報恩坊の怪しい偽作家!

 自作の小説がメインのブログです。
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 実際のものとは異なります。

“大魔道師の弟子” 「東京と富士、それぞれの過ごし方」

2022-08-28 16:37:24 | ユタと愉快な仲間たちシリーズ
[7月18日21:00.天候:晴 東京都江東区森下 ワンスターホテル]

 鈴木弘明:「こんばんはーっ!」
 エレーナ:「おお、鈴木か」
 鈴木:「大石寺の任務、無事に終了しました!」
 エレーナ:「で、帰って来て早々、うちのホテルってか。まーいど」
 鈴木:「どうもどうも」
 エレーナ:「女子中高生相手の仕事だったんだろ?」
 鈴木:「あの中にリリィがいたら最高なんだけどなぁ……」
 エレーナ:「魔女に宗教は不要だぜ?あぁ?」
 鈴木:「それは残念だ。もしかしたら、稲生先輩みたいに、物凄い魔力が身に付くかもしれないよ?功徳で」
 エレーナ:「稲生氏の場合は生まれつきだ。それに、霊力が加わっただけに過ぎないだけだぜ」

 鈴木は宿泊者カードに、ペンを走らせた。

 エレーナ:「はいよ。今日は5階だぜ」
 鈴木:「最上階、最高!」
 エレーナ:(本当はなるべく、私やリリィと離れた所を指定しているだけなんだけどな)

 エレーナは地下室で寝泊まりしている。
 時々、リリィも泊まりに来る。
 で、鈴木は最上階の5階に宿泊させるのがセオリーだった。

 鈴木:「リリィは!?」
 エレーナ:「もう魔界に帰ったぜ。学校があるからな」
 鈴木:「それは残念」
 エレーナ:「あー、因みに稲生氏やマリアンナもここに来てたぜ」
 鈴木:「えっ、そうなの!?今はいない?」
 エレーナ:「大石寺に行ったって聞いたぜ?」
 鈴木:「大石寺ィ!?あれ?でも、今日は……あ、前泊か?明日は普通の御開扉だもんな……」
 エレーナ:「今夜は近くのホテルに泊まるらしいから、そうじゃねーのか」
 鈴木:「何だ、明日添書登山なんだ。だったら俺も、向こうに泊まってくれば良かったかなぁ?」
 エレーナ:「マリアンナにボコられるだけだから、やめといた方がいいぜ」
 鈴木:「それもそうだな」

 鈴木、過去に欲情してマリアを押し倒したことがある。
 この時は未遂に終わったが、今よりも罪障が深かった為に、頭がおかしくなったのだろう。
 こういった錯乱現象は、特に顕正会や創価学会から移って来た信徒にままある現象である。
 関係者は『罪障消滅中の事だから仕方がない』と口を揃えて言うが、やられた方はたまったもんじゃないだろう。
 もっとも、作者とて禁断症状が出ることがあるから、今となっては他人の事は言えないのだが……。

 鈴木:「それじゃ、よろしく」
 エレーナ:「ごゆっくり」

 エレベーターに乗り込んで行った鈴木を見送り、エレーナは再び水晶玉に手を翳した。
 そこにはマリアの部屋に入った勇太が、よろしくヤっているシーンが映し出されていた。

 エレーナ:「屋敷に帰ったら、しばらくヤれないから、今のうちってか」

[7月18日23:30.天候:晴 静岡県富士市 東横イン新富士駅南口7Fマリアの部屋]

 勇太との熱い行為が終わった後、マリアはバスルームに入ってシャワーを浴びていた。
 勇太は先ほど、自分の部屋に帰って行った。

 マリア:(うーん……激しくされたから、少しイタイ……)

 もっとも、魔道士になる前、普通の人間だった頃に輪姦された時よりはマシであるが。
 魔道士になってからもしばらくは、体に暴行の痕が残っていた。
 これは、『魔女のスティグマ』という。
 今現在、その痕は全く無い。

 ミカエラ:「お召し換えでございます」
 マリア:「ありがとう」

 バスルームから出てバスタオルだけを巻いていると、ミカエラがホテルのナイトウェアと下着を持ってきた。
 下着は普通のショーツであり、上はタンクトップである。

 マリア:「あ……」

 その時、マリアは机の上にコンドームの箱が置かれているのが分かった。
 勇太が持って来て、そのまま忘れて行ったのだろう。
 中を見ると、あと2個入っていた。

 マリア:「『この旅で、全部使い切ってやる』とか言ってたな……ふふ……」

[同日同時刻 東京都江東区森下 ワンスターホテル1Fフロント]

 夜中のフロントは暇である。
 その為、個人営業のホテルや、一部のチェーンホテル(スーパーホテルなど)では夜中のフロント営業を停止している場合もある。
 因みにエレーナは、フロントの机の上でトランプタワーを作るのが暇潰しだった。

 エレーナ:「……っと?」

 その時、フロントの電話が鳴った。
 着信音からして、客室からの内線のようである。
 番号を見ると、鈴木の部屋だった。

 エレーナ:「何だよ……。はい、フロントです」

 一応、マニュアル通りの対応を行う。

 鈴木:「あ、エレーナ。ちょっとモノは相談なんだけど……」
 エレーナ:「何だよ?」
 鈴木:「使い終わったTENGA、ゴミ箱に捨てといていい?」

 

 エレーナ:「アホか!自分で持って帰れ!!」
 鈴木:「ていうかエレーナ、TENGA、知ってるんだぁ?どうして?ねぇ、どうして?」
 エレーナ:「いい加減にしろーっ!」

 と、その時、エントラスのドアが開いた。

 トチロ~:「すいません、遅くなりました。今日、予約していた者ですが……」
 エレーナ:「おわっと!?」

 エレーナ、ガチャンと電話を切る。

 エレーナ:「い、いらっしゃいませ~。お待ちしておりました~。どうぞ、こちらに~」
 トチロ~:「すいません。折伏が立て込んだせいで、こんな時間になってしまいまして……」
 エレーナ:「い、いいえ。お疲れ様です。(アンタも日蓮正宗かい!)」

 エレーナは鍵を用意した。

 エレーナ:「お支払いはゴールドカードですね?ありがとうございます。それでは、こちらが鍵でございます。あちらのエレベーターで、3階へどうぞ」
 トチロ~:「あ、どうもよろしくお願いします」

 接客が終わると、待ち構えたようにまた電話が鳴る

 鈴木:「使用済みゴムもゴミ箱に捨てといていいんだっけ?」
 エレーナ:「1人でどうやって使ったぁ!?」

 尚、TENGAを使用する際、基本的にコンドームは使わないので、念の為。

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1 コメント

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あとがき (雲羽百三)
2022-08-28 17:37:19
 トチロ~さん、突然の友情出演、ありがとうございます。
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