報恩坊の怪しい偽作家!

 自作の小説がメインのブログです。
 尚、ブログ内全ての作品がフィクションです。
 実際のものとは異なります。

“大魔道師の弟子” 「鉄道博物館」 3

2019-06-20 19:12:43 | ユタと愉快な仲間たちシリーズ
[5月18日13:00.天候:晴 埼玉県さいたま市大宮区大成 鉄道博物館]

 館内で主に新幹線の展示について楽しんだ稲生達は、昼時を外して昼食を取ることにした。

 稲生:「ここにしますか」

 それは本館2階にある“トレインレストラン日本食堂”。
 実際に食堂車で売り出されていたメニューが特徴である。
 窓際で通過する在来線列車を見ながら食事をするか、或いは食堂車を模した中央の席かを選べる。
 混雑時は空いている席から案内されるので、基本的には選べない。
 稲生達が案内されたのは、後者の席。
 4人席と2人席があって、さすがにそれは前者を案内された。
 で、そのテーブルの上にスタンドライトが置いてある。
 これは実際に“北斗星”で使われていたものを持って来たらしい。

 稲生:「何にします?」
 マリア:「そうねぇ……えーと……」
 ルーシー:「ビーフシチュー」
 稲生:「おっ、いいですねぇ」
 マリア:「私はデミグラスソースのハンバーグステーキで」
 稲生:「なるほど。多分これ、どちらも“北斗星”のパブタイムで出されてたヤツですね」

 しかし、さすがにディナータイムで出されていたメニューは無いようだ。

 稲生:「じゃあ僕もマリアさんと同じヤツで。すいませーん!」

 稲生は早速注文した。

 ルーシー:(“ベタな日本人の法則”、他人と同じ物を注文する……)
 マリア:(いや、多分勇太はビーフシチュー食べたかったんだろうなぁ……)

 但し、ここでも上下関係が発生していることに留意。
 後輩は先輩より高い物を食べるべからず。
 では、後輩は先輩と同じ物を食べるのはOKなのかというと、それはケースバイケース。
 上下関係の緩いイリーナ組ではOKである。
 ここではルーシーが1番高い物を注文している。
 ルーシーとマリアは同期生でどちらが先輩というわけでもないのだが、実年齢はマリアの方が若干年上で、入門のタイミングとしてはルーシーの方が若干早いという程度。
 相殺してフラットということだ。

 稲生:「食事の後はどうします?」
 マリア:「まだ屋上とかを見ていない。そこからの眺めを見てからだな」
 ルーシー:「あと、15時15分からSLの運転体験でしょ。おおかた勇太が機関士役でマリアンナが助士役だろうから、かま焚き頑張ってね」
 マリア:「え゛……?」
 稲生:「ここでしか体験できないことですからね、頑張りましょう」
 ルーシー:「頑張ってね〜」
 マリア:「ルーシーもやって!」
 ルーシー:「私は新幹線に興味があるだけだから」

 ルーシーがうそぶくと、稲生が言った。

 稲生:「都内には地下鉄博物館もあるんですよ。そっちには興味無いですか?」
 ルーシー:「わ、私は……」

 ルーシーの手が震える。

 マリア:「勇太、余計なこと言わない!」
 稲生:「す、すいません」

 ポーリン組のエレーナとリリアンヌは地下の暗闇を好むのに、全くルーシーは正反対のようだ。
 マリアが教えてくれたが、ルーシーは幼少の頃から持ち前の強い魔力を制御することができず、暴走させてポルターガイスト現象を引き起こすのは当たり前であったという。
 教会からは何度も悪魔祓いの勧告を受けたらしい。
 ついには地下室に幽閉されることもあり、その時の恐怖体験がトラウマになっているのではないかとマリアは言った。
 だが、マリアとて全て真実を語っているわけではないようだ。
 ルーシーには、もっと別の秘密がある。

