議会質問から
廃棄物問題について。
伊藤:放射能汚染問題とゴミの減量・リサイクル問題についてです。
高放射能の飛灰、焼却残渣の問題は深刻です。
11月議会質問で、清掃工場でのフィルター破損事故とフィルターそのものが抜け落ちるという信用を著しく損なう事故まで起こったことが判明しました。
本来、廃棄物処理法では放射性物質は扱えないことになっていることも忘れてはなりません。
それで、清掃組合の四街道加入問題について経過報告を11月議会でも私は求めたところなのですが、午前中の質疑の中で焼却灰を最終処分場へ固化して処分することも検討されているという答弁がありました。
四街道市加入問題は、これ以前に持ち上がった問題ですが、状況は非常に深刻になっております。
その点も含めどのような話になっていますか、伺います。
経済環境部長:加入問題は引き続き継続課題。
現在四街道市へは輪番制で四街道市が焼却場を整備する際には処分場込みの焼却場とすることを確認している。
回答は、まだ文書では来ていない。
伊藤:まず私たちがすぐに取り組むべきは、ゴミの削減です。
ゼロ・ウェイストつまりゴミゼロをめざしゴミの減量化を進めていくことが最重要課題となりました。
ゼロ・ウェイストとは、資源の徹底した再利用と再資源化を目指すとともに、ごみの発生そのものを抑制して持続ある社会を実現しようとする考え方です。
具体的には
1)3Rとして知られる発生抑制(リデュース)、再使用(リユース)、再生利用(リサイクル)を優先させ、焼却や埋め立てを例外的な措置にしていく。
2)ゴミになるものを生産しないよう、生産者にも責任を求める「拡大生産者責任」を進める、ことが挙げられます。
改選前の議会で「容器包装リサイクル法を改正し、発生抑制と再使用を促進するための法律の制定を求める意見書を求める請願」が全会一致で賛成され意見書が国に出されました。
法改正が待たれるところですが、原点に立ち返って、ゴミ減量からゼロ・ウェイストに向けた取り組みが求められます。
昨年8月ゼロ・ウェイスト宣言で有名な徳島県上勝町に視察に行ってきました。
上勝町民が一丸となってゼロ・ウェイストに向け取り組んでいました。
やはり市民の意識をどのように変えるか、協力を得るかが重要な鍵なのは明白です。
事業系ごみは年々着実に減少してきています。
しかし生活ごみは、増えたり減ったりしながら減少してきています。
昨年度までの排出量の経緯とそれに関する分析を伺おうと思ったのですが、これは先ほど答弁がありまして、違う答弁でしたらお答えください。
経済環境部長:佐倉市は11分別してごみの減量化に取り組んでいる。
過去5年間の実績値で
平成18年度が4万3,060トン、1人1日当たりごみ量が673.7グラム、
平成19年度が4万2,128トン、659.4グラム、
平成20年度が4万1,697トン、651.5グラム、
平成21年度が4万2,342トン、659.3グラム、
平成22年度が4万2,058トン、654.5グラム。
平成18年度と22年度を比較と約1,000トン減少し、1人1日当たり19.2グラム減少。
減少の理由は、経済の低迷による消費の買い控え等、事業者は容器包装類の軽量化、再使用化が進んでいる。
店頭での自主的な資源回収の取り組み。
また、市民が分別収集や資源回収活動、店頭回収などに協力している。
伊藤:一番問題はペットボトルです。
容器包装リサイクル法が始まってからも毎年ふえ続けて、10年前より2倍近くにまでふえています。
軽量化してもこれだけふえているということです。
初心に返ってごみになるものは買わない、使わないという啓発活動に一から取り組むべきです。
これは、今最終処分場の問題を私たちは抱えていますが、ペットボトルを燃やしている部分もあります。
佐倉市の具体的な啓発活動の取り組み状況を伺います。
経済環境部長:広報、ホームページによる啓発。
1人1日100グラム減量の標語を毎月掲載。
平成24年度からはごみカレンダーに標語を掲載、啓発活動を行う予定。
生ごみ処理機器の普及啓発、買い物袋持参運動の取り組み、資源回収団体の促進活動によるごみの発生抑制推進。
清掃工場や資源ごみの中間処理施設の見学会の開催、市民大学でのごみ分別教室など。
市内小学3、4年生対象の3R学習。
伊藤:イベントなどでは使い捨て食器ではなく、リユース食器のシステムがあります。
使い捨て食器利用よりCO2は80%も削減されます。
佐倉市での使用状況をうかがいます。
経済環境部長:佐倉市婚活支援事業で昼食用の食器として利用。
昨年8月の補助金事業の第11回がんばろう!日本志津まつりに。
平成24年度予算では、印旛沼浄化推進運動でも使用予定。
