文科省が作成した放射線に関する副読本が3月中に小学校から高校まで配布された。
公民館にまで直接送ってきたというから、驚きだ。
内容は、放射線の説明などで、身近にも自然放射能があるなど解説している。
それだけ見ると、原発事故はどこへやら、放射線って人類と切っても切れない便利な物という感じで読めてしまう。
原発事故前に配布準備されていた旧副読本が批判を浴びて回収され、昨年10月に改訂版が作られたが、旧本となんら変わらない。
福島第一原発事故が起こって日本全国放射能に汚染されたことや、福島県から大勢の人が避難したことなどの被害の状況にも触れられていない。
また、「1度に100ミリシーベルト以下の放射線を人体が受けた場合、放射線を原因としてガンなどの病気になったという明確な証拠はない」という記述がある。そのあと「しかし、ガンなどになる可能性があると考えて、被曝する量を減らすことが国際的に求められている」とある。
否応なく被曝させられた事故があったのに、「ガンになったとしてもそれは原発事故が原因ではありませんよ」と言い逃れしているとしか取れない。
また、低線量被ばくについて全く触れられていない。
文科省の副読本に疑問を持ち、独自の「放射線について考える」副読本を福島大学の有志グループが作成した。
有害化学物質から子どもの健康を守る千葉県ネットワークでは、
福島大学の後藤忍准教授(福島大学放射線副読本研究会)の講演会を開きます。
是非、おおぜいの方にお越しいただきたいと思います。
6月30日(土)14:15~16:45
千葉市市民会館 (JR千葉駅 京成千葉駅から徒歩7分)
千葉市中央区要町1-1 043-224-2431
先着60名
資料代 1000円