[1月5日12時00分 東京都台東区上野 東京中央学園上野高校→ウェンディーズ・ファーストキッチン上野浅草口店]
何とか昼までに、リサの住所変更を行うことができた。
学校は冬休みでも、教職員は出勤している。
特に、こういった事務手続きをしてくれる事務職員は。
愛原「ちょうどお昼だな。何か食べて帰ろうか」
リサ「うん!」
栗原重蔵氏には午後イチと伝えてあるので、それまでには戻らないといけない。
まあ、急ぎになりそうだから、その時くらいはタクシーでもいいか。
学校を出て上野駅に向かって歩く。
愛原「安くて、手頃に食べられるものがいいな」
リサ「じゃあ、ハンバーガー」
愛原「ハンバーガー?マックなんてあったっけ?」
リサ「ウェンディーズだよ」
愛原「あ、ウェンディーズあんの!?」
リサ「そこなら早いし、肉も食べれるし。肉も食べれるし」
愛原「何で2回言うんだよ?」
リサ「大事なことだから」
愛原「みのもんたか!」
とにかく、リサが食べたい店に行く。
お昼時ということもあって、レジは混んでいたが、そこはファーストフードの店。
案外、回転は速い。
愛原「今はタッチパネルで注文するのか。マックとは違うな」
リサ「だよねー。ケンタもそうなんだよ」
愛原「そうなのか」
どうしてそれを知っているのだろう?
てか、リサはどうして慣れた様子で操作できるのだろう?
リサ「先生は何にする?」
愛原「俺はてりやきバーガーで。ポテトとドリンク付きで、ドリンクはホットコーヒー」
リサ「はい。で、わたしは……ベーコネーターUSAダブルで……」
愛原「ん?変わった名前のハンバーガーだな」
リサ「鬼斬りセンパイに、昔奢ってもらったことあるんだー」
愛原「そうなのか」
で、出来上がったハンバーガーを見ると……。
リサ「わぁい!」
愛原「でけぇな!おい!どう見ても、でか過ぎるだろ!」
私はつい、マックで売られているダブルチーズバーガーくらいだと思っていた。
だが、そこはアメリカ規格。
そもそものハンバーグの肉厚が厚いのだ。
それは私が注文したてりやきバーガーもそう。
リサ「これを食べれば、あの鬼兄妹にも勝てそう」
愛原「そ、そうか。それなら……って、いやいや!」
リサ「先生!早く行こう!」
リサはトレイを持って、2階へと階段を駆け上って行った。
私は後からついていく。
その時、ふと気づいたことがある。
リサ「ここにしよ!」
テーブル席もあるが、あいにくと全部塞がっていた。
カウンター席で、2つ並んで座れる席が空いていたので、そこに座る。
愛原「リサ、スカート短いんだから、少し後ろ気にしろ。特にこういう建物の階段は急なんだから、油断してると……」
リサ「トレイ持ってるから、両手が塞がっちゃうんだよー。てか、もしかして、見えた?」
愛原「ちょっとだけ」
今のリサはブルマ派であるが、明らかにブルマを穿いていない。
私がそれを指摘すると……。
リサ「久しぶりに制服着るから、穿くの忘れてたんだよ。最近のわたしの私服って、ショーパンだし。ショーバンじゃ、ブルマは穿かないし」
紫に近い色のスポーツメーカーのショーツを穿いているのは分かった。
まあ、まだ高校生だから、そんなに派手なショーツを穿く必要はないが、戦いに備えてとはいえ、実用性を少し気にし過ぎるきらいはあるな。
愛原「盗撮とかされるなよ?何でも、鬼の男は、自分の目玉を飛ばして監視できるそうじゃないか」
リサ「ああ、あれね。キショイ以外の何物でもないよ」
とリサは言うが、第2形態以降に生やす触手も大概だと思う。