 稲生:「は、話を変えましょう。イギリスにはこういった鉄道博物館は無いんですか?」
 ルーシー:「あるよ」
 マリア:「うん、あるな。私は行ったことないけど」
 ルーシー:「私はヨークの鉄道博物館とロンドン交通博物館に行ったことがある」
 稲生:「へえ!イギリス国立鉄道博物館と、この鉄道博物館は姉妹提携を結んでいるそうですよ」
 ルーシー:「らしいね」
 マリア:「それはルーシーのダディに連れられて?」
 ルーシー:「そうね。特にヨークの鉄道博物館にはあの0系も展示されていて、だから私はあれを初めて見たのはヨークなの」
 稲生:「そうか!確かに0系がイギリスで展示されているという話は聞いたことがあります!」
 マリア:「ロンドン交通博物館はロンドンの地下鉄とかも展示品だろう?そういうのは大丈夫なの?」
 ルーシー:「……多分、今はムリ……」
 稲生:(地下鉄で何かあったのかな???)

 稲生は鉄ヲタの知識から、日本人でも聞いたことのあるロンドン地下鉄に関するニュースを思い出した。

 稲生:(まさかな……)

[同日15:15.天候:晴 鉄道博物館1F SL運転シミュレーター]

 稲生:「第2閉塞、進行!……ほら、マリアさんも歓呼!」
 マリア:「ええっ!?」
 ルーシー:「Second section,clear!」

 ルーシーが代わりに英語で歓呼する。
 てか、イギリスの鉄道はそのような歓呼なのだろうか?
 日本の鉄道はイギリスから取り入れた為、閉塞とかもイギリス式なのだろうが……。

 稲生:「マリアさん、石炭くべて!」
 マリア:「は、はい!」

 魔道士の世界では先輩と後輩だが、ここでは逆転する。
 機関士の方が立場が上で、助士は下なのである。
 航空機でも機長が上で副操縦士が下なのと同じ。
 因みに機関士の席は進行方向左側で助士は右側だが、航空機もそうである。

 スタッフ:「それではこれを使ってください」

 にこやかな女性スタッフに、スコップを渡されるマリア。

 マリア:「石炭が重い!」
 ルーシー:「ガチの石炭、これ?マリアンナ、あんまりスコップ一杯に盛っても重くてやりにくいだけよー?」
 マリア:「じゃあ、アンタやってよ!」
 稲生:「第1閉塞、進行!」

 ほとんどスタッフの指導無しに運転している稲生。

 ルーシー:「何であなたの後輩は普通に運転できるの?」
 マリア:「知らないよ!」
 スタッフ:「運転お上手ですね」

 女性スタッフに褒められた稲生。

 稲生:「そ、そうですか?えへへ……」(∀`*ゞ)
 マリア:「

 ゴッ!(マリアのスコップが稲生の足に直撃)

 稲生:「いでっ!」
 マリア:「ちゃんと前見て運転して!」
 稲生:「は、はい……」

 良い子の皆は石炭投入用スコップで機関士役の人を叩かないでね。
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“大魔道師の弟子” 「鉄道博物館」 2

2019-06-20 13:56:12 | ユタと愉快な仲間たちシリーズ
[5月18日10:15.天候:晴 埼玉県さいたま市大宮区大成 鉄道博物館]

 週末土曜日ということもあってか、館内は多くの家族連れで賑わっていた。

 稲生:「開館ダッシュというものがあるんですよ」
 マリア:「何それ?」
 稲生:「開館の10時にオープンすると同時にダッシュして入館する人達のことですね」
 マリア:「何をそんなに急ぐの?」
 稲生:「新幹線のシミュレーターと車掌体験シミュレーターが大人気なんですって。多分今頃、とっくに受付終了ですよ」
 マリア:「そんなに!?」
 ルーシー:「確かに体験しにくいもんね」
 稲生:「そういった意味では、SL運転のシミュレーターは穴場だったりするのです」