伊藤:使っていらっしゃるということで、CO2が80%も削減される、何よりもごみが減るというところで、やはりこれは率先して市は使っていくべきだし、各種イベントへ紹介をしていってもいいのではないかなと思います。
3月にモノづくりフェスタがあるということですので、そこでもリユース食器の利用を検討していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
経済環境部長:実行委員会の中で考えていく。
伊藤:全体的に最後の焼却灰になるところまで考えればどっちが安いかということだと思います。
浦安市の場合には市のほうが率先して使っているということでした。
それを申し添えておきます。
では、ビン、缶のコンテナ回収についてです。
これまでもたびたび取り上げてきましたけれども、昨年度のビン、缶用のごみ袋販売量はどれぐらいになりましたか、伺います。
経済環境部長:平成22年度卸実績で、ビンは27万5,200枚、缶は44万4,300枚。
伊藤:これは、コンテナ回収にすれば燃やさなくてもいいごみということになります。
私たちはわざわざ買って、これを焼却している。
それは焼却残渣になり、焼却灰になるということで、これもやはり考え直す必要があります。ですので、コンテナ回収、これをぜひ進めていただきたいと思います。
CO2削減、それからごみの削減、すべてやはり考え方をここでがらっと変えていかなければ
いけないと思いますが、いかがでしょうか。
経済環境部長:市内のごみ集積場は約3,250カ所。
約6割は専用用地を持たず、路上設置。
(いろいろな出来ない理由を述べたあげく)
ごみ袋による収集を継続してまいりたい。
伊藤:その答弁はもう何回も聞いております。
昨年の販売実績が72万枚。
これレジ袋にして何枚ですか、換算してくださいとお願いしましたけれども、それはできないということです。
72万枚のごみ袋が無駄に焼却されている。
そこを考えていただければやはり次どうしたらいいのかということがおのずと導き出されると思いますので、ご検討をぜひよろしくお願いいたします。
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この後、薪ストーブの高放射能灰の問題を取り上げる予定だった。
時間に追われ、残念ながらカット。
幻の質問は、以前ブログに載せた。
「ペチカは小型原子炉」というけれど薪ストーブは?
廃棄物問題について。
伊藤:放射能汚染問題とゴミの減量・リサイクル問題についてです。
高放射能の飛灰、焼却残渣の問題は深刻です。
11月議会質問で、清掃工場でのフィルター破損事故とフィルターそのものが抜け落ちるという信用を著しく損なう事故まで起こったことが判明しました。
本来、廃棄物処理法では放射性物質は扱えないことになっていることも忘れてはなりません。
それで、清掃組合の四街道加入問題について経過報告を11月議会でも私は求めたところなのですが、午前中の質疑の中で焼却灰を最終処分場へ固化して処分することも検討されているという答弁がありました。
四街道市加入問題は、これ以前に持ち上がった問題ですが、状況は非常に深刻になっております。
その点も含めどのような話になっていますか、伺います。
経済環境部長:加入問題は引き続き継続課題。
現在四街道市へは輪番制で四街道市が焼却場を整備する際には処分場込みの焼却場とすることを確認している。
回答は、まだ文書では来ていない。
伊藤:まず私たちがすぐに取り組むべきは、ゴミの削減です。
ゼロ・ウェイストつまりゴミゼロをめざしゴミの減量化を進めていくことが最重要課題となりました。
ゼロ・ウェイストとは、資源の徹底した再利用と再資源化を目指すとともに、ごみの発生そのものを抑制して持続ある社会を実現しようとする考え方です。
具体的には
1)3Rとして知られる発生抑制(リデュース)、再使用(リユース)、再生利用(リサイクル)を優先させ、焼却や埋め立てを例外的な措置にしていく。
2)ゴミになるものを生産しないよう、生産者にも責任を求める「拡大生産者責任」を進める、ことが挙げられます。
改選前の議会で「容器包装リサイクル法を改正し、発生抑制と再使用を促進するための法律の制定を求める意見書を求める請願」が全会一致で賛成され意見書が国に出されました。
法改正が待たれるところですが、原点に立ち返って、ゴミ減量からゼロ・ウェイストに向けた取り組みが求められます。
昨年8月ゼロ・ウェイスト宣言で有名な徳島県上勝町に視察に行ってきました。
上勝町民が一丸となってゼロ・ウェイストに向け取り組んでいました。
やはり市民の意識をどのように変えるか、協力を得るかが重要な鍵なのは明白です。
事業系ごみは年々着実に減少してきています。
しかし生活ごみは、増えたり減ったりしながら減少してきています。
