[1月8日14時30分 天候:晴 静岡県富士宮市宮町 富士山本宮浅間大社]
昼食はお目当て通り、富士宮焼きそばを食べた。
普通の焼きそばよりも、麺がもちもちしているのが特徴のようだ。
私とパールは焼きそばを単品で注文したが、リサと高橋はそれの定食を注文した。
昼時を過ぎていたからか、店は比較的空いていた。
真冬だと登山客もいないから、空いているのかもしれない。
それでも浅間大社への参拝客はいるようで、食事を食べ終わった後は、まだ少し時間があったので浅間大社へ立ち寄ってみた。
高橋「先生、ヨコシマな鬼がレーゲンアラタカな神社に入ってもいいんスか?」
愛原「BOWの中には、宗教を運営していたのもいたって言うから大丈夫だろう」
2004年、スペインの片田舎でバイオハザードを引き起こしたロス・イルミナドス教団とか、2005年に地中海でバイオテロを起こした宗教テロ組織ヴェルトロとか……。
そういえば、結局ヴェルトロはどうしたのだろう?
リサ「邪な鬼で悪かったね!」
リサは頬を膨らませると、パーカーのフードを被った。
ムカついたので、第1形態に戻ったのかもしれない。
愛原「富士宮駅の前の駅名は大宮町。大宮とは、この浅間大社の事を指す。埼玉の大宮も、東口にある氷川神社のことを指すので、鉄道の駅名とは切っても切れないわけだ」
高橋「探偵の知識っスね!メモっておきます!」
愛原「いや、どちらかというと、鉄道の知識だからメモらなくてもいいよ」
社務所にて……。
パール「マサ、お守り買って行こう」
高橋「今さら『交通安全』かぁ?」
パール「いいじゃない」
愛原「そうだぞ、高橋。お前の場合、そろそろ免取が近づいてるんだからな?気持ちの問題だぞ?」
高橋「は、はい」
パール「あとは『縁結び』と『安産祈願』」
愛原「ええっ!?」
高橋「中田氏してねーだろ!?」
パール「……将来に備えてダヨ?」
リサ「わたしも買っとこうかなぁ……?」
愛原「何が欲しいんだ?」
リサ「『縁結び』」
愛原「絵恋さんと買っただろうが。別の神社だけど」
リサ「ううん。先生と」
愛原「俺かよ!」
高橋「くぉらっ!先生を食う気か!」
リサ「別の意味で」
愛原「オイオイ……」
中学生みたいな見た目でも、もう高校2年生。
いや、まもなく3年生になろうとしているのだから、大人びてきて当然か。
……ん、そういえばリサ、少し背が伸びたような?
Gウィルスの影響で体の成長が阻害されているにしても、少しは成長するのだろうか。
今なら高校1年生くらいとしても、普通に通じそうだ。
リサ「あと、『安産祈願』」
愛原「まだ早い!そういうのは妊娠してからにしなさい!」
高橋「……だってよ、パール?」
パール「……先生の仰る事は絶対ですからね」
愛原「それにリサ、肝心なことを忘れてるぞ?」
リサ「えっ?」
私はリサに学業御守を見せた。
愛原「オマエは学生なんだから、これだろうが」
リサ「わたし、今のところ成績はいいけど?」
愛原「だから、高橋の『交通安全』と同じだ。気持ちの問題なんだよ。しかるに……」
巫女「お決まりになりましたか?」
愛原「いやあ、霊験あらたかな神社に美人の巫女さん!来て良かったですなぁ!作者も『日都連正宗には美人の尼さんがいなくて寂しい』とか言ってるくらいなんです!どうです?是非ともあなたのご案内で、この神社の境内を……おおおおおっ!」
バリバリバリバリバリバリ
リサ「先生!

