[6月18日12時20分 天候:曇 東京都千代田区外神田 JR秋葉原駅前→秋葉原駅みどりの窓口]
私は善場係長のコペンに乗って、秋葉原駅に向かった。
初めて乗るオープンカーであったが、夏は暑いとのことで幌が付けられ、クーラーが点けられた。
善場「冬はむしろオープンにしても、ヒーターを強めにすれば暖かいのですが」
愛原「それにしても、係長がこういう車にお乗りだとは知りませんでした」
しかもこのコペン、マニュアル車である。
愛原「高橋と、いい勝負ができるんじゃないですか?」
善場「どうでしょうねぇ……。ただ、高橋被告が勝負を掛けてきた時点で、私は道路交通法違反の現行犯で逮捕しますが」
愛原「それはそう」
私が思いっ切り納得すると、係長は仕事の話に戻った。
善場「今回の費用についても、後ほど請求して頂ければ、精算させて頂きます。場所柄、またレンタカーを借りて向かうことになるでしょうから」
愛原「ありがとうございます」
善場「急な宿泊に関しましても、費用は後ほど請求してください」
愛原「かしこまりました」
善場「一応、BSAAにも応援を依頼しておきます。武装集団たる彼らのことですから、現地集合になるかとは思いますが」
愛原「承知致しました」
こうして私は、休日で賑わう秋葉原の駅前で車を降りた。
善場係長は軽自動車ながら、マニュアル車ならではの吹かし方をして去って行ったが、もしかして、乗ろうと思えばもっと大きな車に乗れるのではないだろうか。
私は再び蒸し暑い屋外に出されると、そこから逃げるように、同じく多くの人で賑わう秋葉原駅の中に入った。
そして、その中にある“みどりの窓口”に並んでいると……。
リサ「せーんせっ!」
愛原「!」
後ろからリサに声を掛けられた。
振り向くと、そこにいたのはリサだけではなかった。
淀橋「ホントだ!愛原先生だ!」
小島「よく遠くから分かったね!?」
レイチェル「ハンター、ですね」
リサ「匂いで分かるんだよ!エッヘン!」(`・∀・´)
愛原「……犬かな?」
リサ「鬼だよ!……それより、何してるの!?」
愛原「新幹線のキップ買ってるんだよ。明日から出張だから」
リサ「ええっ!?じゃあ、私も行く!」
一同「学校は!?」
リサ「えっ?」
愛原「お前は学校があるだろ。俺1人で行くことになったから」
リサ「ええっ!?」
私の順番が回ってきたので、私は窓口に向かった。
愛原「“レール&レンタカー”で予約した者ですが……」
駅員「かしこまりました。……」
リサ「ここは涼しいね!」
淀橋「なにちゃっかり涼んでるのw」
小島「いや、それ、うちらもヒトのこと言えないからw」
レイチェル「Gee...」
あのコ達は、もうアキバでの用事は済んだのだろうか。
よく見ると、ドンキの袋とか色々と持っているが……。
駅員「……それではお会計が……」
愛原「はい」
私は支払いを終えた。
淀橋「そういえば先生って、運転できるんですか?」
愛原「できるよw」
リサ「八丈島に行った時は、先生が運転してた」
淀橋「あっ、これは失礼しましたw」
愛原「1人で仕事してた時は、車も自分で運転してたものさ」
ライトバン借りて、山奥の屋敷に行った話とか……。
愛原「うっ……!」
リサ「先生!?」
突然、私の頭に激しい頭痛と眩暈が起きた。
危うく倒れそうになったが、レイチェルとリサが支えてくれた。
レイチェル「愛原センセイ、Are you OK?」
愛原「あ、ああ……」
それはすぐに治まった。
だが、フラッシュバックも起きた。
その時に見えた光景は……。
愛原「今日は蒸し暑いから、軽く熱中症になったのかもな……」
リサ「ええっ!?」
レイチェル「No.愛原センセイ、今のふらつきは……。!」
