報恩坊の怪しい偽作家!

 自作の小説がメインのブログです。
 尚、ブログ内全ての作品がフィクションです。
 実際のものとは異なります。

面白い観点だ。

2014-01-25 20:59:23 | 日記
ドラえもんとのび太、どっちが主人公なの?(教えて!ウォッチャー) - goo ニュース

 私の現在進行形の作品として、SF系では“ボーカロイドマスター”とそのリメイク版の続編である“アンドロイドマスター”。この主人公は言わずもがな、敷島孝夫が主人公である。彼主眼でストーリーが進んでいるからだ。
 オリジナル版では群集劇に拘ったため、例えば平賀主体でストーリーが進んだり、初音ミクや鏡音リン・レン主眼でストーリーを進めてみたが、やはり私としては1人の主人公を主体としてストーリーを進める、基本的な手法の方が合っているようである。
 最近の傾向としてはアリス・フォレストが結構やってみると個性が強いキャラであるため、敷島と並んで立てるような気がした。それは今後、あるフラグメントにもなっているのだが、ややもすれば彼女を主人公としたスピンオフを書く機会があれば、そうしてもいいのではないかなと考えている。

 ではもう1つの作品“ユタと愉快な仲間たち”はどうなのか。実は作者をして、稲生ユウタと威吹邪甲どちらが主人公なのか、はっきりと答えることができない。
 いかに群集劇とはいえ、それでもメインの人物は誰かということになる。その場合は、1番最初に登場したキャラクターがそうだとなることが多いようだ。
 例えば私がハマっているアニメ版“アイドルマスター”もまた群集劇なのだが、メインは天海春香ということになっている。
 元々オリジナルのゲーム版からそうなってはいるのだが、やはり法則通り、第1話の1番最初に登場している。そして作品終盤で、彼女主体のストーリーになっている。
 ドラえもんもまた、私はのび太が主人公だと思っている。ドラえもんは群集劇ではないが(劇場版ではそれと似たストーリー構成になっている部分もある)、第1話を見ると、1番最初にのび太が登場しているので、やはりのび太が主人公ではないかと思うのだ。それに、基本的には彼主眼でストーリーが進むことも多い。

 こちらのブログでは紹介していないが、“ユタと愉快な仲間たち”で、タイトルの割には第1話に相当する部分が、威吹の悲恋話から始まっていたりする。
 それから狐の石像に封印されている威吹が登場し、やっと現代に移ってユタが登場するのである。では、威吹が主人公じゃない。そう思うだろう?
 ところがどっこい。ここで紹介している部分をお読み頂ければ分かるが、その後はユタ主体でストーリーが進む、法則に当てはまらない、自分でもヒネくれたストーリー構成だと思っている。
 スピンオフで威吹主体で話を進ませるのはあったけどね。あれは“ユタと愉快な仲間たち”と付かず離れずのヤツだったからなぁ……。そう、“ユタと愉快な仲間たち”が京浜東北線だとすれば、“妖狐 威吹”は埼京線みたいな。結局最後には本編と合流して終わるところがピッタリだ。

 ま、100パー趣味で楽しくやらせてもらっていますよ。
コメント (4)
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“アンドロイドマスター”「狂科学者の孫娘」 3

2014-01-25 18:01:29 | 日記
[2月22日 07:00.仙台市内の敷島のマンション 敷島孝夫、アリス・フォレスト、エミリー]

「おはよう・ございます」
「ああ、おはよう」
 敷島が起きると、台所ではエミリーが朝食の用意をしていた。
 そのまま洗面所に向かう。
(あー、くそ。昨日寝過ぎた。昼過ぎくらいに起きときゃ良かったな……)
 逆に夜、眠れなかった敷島であった。
「ん?」
 そこでふと気づく。

「アリスは?」
 顔を洗った後で、敷島はエミリーに聞いた。
「まだ・寝ていらっしゃいます」
 エミリーがそう答えた。
「全く、もう……」
 敷島のマンションは2DK(納戸付き)である。
 エミリーの保管場所確保の為ということで、この間取りの部屋にした。
 アリスは表向き、エミリーの整備・監視の為ということで、エミリーと同じ部屋で寝た。なので、敷島とは別室なので悪しからず。
「ルームシェアの習慣、日本には無ぇっつの!」
 敷島はドアを開けようとしたが、一応聞き耳を立ててみる。
 さすがに、あられもない姿の状態で突入するわけにはいかないだろう……。
「ん?(何だか、イビキかいてんのか、あいつ?)」
 一応、ノックしてみる。
「入るぞー?」
 開けてみると……。
「んがっ!?」
 確かに、ある意味ではあられもない姿かもしれない。だが全く、色気を感じない。
(コイツ、寝相悪過ぎ……!)
 180度に近い状態。枕はその辺に蹴とばしたか何だか……。
「起きろ!居候!」
 スパーン!
「Ouchi!」
 敷島お得意の丸めた新聞紙で引っ叩くの図。
「……うう……ん……。おはよう、シキシマ。朝ごはん?」
「エミリーなら元気に活動してるぞ」
「アタシって天才!」
「あー、はいはい。とっとと着替えろ。昨日早退したから、今日は少し早目に出勤するから。……ほら、早くしろ!」
 するとジト目になるアリス。
「アンタがいると着替えらんないよ!」
「うあっ!?」