」
リサの電撃が炸裂する。
巫女「だ、大丈夫ですか?!」
愛原「な、何のそのこれしき……」
リサ「じゃあ、もう一回食らわせるっちゃ!」
高橋「さ、サーセン!邪な鬼を境内に入れちゃって……。この御守、もらえますか?」
高橋、キラキラしたホスト系イケメン顔を巫女に見せる。
巫女「は、はい……
」
高橋「先生の分も買っときますよ?」
愛原「す、すまん……」
パール「先生、取りあえずこちらに……」
せっかくロックオンした巫女さんを、高橋に取られてしまった。
くそっ、イケメンは得だな。
リサ「パールさんは、お兄ちゃんが巫女さんと楽し気に話してるの、悔しくないの?」
パール「あれくらいで、マサが逃げるわけないでしょ?」
リサ「……!」
愛原を介抱するメイドの目付きから、急に殺人鬼の目付きになったことで、リサは息を呑んだ。
高橋「お待たせしました。御守、買ってきましたよ。あと、LINEも交換してきましたー」
愛原「早っ!これだからイケメンは……。御両親に感謝しな」
高橋「はい。さすがに邪な鬼がいちゃマズいみたいなんで、さっさとずらかりましょう」
愛原「そうだな。バスの時間までに、リサのPasmoをチャージしておかないと……」
私達がこれから乗るバスは浅間大社の前も通るので、効率的にはそこから乗った方が良いのだが、駅に立ち寄る必要があったので、私達は徒歩で富士宮駅に向かったのだった。
[同日15時20分 天候:曇 同市内中央町 JR富士宮駅→富士急静岡バスS121系統車内]
案の定、駅の券売機でPasmoのチャージができた。
その後で、バスプールに向かう。
まだバスの発車まで時間があったので、ベンチに座ったり、トイレに行きたいリサはトイレに行ったり……。
リサ「さっきは無駄に電撃を使ったり、大腸の中身いっぱい出したら、またお腹空いて来ちゃった……」
バスプール内の公衆トイレから出て来たリサがそう言った。
愛原「あのなぁ……。民宿の夕食は18時からだから、それまで我慢しろ」
リサ「ええ~……」
しばらくすると、5番乗り場にバスがやってきた。
平日ダイヤでも本数の少ない路線であるが、土休日ダイヤはもっと少なくなる。
新富士駅から乗ったバスと違い、こちらは中型の路線バスだった。
乗り方は同じであるが。
これは乗客が少ないということも去ることながら、郊外では道の狭い所を走るからである。
再びバスに乗り込んだ私達は、また後ろの席に陣取ったのだった。
愛原「さて、いよいよ民宿さのやへゴーだな」
リサ「うん」
昼食はお目当て通り、富士宮焼きそばを食べた。
普通の焼きそばよりも、麺がもちもちしているのが特徴のようだ。
私とパールは焼きそばを単品で注文したが、リサと高橋はそれの定食を注文した。
昼時を過ぎていたからか、店は比較的空いていた。
真冬だと登山客もいないから、空いているのかもしれない。
それでも浅間大社への参拝客はいるようで、食事を食べ終わった後は、まだ少し時間があったので浅間大社へ立ち寄ってみた。
高橋「先生、ヨコシマな鬼がレーゲンアラタカな神社に入ってもいいんスか?」
愛原「BOWの中には、宗教を運営していたのもいたって言うから大丈夫だろう」
2004年、スペインの片田舎でバイオハザードを引き起こしたロス・イルミナドス教団とか、2005年に地中海でバイオテロを起こした宗教テロ組織ヴェルトロとか……。
そういえば、結局ヴェルトロはどうしたのだろう?
リサ「邪な鬼で悪かったね!」
リサは頬を膨らませると、パーカーのフードを被った。
ムカついたので、第1形態に戻ったのかもしれない。
愛原「富士宮駅の前の駅名は大宮町。大宮とは、この浅間大社の事を指す。埼玉の大宮も、東口にある氷川神社のことを指すので、鉄道の駅名とは切っても切れないわけだ」
高橋「探偵の知識っスね!メモっておきます!」
愛原「いや、どちらかというと、鉄道の知識だからメモらなくてもいいよ」
社務所にて……。
パール「マサ、お守り買って行こう」
高橋「今さら『交通安全』かぁ?」
パール「いいじゃない」
愛原「そうだぞ、高橋。お前の場合、そろそろ免取が近づいてるんだからな?気持ちの問題だぞ?」
高橋「は、はい」
パール「あとは『縁結び』と『安産祈願』」
愛原「ええっ!?」
高橋「中田氏してねーだろ!?」
パール「……将来に備えてダヨ?」
リサ「わたしも買っとこうかなぁ……?」
愛原「何が欲しいんだ?」
リサ「『縁結び』」
愛原「絵恋さんと買っただろうが。別の神社だけど」
リサ「ううん。先生と」
愛原「俺かよ!」
高橋「くぉらっ!先生を食う気か!」
リサ「別の意味で」
愛原「オイオイ……」
中学生みたいな見た目でも、もう高校2年生。
いや、まもなく3年生になろうとしているのだから、大人びてきて当然か。
……ん、そういえばリサ、少し背が伸びたような?