レイチェルが何か言い掛けたのを、小島さんが止めた。
小島「先生、どこかで休んだ方が……」
愛原「い、いや、大丈夫だ。ちょっと水分補給したら、帰るつもりだよ。それより、キミ達こそ、買い物はいいの?」
淀橋「アキバでの買い物は終わりました。お昼どうするか悩んでたら、魔王様が鋭い嗅覚で駅の中に走って行ったというわけです」
愛原「そうだったのか。錦糸町で良かったら、昼食奢るよ」
リサ「マジ!?」
小島「いいんですか!?」
淀橋「どうして錦糸町?」
愛原「いや、ここは人が多くて落ち着かないし……」
レイチェル「それもそうですね。インバウンドも多いです」
レイチェルは立場上は留学生であり、旅行客(インバウンド)ではない。
淀橋「錦糸町も賑わってないですか?」
小島「アキバよりはマシってことでしょ?奢ってもらえるんだから、錦糸町行こうよ」
私達は改札口に向かった。
因みに錦糸町の店に関してだが、アキバをコンパクトにした感じだと思ってもらっていい。
例えばヨドバシカメラは錦糸町にもあるが、アキバよりはコンパクト。
ドン・キホーテもあるが、やはりアキバよりはコンパクトである。
また、飲食店も、チェーン店ならアキバにある店はだいたい錦糸町にもある。
だが、混雑度で言うなら、小島さんの言う通り、錦糸町の方がまだマシだということだ。
小島「アキバじゃ、混んでてゆっくり見れなかったお店あるじゃない?錦糸町の方がマシかもよ?」
淀橋「でも錦糸町の方が小さいから、ある確率は落ちるよね?」
小島「大丈夫でしょ。結構メジャーなヤツだし」
どうやら、秋葉原で買い損ねた商品とかもあるようだ。
[同日12時53分 天候:曇 JR秋葉原駅・総武線ホーム→総武緩行線1224B電車・先頭車内]
〔まもなく、6番線に、各駅停車、津田沼行きが、参ります。危ないですから、黄色い点字ブロックまで、お下がりください。次は、浅草橋に、停車します〕
改札の中に入り、自販機で飲み物を買って水分を補給する。
それから、ホームに向かった。
十字型の秋葉原駅は、最上層に中央・総武線ホームがある。
〔「6番線、ご注意ください。各駅停車の津田沼行き、到着致します」〕
ラインカラーのカナリアイエローを巻いた電車がやってきたが、明らかに、かつて山手線で走っていた車両である。
山手線に新型車両が入った現在、そこでの運用を離脱し、中央・総武線各駅停車の運用に移っている。
〔あきはばら~、秋葉原~。ご乗車、ありがとうございます。次は、浅草橋に、停車します〕
ここでの乗降は多い。
リサがいる都合で、私達は先頭車に乗り込んだ。
リサ「先生は座って」
愛原「あ、ああ」
降りる乗客の方が多かったが、乗り込んでみると、そんなに混んでいなかった。
今は千葉方面よりも、新宿方面の方が賑わっているのかもしれない。
私の1つ隣も空いたので、そこにはリサが座った。
案の定、リサは密着してくる。
ホームから、発車メロディが鳴り響いた。
〔6番線の、中央・総武線、ドアが閉まります。ご注意ください。次の電車を、ご利用ください〕
ドアチャイムと共に電車のドアが閉まる。
中央・総武線ホームには、ホームドアが無い。
各駅停車の車両はほぼ規格が統一されているのだが、ここには特急車両も発着することがあるので、そのせいで設置できないのだろう。
電車はドアが閉まると、すぐに発車した。
〔次は浅草橋、浅草橋。お出口は、左側です。都営地下鉄浅草線は、お乗り換えです〕
リサ「先生、何を奢ってくれるの?」
愛原「何が食べたい?」
リサ「焼肉」
愛原「この前食ったろ?」
リサ「ステーキ」
愛原「重くないか?」
リサ「全然」
そりゃ、リサには普通の食事だろうけどさぁ……。