マッサージの時に、指先から生やす無数の髪の毛よりも細い触手も、私はあまり見ないようにしている。
足ツボをマッサージしてくれるのはありがたいが、リサはそこから触手を突き刺して、私の血中老廃物を啜る。
で、ついでに血液まで啜ってくる。
大した量じゃないので、大目に見てやっているが。
また、デイライトもそのくらいまでならと、目を瞑ってくれている。
リサ「あー……そっかぁ……」
愛原「何だ?」
リサ「先生、また今夜、マッサージさせてよ」
愛原「また、俺の血か」
リサ「うん。鬼の兄妹が強いのは、やっぱ人を食べてるからだと思うんだ。だけど、わたしは食べちゃダメでしょう?」
愛原「当たり前だよ」
リサ「しょうがないから、先生の血で強くなるしかないんだよね」
愛原「あいつらを倒すのは、BSAAの仕事だよ。リサは、奴らにやられない程度でいい」
リサ「そのBSAAって、今何してるの?」
愛原「まあ、色々と動いてるんだろう。窓口のデイライトさんだって、色々と動いてるみたいだし」
善場主任は、まだ京都にいるらしい。
だいぶ情報が入っているのだろうか。
[同日12時50分 天候:晴 東京都墨田区菊川2丁目 愛原学探偵事務所(新事務所)]
昼食が終わって、私達は上野駅前のタクシー乗り場からタクシーに乗って事務所に帰所した。
事務所の前の一方通行路を通り、事務所の前でタクシーが止まる。
リサ「あれ?何か、高級車が止まってるよ?」
愛原「ん?」
事務所の駐車場には、リースで借りている商用バンが1台止まっている。
その隣にもう1台駐車できるスペースがあるので、そこは来客用駐車場にするつもりだった。
しかし、まだ案内していないにも関わらず、誰かがそこに止めている。
しかもそれは、黒塗りのセンチュリーだった。
愛原「もしかして、もう栗原さん来られてるのかな?」
私は料金を払い、領収証をもらってタクシーを降りた。
愛原「一応、リサは家の方に戻ってろ。もしかすると、リサも誤解されて退治されるかもしれない」
リサ「分かったよ」
センチュリーの方を見ると、運転席に運転手らしき者が乗っているのが分かった。
私達は正面入口から中に入ると、目の前の階段を上った。
リサは数段飛ばしでヒョイヒョイ階段を上って行ったが、またスカートの中が見えてしまっていた。
私には見せても構わないと思っているので、わざとそうしているのだろう。
何とか昼までに、リサの住所変更を行うことができた。
学校は冬休みでも、教職員は出勤している。
特に、こういった事務手続きをしてくれる事務職員は。
愛原「ちょうどお昼だな。何か食べて帰ろうか」
リサ「うん!」
栗原重蔵氏には午後イチと伝えてあるので、それまでには戻らないといけない。
まあ、急ぎになりそうだから、その時くらいはタクシーでもいいか。
学校を出て上野駅に向かって歩く。
愛原「安くて、手頃に食べられるものがいいな」
リサ「じゃあ、ハンバーガー」
愛原「ハンバーガー?マックなんてあったっけ?」
リサ「ウェンディーズだよ」
愛原「あ、ウェンディーズあんの!?」
リサ「そこなら早いし、肉も食べれるし。肉も食べれるし」
愛原「何で2回言うんだよ?」
リサ「大事なことだから」
愛原「みのもんたか!」
とにかく、リサが食べたい店に行く。
お昼時ということもあって、レジは混んでいたが、そこはファーストフードの店。
案外、回転は速い。
愛原「今はタッチパネルで注文するのか。マックとは違うな」
リサ「だよねー。ケンタもそうなんだよ」
愛原「そうなのか」
どうしてそれを知っているのだろう?
てか、リサはどうして慣れた様子で操作できるのだろう?