Gウィルスの影響で体の成長が阻害されているにしても、少しは成長するのだろうか。
今なら高校1年生くらいとしても、普通に通じそうだ。
リサ「あと、『安産祈願』」
愛原「まだ早い!そういうのは妊娠してからにしなさい!」
高橋「……だってよ、パール?」
パール「……先生の仰る事は絶対ですからね」
愛原「それにリサ、肝心なことを忘れてるぞ?」
リサ「えっ?」
私はリサに学業御守を見せた。
愛原「オマエは学生なんだから、これだろうが」
リサ「わたし、今のところ成績はいいけど?」
愛原「だから、高橋の『交通安全』と同じだ。気持ちの問題なんだよ。しかるに……」
巫女「お決まりになりましたか?」
愛原「いやあ、霊験あらたかな神社に美人の巫女さん!来て良かったですなぁ!作者も『日都連正宗には美人の尼さんがいなくて寂しい』とか言ってるくらいなんです!どうです?是非ともあなたのご案内で、この神社の境内を……おおおおおっ!」
バリバリバリバリバリバリ

リサ「先生!



リサの電撃が炸裂する。
巫女「だ、大丈夫ですか?!」
愛原「な、何のそのこれしき……」
リサ「じゃあ、もう一回食らわせるっちゃ!」
高橋「さ、サーセン!邪な鬼を境内に入れちゃって……。この御守、もらえますか?」
高橋、キラキラしたホスト系イケメン顔を巫女に見せる。
巫女「は、はい……

高橋「先生の分も買っときますよ?」
愛原「す、すまん……」
パール「先生、取りあえずこちらに……」
せっかくロックオンした巫女さんを、高橋に取られてしまった。
くそっ、イケメンは得だな。
リサ「パールさんは、お兄ちゃんが巫女さんと楽し気に話してるの、悔しくないの?」
パール「あれくらいで、マサが逃げるわけないでしょ?」
リサ「……!」
愛原を介抱するメイドの目付きから、急に殺人鬼の目付きになったことで、リサは息を呑んだ。
高橋「お待たせしました。御守、買ってきましたよ。あと、LINEも交換してきましたー」
愛原「早っ!これだからイケメンは……。御両親に感謝しな」
高橋「はい。さすがに邪な鬼がいちゃマズいみたいなんで、さっさとずらかりましょう」
愛原「そうだな。バスの時間までに、リサのPasmoをチャージしておかないと……」
私達がこれから乗るバスは浅間大社の前も通るので、効率的にはそこから乗った方が良いのだが、駅に立ち寄る必要があったので、私達は徒歩で富士宮駅に向かったのだった。
[同日15時20分 天候:曇 同市内中央町 JR富士宮駅→富士急静岡バスS121系統車内]
案の定、駅の券売機でPasmoのチャージができた。
その後で、バスプールに向かう。
まだバスの発車まで時間があったので、ベンチに座ったり、トイレに行きたいリサはトイレに行ったり……。
リサ「さっきは無駄に電撃を使ったり、大腸の中身いっぱい出したら、またお腹空いて来ちゃった……」
バスプール内の公衆トイレから出て来たリサがそう言った。
愛原「あのなぁ……。民宿の夕食は18時からだから、それまで我慢しろ」
リサ「ええ~……」
しばらくすると、5番乗り場にバスがやってきた。
平日ダイヤでも本数の少ない路線であるが、土休日ダイヤはもっと少なくなる。
新富士駅から乗ったバスと違い、こちらは中型の路線バスだった。
乗り方は同じであるが。
これは乗客が少ないということも去ることながら、郊外では道の狭い所を走るからである。
再びバスに乗り込んだ私達は、また後ろの席に陣取ったのだった。
愛原「さて、いよいよ民宿さのやへゴーだな」
リサ「うん」