あんなに「NATOを拡大するな」「私たちは侵略しない」なんて言ってるんだから、欧米の国々も受け入れてあげたらいいのに、ロシアという国は信用されていません。
何事においても、ひみつが一杯だし、よその国や組織がクレームを出しても、そしらぬ顔で「そんなことはない」なんて言うんだから、信用はできないのです。
そして、欧米の国々が手を出さないところにノコノコ出て行くのは、それは中国ともよく似ています。この二つの国は独裁政権をもう何十年も維持してきて、欧米が切り捨ててきた国へのサポートで世界に覇を唱えようとしている。
いっそのこと、ロシアもNATOに入れてあげて、ロシアのあちらこちらにNATO軍を配備して、ロシアを監視してあげたらいいのに、それは物理的にできないのでしょう。
なにしろ、ロシアが基地を作ってもいいよと提案したって、そこはとんでもないところで、アクセスは悪いし、後方支援はしないし、秘密は絶対に明かさないし、逆に滞在費などがかかりすぎ、とても不経済で、ナチスドイツやナポレオンがロシアの大地に深入りしすぎて疲弊したように、欧米諸国が経済破綻をしてしまうでしょう。
だから、ロシアのNATO参加はあり得ないし、ロシアもそんなことは望んでいないでしょう。NATOに参加するということは、ある程度の自由と自由選挙が求められるし、独裁は許されないのです。共通の基盤として「民主国家」である、というものが求められています。トルコも危なっかしいけど、民主国家でしょうか。ギリシアはどうなのかな。ロシアはダメですね、独裁国家でした。伝統的に王様を戴いて土地は運営されていきました。
ロシアは、よく考えれば、エリツィン大統領が引退してからもう二十年以上のプーチンさんの独裁体制が続いている国でした。
憲法では二期の八年という、まるでアメリカみたいなシステムを気取ったこともありましたけど、すぐに化けの皮がはがれて、いつもの独裁体制が構築されました。
独裁者は、次から次と憲法を自分の都合のいいように変え、対立候補になりそうな人は国外追放にするか、政治的生命を奪うか、本当の命を奪うか、もう何でもありで権力を維持し続けています。
まわりにいる人たちはすべて道化です。外務大臣、政府報道官、いろんな道化が出てきますが、結局、独裁者の意向は自らの権力の温存しかありませんでした。
よその国は、自分たちに被害がやってこない限り、独裁者のわがままは許してきましたけど、実際に戦争になる、というところで大慌てで西側諸国がけん制しているようです。
ロシアは、つまりプーチンさんは、自らの権力を2036年まで安泰で過ごしていきたい。それが願いのようです。
そのために、クリミア半島は併合しました。できることなら、ウクライナも併合して、自分の家来みたいな人をトップに立てたかった。でも、まわりの国はウンザリしているのです。
誰がわざわざよその王様のわがままを受け入れるというのでしょうか。せめて、ダメな政府でもいいから、自分たちが選んだ政府を置いておきたい。それはウクライナの人々の願いでしょう。
それなのに、ロシアの混乱作戦は続くでしょう。そして、自国民の保護とか、適当な理由をつけて侵攻したいし、そんなことはいつだってできると思っている。
ああ、独裁者って、本当に切りがないですね。現在69のプーチンさんは、83歳まで独裁者として座っているつもりなんですね。
ロシアの人々はそれを許してしまうんだから、よその国に住んでる私なんかは、何だかかわいそうとか思うけれど、割とみんな平気で、とりあえず、自分たちの生活さえ守ってくれたら、どんな王様・独裁者でもいいやと思っている。そうでもしないとあの広大な国は管理しきれないところがあるみたいです。
どこかで聞いた話だなと思ったら、わたしのふるさとだった大阪も現在ロシア状態で、軍事的な侵攻はしないけど、政治的・経済的侵略と内部破壊はずっとやっているみたいです。
それなのに、大阪に住んでいる人たちは、何かしてくれるんじゃないの、という淡い期待を抱いて、独裁者集団を支持しているみたい。
現在は、コロナで破綻しているけれど、数年後・十年後は万博による崩壊がやって来るのかな。そこまで行っても、誰も文句が言えないようでは、日本国中から見放されるけど、それでも大阪の人たちは支持していくんでしょうか。
「大阪は、日本のロシア」です。あちらこちらを攻めるフリはしている。誰もそんなの怖くないけど、触りたくはないとみんな思っています。誰も振り向きもしないのに、大阪の一部の人たちがわめいているみたい。