リサ「先生は何にする?」
愛原「俺はてりやきバーガーで。ポテトとドリンク付きで、ドリンクはホットコーヒー」
リサ「はい。で、わたしは……ベーコネーターUSAダブルで……」
愛原「ん?変わった名前のハンバーガーだな」
リサ「鬼斬りセンパイに、昔奢ってもらったことあるんだー」
愛原「そうなのか」
で、出来上がったハンバーガーを見ると……。
リサ「わぁい!」
愛原「でけぇな!おい!どう見ても、でか過ぎるだろ!」
私はつい、マックで売られているダブルチーズバーガーくらいだと思っていた。
だが、そこはアメリカ規格。
そもそものハンバーグの肉厚が厚いのだ。
それは私が注文したてりやきバーガーもそう。
リサ「これを食べれば、あの鬼兄妹にも勝てそう」
愛原「そ、そうか。それなら……って、いやいや!」
リサ「先生!早く行こう!」
リサはトレイを持って、2階へと階段を駆け上って行った。
私は後からついていく。
その時、ふと気づいたことがある。
リサ「ここにしよ!」
テーブル席もあるが、あいにくと全部塞がっていた。
カウンター席で、2つ並んで座れる席が空いていたので、そこに座る。
愛原「リサ、スカート短いんだから、少し後ろ気にしろ。特にこういう建物の階段は急なんだから、油断してると……」
リサ「トレイ持ってるから、両手が塞がっちゃうんだよー。てか、もしかして、見えた?」
愛原「ちょっとだけ」
今のリサはブルマ派であるが、明らかにブルマを穿いていない。
私がそれを指摘すると……。
リサ「久しぶりに制服着るから、穿くの忘れてたんだよ。最近のわたしの私服って、ショーパンだし。ショーバンじゃ、ブルマは穿かないし」
紫に近い色のスポーツメーカーのショーツを穿いているのは分かった。
まあ、まだ高校生だから、そんなに派手なショーツを穿く必要はないが、戦いに備えてとはいえ、実用性を少し気にし過ぎるきらいはあるな。
愛原「盗撮とかされるなよ?何でも、鬼の男は、自分の目玉を飛ばして監視できるそうじゃないか」
リサ「ああ、あれね。キショイ以外の何物でもないよ」
とリサは言うが、第2形態以降に生やす触手も大概だと思う。
マッサージの時に、指先から生やす無数の髪の毛よりも細い触手も、私はあまり見ないようにしている。
足ツボをマッサージしてくれるのはありがたいが、リサはそこから触手を突き刺して、私の血中老廃物を啜る。
で、ついでに血液まで啜ってくる。
大した量じゃないので、大目に見てやっているが。
また、デイライトもそのくらいまでならと、目を瞑ってくれている。
リサ「あー……そっかぁ……」
愛原「何だ?」
リサ「先生、また今夜、マッサージさせてよ」
愛原「また、俺の血か」
リサ「うん。鬼の兄妹が強いのは、やっぱ人を食べてるからだと思うんだ。だけど、わたしは食べちゃダメでしょう?」
愛原「当たり前だよ」
リサ「しょうがないから、先生の血で強くなるしかないんだよね」
愛原「あいつらを倒すのは、BSAAの仕事だよ。リサは、奴らにやられない程度でいい」
リサ「そのBSAAって、今何してるの?」
愛原「まあ、色々と動いてるんだろう。窓口のデイライトさんだって、色々と動いてるみたいだし」
善場主任は、まだ京都にいるらしい。
だいぶ情報が入っているのだろうか。
[同日12時50分 天候:晴 東京都墨田区菊川2丁目 愛原学探偵事務所(新事務所)]
昼食が終わって、私達は上野駅前のタクシー乗り場からタクシーに乗って事務所に帰所した。
事務所の前の一方通行路を通り、事務所の前でタクシーが止まる。
リサ「あれ?何か、高級車が止まってるよ?」
愛原「ん?」
事務所の駐車場には、リースで借りている商用バンが1台止まっている。
その隣にもう1台駐車できるスペースがあるので、そこは来客用駐車場にするつもりだった。
しかし、まだ案内していないにも関わらず、誰かがそこに止めている。
しかもそれは、黒塗りのセンチュリーだった。
愛原「もしかして、もう栗原さん来られてるのかな?」
私は料金を払い、領収証をもらってタクシーを降りた。
愛原「一応、リサは家の方に戻ってろ。もしかすると、リサも誤解されて退治されるかもしれない」
リサ「分かったよ」
センチュリーの方を見ると、運転席に運転手らしき者が乗っているのが分かった。
私達は正面入口から中に入ると、目の前の階段を上った。
リサは数段飛ばしでヒョイヒョイ階段を上って行ったが、またスカートの中が見えてしまっていた。
私には見せても構わないと思っているので、わざとそうしているのだろう。