 稲生はその場所に行ってみた。

 スタッフ:「今からですと、15時15分からになります」
 稲生:「おー、空いてた空いてた。じゃ、その時間でお願いします」
 スタッフ:「かしこまりました」
 マリア:(それでももう午前中は埋まってるんだ……)

 目を丸くするマリア。
 キョロキョロするルーシー。

 マリア:「何を探してるの?」
 ルーシー:「新幹線」
 マリア:「後で勇太に連れて行ってもらおう」
 ルーシー:「勇太なら知ってるの?」
 マリア:「開業当時、イブキ……勇太の使い魔のシルバーフォックス(妖狐)と一緒に来たことがあるとか言ってたよ」
 ルーシー:「ガイドがいると楽ね」

 2人の魔女が話していると、稲生が戻って来た。

 稲生:「お待たせしました。機関士と機関助士の体験で申し込みました」
 ルーシー:「私は見ているから勇太とマリアンナでやってきたら?」
 マリア:「わ、私はライセンス持ってないよ?」
 稲生:「いや、僕も持ってませんよ」
 ルーシー:「それより、新幹線を見たいんだけど?」
 稲生:「分かりました。早速行きましょう」

 本館内のヒストリーゾーンを行く。
 途中にモハ40系などの旧型電車も展示されているが……。

 稲生:「前に乗ったことのある車両ばっかりですね。確か前、威吹の家に行く時に乗った魔界高速電鉄、モハ40系だったような気がする」
 マリア:「あのディーゼルカーやブラウンの客車も、冥界鉄道公社で乗ったことがあるような気がする」
 稲生:「座席の硬い3等車ですから、寝られなかったですね」
 マリア:「師匠は『貨車よりマシ』なんて言ってグースカ寝てたどな」
 ルーシー:(さり気なく『ghost train』乗車体験を披露するイリーナ組……)

 但し、ガチの暴走幽霊電車(埼京線205系)に乗ってしまった時の体験はあまり語らない稲生だった。

 稲生:「あそこにあるのが0系のカットボディと200系まるまる先頭車展示です」
 ルーシー:「あれよ!私が実家で聞いたの!」

 しかし稲生は……。

 稲生:「おっ、485系のボンネット!しかも特急“ひばり”、仙台行き!」

 
(“天国と地獄”では、この方向幕の下の小窓から金を投げ落としていましたな)

 稲生はしっかり写真を撮った。

 稲生:(これも何気に魔界高速電鉄……は、せいぜい近郊型までしか持ってないからダメか。冥界鉄道公社辺りが走らせてくれないかなぁ……)

 リバイバル運転ではなく、幽霊列車での運転を望む辺り、稲生もそろそろ普通の人間の感覚を失いつつある。

 マリア:「勇太!早く来て!」
 稲生:「はいはい!今行きますよ!」

 稲生は側面方向幕の写真だけ収めると、急いで0系のカットボディに向かった。
 秋葉原の交通博物館から持って来た展示品で、向こうでは車内に入ることができなかったが、こっちでは入ることができる。

 ルーシー:
 マリア:「随分、運転台が高い位置にある」
 稲生:「そうですね。今の新幹線はここまで高くないです。ステップが小さいから気をつけて」

 運転台に上がって写真を撮るルーシー。

 稲生:「そのマスコンも実際に引っ張れるらしいですよ」
 ルーシー:「マジ!?」

 ルーシーはマスコンを掴んで引こうとしたが……。

 ルーシー:「重い!」
 稲生:「重いですか?……あ、ホントだ。重い」

 展示品だからかもしれないが、205系のマスコンより重かった。
 因みにブレーキハンドルは取り外されていて無い。

 ルーシー:「父は高速鉄道への乗務を夢見ていたの。まさか娘が日本で、日本の新幹線の運転台に上がるとは思っていなかったでしょうね」
 マリア:「でしょうね」
 稲生:「車掌スイッチがここにある。……ああ、乗務員室窓が手前に開くタイプは0系からだったのか」