私は善場係長のコペンに乗って、秋葉原駅に向かった。
初めて乗るオープンカーであったが、夏は暑いとのことで幌が付けられ、クーラーが点けられた。
善場「冬はむしろオープンにしても、ヒーターを強めにすれば暖かいのですが」
愛原「それにしても、係長がこういう車にお乗りだとは知りませんでした」
しかもこのコペン、マニュアル車である。
愛原「高橋と、いい勝負ができるんじゃないですか?」
善場「どうでしょうねぇ……。ただ、高橋被告が勝負を掛けてきた時点で、私は道路交通法違反の現行犯で逮捕しますが」
愛原「それはそう」
私が思いっ切り納得すると、係長は仕事の話に戻った。
善場「今回の費用についても、後ほど請求して頂ければ、精算させて頂きます。場所柄、またレンタカーを借りて向かうことになるでしょうから」
愛原「ありがとうございます」
善場「急な宿泊に関しましても、費用は後ほど請求してください」
愛原「かしこまりました」
善場「一応、BSAAにも応援を依頼しておきます。武装集団たる彼らのことですから、現地集合になるかとは思いますが」
愛原「承知致しました」
こうして私は、休日で賑わう秋葉原の駅前で車を降りた。
善場係長は軽自動車ながら、マニュアル車ならではの吹かし方をして去って行ったが、もしかして、乗ろうと思えばもっと大きな車に乗れるのではないだろうか。
私は再び蒸し暑い屋外に出されると、そこから逃げるように、同じく多くの人で賑わう秋葉原駅の中に入った。
そして、その中にある“みどりの窓口”に並んでいると……。
リサ「せーんせっ!」
愛原「!」
後ろからリサに声を掛けられた。
振り向くと、そこにいたのはリサだけではなかった。
淀橋「ホントだ!愛原先生だ!」
小島「よく遠くから分かったね!?」
レイチェル「ハンター、ですね」
リサ「匂いで分かるんだよ!エッヘン!」(`・∀・´)
愛原「……犬かな?」
リサ「鬼だよ!……それより、何してるの!?」
愛原「新幹線のキップ買ってるんだよ。明日から出張だから」
リサ「ええっ!?じゃあ、私も行く!」
一同「学校は!?」
リサ「えっ?」
愛原「お前は学校があるだろ。俺1人で行くことになったから」
リサ「ええっ!?」
私の順番が回ってきたので、私は窓口に向かった。
愛原「“レール&レンタカー”で予約した者ですが……」
駅員「かしこまりました。……」
リサ「ここは涼しいね!」
淀橋「なにちゃっかり涼んでるのw」
小島「いや、それ、うちらもヒトのこと言えないからw」
レイチェル「Gee...」
あのコ達は、もうアキバでの用事は済んだのだろうか。
よく見ると、ドンキの袋とか色々と持っているが……。
駅員「……それではお会計が……」
愛原「はい」
私は支払いを終えた。
淀橋「そういえば先生って、運転できるんですか?」
愛原「できるよw」
リサ「八丈島に行った時は、先生が運転してた」
淀橋「あっ、これは失礼しましたw」
愛原「1人で仕事してた時は、車も自分で運転してたものさ」
ライトバン借りて、山奥の屋敷に行った話とか……。
愛原「うっ……!」
リサ「先生!?」
突然、私の頭に激しい頭痛と眩暈が起きた。
危うく倒れそうになったが、レイチェルとリサが支えてくれた。
レイチェル「愛原センセイ、Are you OK?」
愛原「あ、ああ……」
それはすぐに治まった。
だが、フラッシュバックも起きた。
その時に見えた光景は……。
愛原「今日は蒸し暑いから、軽く熱中症になったのかもな……」
リサ「ええっ!?」
レイチェル「No.愛原センセイ、今のふらつきは……。!」
レイチェルが何か言い掛けたのを、小島さんが止めた。
小島「先生、どこかで休んだ方が……」