[2月22日 09:00.財団仙台事務所 敷島孝夫]

「さ、参事」
「何だ?」
 課員は困惑した様子で、敷島の元へやってきた。
「あのアリス・フォレスト博士と同棲してるって本当ですか!?」
「ばかやろ!んなわけねーだろ!」
「いや、でも……」
「現時点でエミリーを修理できたのはアリスだけだし、整備ができるのもアリスだけだ。結局、エミリーの故障の原因は複合的で、根本的なものとしては、整備不良なんだってさ」
 平賀が整備していたのだが、どうやら完璧ではなかったらしい。
「それにしたって、一緒に住むなんて……」
「正直、来日した時点で滞在先が無いっていうのは確かに本当みたいだな」
 ウィリーから相当な額の遺産を相続したはずなので、新たな住まいを探すのは簡単なはずだ。
 まあ、確かに外国籍でビザの都合もあるだろうが……。
「年も離れてるし、人種も違う。何より、テロリストの孫娘に欲情なんかしないよ」
「ですかねぇ……。でも、よく警察に逮捕されませんね?」
「証拠不十分で立件不可だそうだ。バージョン5.0の試作型と今いる量産型なんて、本当に同じ種類なのかと思うくらい形が違うし……」
「んなバカな!?」
「きっと背後で、大きな力が働いたのかもな。いわゆる、『大人の事情』ってヤツだ」
「何か……なぁ……」
 アメリカなどでは司法取引でもしたのかもしれない。アリスが表に出てから、俄かに海外マフィアが世界中で摘発されているという。
 日本では司法取引の制度は無いはずだが……。
「あまり首を突っ込まない方がいいってことっスか」
「そういうことだな。まあ、この財団の存在自体が【ホワホワ】みたいなものだ」
「セリフにも伏せ字を入れるようになったんスね」

[同日12:00.同場所 敷島孝夫&アリス・フォレスト]

「なあ、いい加減に吐いちまったらどうだい?」
「な、何のことだ?」
 アリスはロングコートを羽織り、閉じられたブラインドの隙間から外を眺めながら言った。
「故郷のママも泣いてるぞー?」
「つか、俺の地元ここだし!マザコンじゃあるまいし、母親をママなんて呼ばないって!」
「アナタが悪いんじゃない。レンホーが悪いんだ」
「民主党の国会議員が何で悪いんだ?蓮舫?
「Sorry.レンボー……」
「連坊?若林区の連坊地区がどうした?」
「Ah...ほら、所得が下のこと……」
「貧乏!」
「そう、それ!」
「ったく、日本語完璧だと思ったら、変なところでトチりやがって……」
「とにかく、あなたが悪いんじゃないの。貧乏が悪いのよ」
「これでも、35歳男性の平均年収行ってるぜ?平均より全然足りない作者よりかは上だ」
 悪かったな!
「だいたいお前……」
 と、そこへ、
「ちわー!芙蓉軒です!毎度どうも!」
「あ、出前来た」
 出前持ちがやってくる。
「カツ丼2人前ですね」
「はい。あ、クーポンあります」
「あ、はい。それじゃ、10パーセント引きで……」
「ほら、カツ丼」
 敷島はアリスに丼を1つ渡した。
「Thank you!」
(全く。食う時は目を輝かせやがって……)
「あれ?今度は白人さん入ったんですか?」
 顔なじみの出前持ちが目を丸くした。
「確かこの前、中東の人が出入りしてましたよね?」
「ははは……。とあるゲームソフトをそのイラン人から買って以来、音信不通だよ。表向きにはビザ切れて帰ったことになってるけど……」
「はあ?」
「今度は中国人辺りが来るかな?」
「作者が右寄りの人ですから、韓国人と並んでまずムリですね」
「それもそうだな」
「じゃ、またよろしくお願いします」
「どうもねー。でも作者がまだ左寄りの高校生だった頃に書いた作品には、中国人がしっかり登場しているっと……」
 敷島が自分の机の上にカツ丼を置くと、アリスはその向かい側に椅子を置いた。そして、電気スタンドを敷島に向けて点灯させる。
「眩しいな!何だよ、お前!?さっきから!」
「美味いか?」
「ああっ!?」
「だって、日本じゃ、カツ丼はこうして食べるんでしょ?」
「何の話だ!!」
「それ、“ベタな刑事ドラマの法則”……」
 ようやく意味を理解した課員が苦笑した。
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