 満足して0系の運転台をあとにする。

 稲生:「次は200系を見てみましょう。もっとも、こちらは客室には入れますが、運転台には入れません」
 マリア:「……だって。残念だね」
 ルーシー:「見た目が同じだから多分、運転台の構造も同じでしょう」

 側窓の大きさや寒冷地対策の有無などでディテールに違いはある。
 3人席に座ってみると……意外にフカフカであることが分かる。
 但し、厚ぼったいクッションである為、ただでさえE5系よりも狭いシートピッチ(E5系普通車が107cm、200系は98cm)である為に圧迫感は少々ある。

 稲生:「あのー、ルーシーさん」
 ルーシー:「なに?」
 稲生:「さっきからお父さんのことを過去形で喋ってますけど、もしかして……」
 ルーシー:「ああ……うん。殉職して今はこの世にはいない」
 稲生:「……ですよね。失礼しました」
 マリア:「ていうか多分、両親共に健在な魔道士って勇太くらいのもんだよ?」
 稲生:「えっ!?」
 ルーシー:「私もあまり聞いたことないなぁ……」
 稲生:「そうだったんですか」

 これまた稲生が『新卒採用』と揶揄される所以なのかもしれない。

 稲生:「じ、じゃあ、次に行きましょう。また、新幹線の別の車両が展示されている場所がありますので」
 ルーシー:「是非よろしく」
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“大魔道師の弟子” 「鉄道博物館」

2019-06-20 09:49:15 | ユタと愉快な仲間たちシリーズ
[5月18日09:50.天候:晴 埼玉県さいたま市大宮区 ニューシャトル大宮駅]

 大宮駅の北端には埼玉新都市交通伊奈線、通称『ニューシャトル』の乗り場がある。
 ゴムタイヤ式の新交通システムであるが、ATCによるワンマン運転が行われており、ATOは導入されていない。
 よって、暴走事故が起こる心配はまず無い。

〔まもなく、電車が参ります。危ないですから、下がってお待ちください〕

 因みに大宮駅は1面1線。
 ここで上り電車は下りに変わり、列車番号も変わるものの、U字形路線の為、乗客が全員降りるとは限らない。
 簡易的な接近放送が流れると、今度は接近メロディが流れる。
 沿線にある伊奈学園総合高校の吹奏楽部演奏による“銀河鉄道999”を録音したものの一部が流れる。
 鉄道博物館に行く電車であることをイメージしての接近メロディであることは想像に難くないが、実際に走る電車はゴムタイヤ式の新交通システム。
 まあ、鉄輪や鉄路でなくても法律上は鉄道営業法の範疇に入るのだが。

〔「9時50分発、鉄道博物館、加茂宮、丸山方面、内宿行きの到着です。お下がりください。降りるお客様の為に、ドアの前を広く空けてお待ちください」〕

 向かって右側から小さな電車がやってくる。
 編成は6両編成だが、恐らくJR在来線や東武線の車両だと2〜3両編成分くらいしかないだろう。
 停車してドアが開くと、ここまでの乗客がぞろぞろと降りて来た。
 その後で電車に乗り込む。

 稲生:「取りあえず、ここに座ってください」
 マリア:「ありがとう」
 ルーシー:「ありがとう」

 ドア横の座席にマリアとルーシーを座らせた稲生は、その前に立って吊り革を掴んだ。
 土曜日の開業時間直前に合わせた電車なだけに、明らかに稲生達と目的地が同じであろう乗客達で車内は混雑した。
 意外なのはマニアックな施設で、さすがに日本人しか行かないであろうと思われる場所なのに、外国人の姿もそれなりに見かけたということ。
 それも中国人などは置いといて、欧米人などもいたということである。
 マリアとルーシーが目立つだろうと思ったのだが、目立つのはローブだけで、人種的には思ったほど目立っていないのが意外だ。

