伊藤とし子のひとりごと

佐倉市議会議員4期目
議会、市民ネットワーク千葉県、さくら・市民ネットワークの活動あれこれ、お知らせします

食品は測ってみなけりゃ分からない

2011-09-12 08:39:11 | 放射能問題
毎年、弟からブドウが送られてくる。
実家(日立市)の近くの、常陸太田市のブドウだが、おいしいので、毎年楽しみにしていた。
しかし、茨城県境、福島原発から100km圏内。
風評被害、問題発言と言われそうだが、「今年はどうしようか、どうなるか」と半分恐る恐る待っていた。

弟から、「今年はどうする?生産者は検査をしていて、大丈夫と言っているけど」と聞いてきたので、
検査表も付けてくれるよう注文を付けて、ありがたく頂いた。

先日の有機農業研究会のシンポジウムでも、放射性物質の農作物への移行率は予想していたより少なかった、と報告があった。
チェルノブイリ原発事故後、ヨーロッパでは長年研究がされていたが、土壌が日本の方が肥沃なため移行率は1/10よりもっと少なく、
「測定しながら、確かめながらやっていくほかないが、もう一桁、つまり移行率は1/100ぐらいかもしれない。
特に有機農業の畑は」
と聞いていた。

ブドウが届いて早々常陸太田ぶどう部会のHPを開いた。

全て 検出されず。

検出下限値 I-131<6Bq/kg、Cs134<7Bq/kg、Cs137<6Bq/kg、Cs136<6Bq/kg
とある。

同じ畑のぶどうではないかもしれないが、同じ条件とみなして、安心していただくことにする。

やはり測定してお墨付きを与えることが、これからの農業を支えていくのではないだろうか。

消費者庁が食品測定に補助金募集を行ったり、その前は農水省が期間がたった2日間だけだったが、測定に半額の補助金募集をした。
佐倉市は手をあげず、JA印旛も同様。
対応が遅れている。

特にJAは積極的に農産物の測定をして生産者保護に努めるべきではないだろうか。
これからブルーベリーがとれる時期。
ベリー類には放射能が集まりやすいと聞くが、一番先に測定検査するべきだろう。
お茶も検査体制が整っていたら、セシウム値の高いお茶の流通を防げただろうし、そうしたら風評被害も防げたのではないだろうか。
知り合いのお茶屋さんが泣いていた。
ちょうど新茶の時期と茶葉から初めてセシウム値が高く出て問題になったのが、同時期だったので。

産業育成の立場から、佐倉市もJAとともに食品測定体制を整えてもらいたい。

ところで、検出下限値、定量下限値と聞きなれない用語が出てきて、頭が痛くなる。
簡単に説明しているブログがあったのでご紹介します。

検出限界(下限)値とは 存在の有無が確認できる最小濃度
定量下限(限界)値とは 十分な精度でその存在量を求めることができる最小濃度

定量下限以下であっても検出下限以上であれば「○○mg/l以下」といった表示となり、
「検出されず」とはならない。
そして検出下限以下ではじめて「検出されず」となると解釈しています。

とあります。

違っていたら、だれか教えてください。





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