバッと起きたら、四時半だったというだけの、そのまま五七五でした。暑苦しさ出せてないなあ。



5 道は続く冬の始まり無言歌の(11/7)
 十月に中学・高校の同窓会を経験し、人生はこうして今も続いているのだなと思ったのを、五七五にしたかったのだと思われます。

 正しい語順は、「冬の始まり、無言歌の道は続く」というところでしょうか。人生が「無言歌」だなんて、そんなバカなことがあるものか、もっとギャーギャーわめいたり、泣き叫んだりしているだろうと思うんです、いろんなところで。

 でも、人それぞれの人生は、私にはもう営々と続けられていく人々の静かな列に見えて、その中に自分もいて、わめかず、声も出さず、トボトボ歩いている。簡単に他人に聞こえないところで泣き叫んでいる。少しだけそういうことが分かったので、静かだけど、淡々としているけど、みんな心の中で聞いて欲しい何かを抱えて生きているんだよな、というのを五七五にしたつもりでした。

 大したことないのに、えらそうに書いています。たまたま浮かんできただけで、言い訳ばかりしています。

 でも、私はブログでギャーギャー言っているし、今のところふつうかな。誰かに聞いてもらいたいのは確かかな。


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