愛原「い、いや、大丈夫だ。ちょっと水分補給したら、帰るつもりだよ。それより、キミ達こそ、買い物はいいの?」
淀橋「アキバでの買い物は終わりました。お昼どうするか悩んでたら、魔王様が鋭い嗅覚で駅の中に走って行ったというわけです」
愛原「そうだったのか。錦糸町で良かったら、昼食奢るよ」
リサ「マジ!?」
小島「いいんですか!?」
淀橋「どうして錦糸町?」
愛原「いや、ここは人が多くて落ち着かないし……」
レイチェル「それもそうですね。インバウンドも多いです」
レイチェルは立場上は留学生であり、旅行客(インバウンド)ではない。
淀橋「錦糸町も賑わってないですか?」
小島「アキバよりはマシってことでしょ?奢ってもらえるんだから、錦糸町行こうよ」
私達は改札口に向かった。
因みに錦糸町の店に関してだが、アキバをコンパクトにした感じだと思ってもらっていい。
例えばヨドバシカメラは錦糸町にもあるが、アキバよりはコンパクト。
ドン・キホーテもあるが、やはりアキバよりはコンパクトである。
また、飲食店も、チェーン店ならアキバにある店はだいたい錦糸町にもある。
だが、混雑度で言うなら、小島さんの言う通り、錦糸町の方がまだマシだということだ。
小島「アキバじゃ、混んでてゆっくり見れなかったお店あるじゃない?錦糸町の方がマシかもよ?」
淀橋「でも錦糸町の方が小さいから、ある確率は落ちるよね?」
小島「大丈夫でしょ。結構メジャーなヤツだし」
どうやら、秋葉原で買い損ねた商品とかもあるようだ。
[同日12時53分 天候:曇 JR秋葉原駅・総武線ホーム→総武緩行線1224B電車・先頭車内]
〔まもなく、6番線に、各駅停車、津田沼行きが、参ります。危ないですから、黄色い点字ブロックまで、お下がりください。次は、浅草橋に、停車します〕
改札の中に入り、自販機で飲み物を買って水分を補給する。
それから、ホームに向かった。
十字型の秋葉原駅は、最上層に中央・総武線ホームがある。
〔「6番線、ご注意ください。各駅停車の津田沼行き、到着致します」〕
ラインカラーのカナリアイエローを巻いた電車がやってきたが、明らかに、かつて山手線で走っていた車両である。
山手線に新型車両が入った現在、そこでの運用を離脱し、中央・総武線各駅停車の運用に移っている。
〔あきはばら~、秋葉原~。ご乗車、ありがとうございます。次は、浅草橋に、停車します〕
ここでの乗降は多い。
リサがいる都合で、私達は先頭車に乗り込んだ。
リサ「先生は座って」
愛原「あ、ああ」
降りる乗客の方が多かったが、乗り込んでみると、そんなに混んでいなかった。
今は千葉方面よりも、新宿方面の方が賑わっているのかもしれない。
私の1つ隣も空いたので、そこにはリサが座った。
案の定、リサは密着してくる。
ホームから、発車メロディが鳴り響いた。
〔6番線の、中央・総武線、ドアが閉まります。ご注意ください。次の電車を、ご利用ください〕
ドアチャイムと共に電車のドアが閉まる。
中央・総武線ホームには、ホームドアが無い。
各駅停車の車両はほぼ規格が統一されているのだが、ここには特急車両も発着することがあるので、そのせいで設置できないのだろう。
電車はドアが閉まると、すぐに発車した。
〔次は浅草橋、浅草橋。お出口は、左側です。都営地下鉄浅草線は、お乗り換えです〕
リサ「先生、何を奢ってくれるの?」
愛原「何が食べたい?」
リサ「焼肉」
愛原「この前食ったろ?」
リサ「ステーキ」
愛原「重くないか?」
リサ「全然」
そりゃ、リサには普通の食事だろうけどさぁ……。
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