昨年度までの排出量の経緯とそれに関する分析を伺おうと思ったのですが、これは先ほど答弁がありまして、違う答弁でしたらお答えください。
経済環境部長:佐倉市は11分別してごみの減量化に取り組んでいる。
過去5年間の実績値で
平成18年度が4万3,060トン、1人1日当たりごみ量が673.7グラム、
平成19年度が4万2,128トン、659.4グラム、
平成20年度が4万1,697トン、651.5グラム、
平成21年度が4万2,342トン、659.3グラム、
平成22年度が4万2,058トン、654.5グラム。
平成18年度と22年度を比較と約1,000トン減少し、1人1日当たり19.2グラム減少。
減少の理由は、経済の低迷による消費の買い控え等、事業者は容器包装類の軽量化、再使用化が進んでいる。
店頭での自主的な資源回収の取り組み。
また、市民が分別収集や資源回収活動、店頭回収などに協力している。
伊藤:一番問題はペットボトルです。
容器包装リサイクル法が始まってからも毎年ふえ続けて、10年前より2倍近くにまでふえています。
軽量化してもこれだけふえているということです。
初心に返ってごみになるものは買わない、使わないという啓発活動に一から取り組むべきです。
これは、今最終処分場の問題を私たちは抱えていますが、ペットボトルを燃やしている部分もあります。
佐倉市の具体的な啓発活動の取り組み状況を伺います。
経済環境部長:広報、ホームページによる啓発。
1人1日100グラム減量の標語を毎月掲載。
平成24年度からはごみカレンダーに標語を掲載、啓発活動を行う予定。
生ごみ処理機器の普及啓発、買い物袋持参運動の取り組み、資源回収団体の促進活動によるごみの発生抑制推進。
清掃工場や資源ごみの中間処理施設の見学会の開催、市民大学でのごみ分別教室など。
市内小学3、4年生対象の3R学習。
伊藤:イベントなどでは使い捨て食器ではなく、リユース食器のシステムがあります。
使い捨て食器利用よりCO2は80%も削減されます。
佐倉市での使用状況をうかがいます。
経済環境部長:佐倉市婚活支援事業で昼食用の食器として利用。
昨年8月の補助金事業の第11回がんばろう!日本志津まつりに。
平成24年度予算では、印旛沼浄化推進運動でも使用予定。
伊藤:使っていらっしゃるということで、CO2が80%も削減される、何よりもごみが減るというところで、やはりこれは率先して市は使っていくべきだし、各種イベントへ紹介をしていってもいいのではないかなと思います。
3月にモノづくりフェスタがあるということですので、そこでもリユース食器の利用を検討していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
経済環境部長:実行委員会の中で考えていく。
伊藤:全体的に最後の焼却灰になるところまで考えればどっちが安いかということだと思います。
浦安市の場合には市のほうが率先して使っているということでした。
それを申し添えておきます。
では、ビン、缶のコンテナ回収についてです。
これまでもたびたび取り上げてきましたけれども、昨年度のビン、缶用のごみ袋販売量はどれぐらいになりましたか、伺います。
経済環境部長:平成22年度卸実績で、ビンは27万5,200枚、缶は44万4,300枚。
伊藤:これは、コンテナ回収にすれば燃やさなくてもいいごみということになります。
私たちはわざわざ買って、これを焼却している。
それは焼却残渣になり、焼却灰になるということで、これもやはり考え直す必要があります。ですので、コンテナ回収、これをぜひ進めていただきたいと思います。
CO2削減、それからごみの削減、すべてやはり考え方をここでがらっと変えていかなければ
いけないと思いますが、いかがでしょうか。
経済環境部長:市内のごみ集積場は約3,250カ所。
約6割は専用用地を持たず、路上設置。
(いろいろな出来ない理由を述べたあげく)
ごみ袋による収集を継続してまいりたい。
伊藤:その答弁はもう何回も聞いております。
昨年の販売実績が72万枚。
これレジ袋にして何枚ですか、換算してくださいとお願いしましたけれども、それはできないということです。
72万枚のごみ袋が無駄に焼却されている。
そこを考えていただければやはり次どうしたらいいのかということがおのずと導き出されると思いますので、ご検討をぜひよろしくお願いいたします。
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この後、薪ストーブの高放射能灰の問題を取り上げる予定だった。
時間に追われ、残念ながらカット。
幻の質問は、以前ブログに載せた。
「ペチカは小型原子炉」というけれど薪ストーブは?