〔「お待たせ致しました。内宿行き、まもなく発車致します」〕

 運転士のマイクの放送の後で、ホーム側でも駅員が同じような放送を行う。
 英語放送もあるのだが、こちらは自動放送だった。
 接近メロディは賑やかなものであったが、発車に関してはベルも無く、ただ放送だけである。
 構造上、駆け込み乗車されやすいので、あえてベルを鳴らさないのかもしれない。
 というわけで、駆け込み乗車によるドア再開閉は無く、電車はスーッと走り出した。
 やはりゴムタイヤ式のせいか、少し電車の動きと揺れ方が違う。
 因みに今、稲生達が乗っているのは2000系という中堅車両。
 編成番号によって塗装が違っており、こちらは緑色に塗られた第3編成である。
 ちょうどマリアの契約悪魔ベルフェゴールのシンボルカラーということもあってか、

 ベルフェゴール:「♪」

 正体を曝け出し、電車の屋根の上に寝そべって文字通り、コウモリ形の羽を伸ばしているのだった(普通の人間には見えない)。
 架線に引っ掛からないかの心配は御無用。
 ニューシャトルは第三軌条方式なので、架線は無い。

〔この電車は内宿行きです。次は鉄道博物館、鉄道博物館でございます。お出口は、左側です。……〕

 新幹線の高架下にあるホームを出発した電車は、高架下を出ると右に大きく曲がり、上越・北陸新幹線の高架横に上がる。
 大宮駅を出た新幹線下り電車は、それまでの徐行制限を振り払うかのように最高速度まで加速するわけだが、ニューシャトルの方は時速60キロほどの速度でノンビリと走るのである。

 ルーシー:「……何て書いてあるのか分からない」
 マリア:「日本語は難しいね」
 稲生:「多分現地に行けば、英語のパンフレットも置いてあるんじゃないですかね」

 2人の魔女は稲生が既に持っていた日本語のパンフレットに目を通していたが、理解できたのは写真と英数字の部分だけらしい。
 マリアは何とか、ひらがなやカタカナまでは分かるようだが。

[同日09:53.天候:晴 ニューシャトル鉄道博物館駅→鉄道博物館]

〔鉄道博物館、鉄道博物館でございます〕

 電車がホームに入線する。
 一見して一面一線に見えるが、実は二面二線。
 上りホームは、新幹線の高架線を挟んだ反対側にある。
 予想通り、ここで降りる乗客は多い。
 ここからもうガラガラの状態になるのだろう。
 今でこそ鉄道博物館という駅名だが、それがオープンする前は大成(おおなり)という名前だった。
 ただ、副駅名として今でもその名は残っている。

 稲生:「10時オープンだから、そろそろですね」

 稲生は銀時計を見ながら言った。
 ローブの中に懐中時計を仕込んでおけば、実は腕時計より便利だと気づいた。

 ルーシー:「ちょっとトイレ」
 マリア:「今のうちに行っとく?」
 稲生:「どうぞ、行ってらっしゃい」

 まあ博物館のトイレはそんなに混まないだろうが、今のうちに行っておくのは悪くはないだろう。
 稲生は待っている間、駅構内にあるガチャを見ていた。

 稲生:(“シンカリオン”大人気だな〜……)

 雲羽:「私は100系が変形する方のアニメ世代」
 多摩:「歳がバレっぺ!w」

 しばらくして魔女2人がトイレから出て来た。
 この頃には博物館もオープンしている。

 稲生:「それじゃ、行きましょうか」

 3人は鉄道博物館へと歩を進めた。

 稲生:「えーと……Suicaを持っている僕とマリアさんは、これで入館料金を払うことができます。持っていないルーシーさんは……」

 これだけは不慣れな稲生。
 SuicaやPasmoを持っていると楽なのだが、持っていないと少し不便である。

 ルーシー:「後で記念にSuica買っておくわ」
 マリア:「日本では持っていた方が便利だよ。一部では使えない所もあるけど」

 大宮駅まで乗って来た“けんちゃんバス”とか。
 コミュニティバスあるあるネタ。
 何とか入館料を払い、早速3人は館内へ……。
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