
カーラ・ボノフ(Karla Bonoff, 1951年12月27日- )さんは、カリフォルニア州出身の女性シンガー、ミュージシャン、ソングライター。UCLA卒だそうです。賢いんですね。
正面のお顔は、それなりにキレイな方だと思うのだけれど、少し面長で、エキゾチックな感じです。
70年代末から(作詞家から歌い手としての)ソロ活動をして、私たちの心をさらって、それから21世紀になって、アルバムは出してないみたいです。活動はされているのだとは思います。日本でというと森山良子みたいな方なのかな……。
その中で、今日、帰って来るクルマの中で引っかかったのは、この曲でした。
タイトルは、とてもシンプルで、「水はとても大きくて広い」、ものすごく哲学的なタイトルじゃないですか? あまり考えないで、いい曲だなとずっと思って来ましたけど……。
それで、ネットの力を借りて、少しだけ書くことにしました。


The Water Is Wide 悲しみの水辺
The water is wide, I can’t cross over
And Neither have I wings to fly
Give me a boat that can carry two
And both shall row, my love and I
川幅が広くて渡ることができません
私には飛ぶための翼もありません
ボートをください 二人を運んでくれるように
愛する人と二人で漕いでいきます
4行目、読んでて、聞いてて、何だか、2人でどこかへ行けそうな気がして、私はわりと好きなフレーズです。意味はちゃんとわかってないくせに!
Oh, love is gentle and love is kind
The sweetest flower when first it's new
But love grows old and waxes cold
And fades away like morning dew
そう、愛は優しさ、そしていたわり
始まりの頃は最も甘美な花のよう
けれど愛にも老いが訪れ そして冷たくなり
最後には朝露のように消えていくのです
2コーラス目がこんなに悲しい内容なんて、もう何十年も知らずに聞いてきました。そりゃ、ホンワカした恋愛なんてほんの短い間で、すぐに愛する2人は切り離されてしまうものだけれど……。
ここも4行目、朝露のように消えていくなんて、ありふれたフレーズなんだけど、だからこそ、私たちは、今の恋愛の時間を大切にしなきゃ! と思うわけで、ダラダラいつまでも続くわけではないのだから、ある程度達観して、切り替えて、どんなに苦しいときも、支え合える人が欲しいです。
もし、そういう人が見つからなかったら、水は深いように見えるし、誰も助けてくれない絶望感に襲われる気がします。とことん暗くなりそうです。でも、強さは身につけられるだろうか……。
There is a ship and she sails the sea
She's loaded deep as deep can be
But not as deep as the love I'm in
I know not how I sink or swim
船が海を渡っていきます
荷を積んで深く、これ以上にないほどに深く
でも私の愛の深さには及ばない
沈んでしまうのか、それとも泳いでいけるのか、私にはわかりません
ここは英語力がいりますね。私の英語力では意味がとれないけれど、ネットのおかげでかろうじて意味がわかりました。でも、深さと船と愛と、そんなことを比べている程度くらいしかわからない。
少し屁理屈みたいで、私なんかにゃわからないところですね。

The water is wide, I can’t cross over
And Neither have I wings to fly
Give me a boat that can carry two
And both shall row, my love and I
And both shall row, my love and I
川幅が広くて渡ることができません
私には飛ぶための翼もありません
ボートをください 二人を運んでくれるように
愛する人と二人で漕いでいきます そう二人で...

かくして、ふたたび男と女の川にもどってきました。愛する人は見つかったでしょうか。私はたまたま見つかった。でも、どれくらい深く愛しているか、それはあやふやで、端から見たら、あぶなっかしいでしょう。
でも、とにかく、お互いの川を見つめて、ボートを出して、助け合わなくてはと思います。
というわけで、もう寝なくちゃ!
★ というわけで、川を二人で渡るという歌でした。デュエットしているJ.D.サウザーさんもなかなかいいんですけど、だれかと協力して、川を渡るって、いいことだなあと思います。
私は、うちの奥さんがいないと川を渡れず、いつまでも川を見つめていただけでしょう。じゃあ、奥さんは川を渡った? たぶん、あぶなっかしいオッチョコチョイ男だけど、船は右左するけど、渡り切れてないけど、とにかく渡ろうとはしている感じかな。
うちの子は、どうでしょう? 川を渡ろうとしている? そんなのがあるのは知っているけれど、こぎ出すのがこわいし、一緒に行く人もおらず、手持ちぶさたでボートの掃除をしているくらいかな。
どうしてせっかくボートがあるのなら、川に漕ぎだそうという気持ちにならないのか? 川にこぎ出さなくても、今の生活で満足しているようなところがあります。私は、それでは誰かにも出会わないし、いつまでも同じところにいておもしろくないだろうと思うんだけれど、なかなかこぎ出せない。
ああ、ボートを漕ぐって、こわいけれど、想像するだけで楽しいです。いつか
「And both shall row, my love and I」となって欲しいんですけど……。
