伊藤とし子のひとりごと

佐倉市議会議員4期目
議会、市民ネットワーク千葉県、さくら・市民ネットワークの活動あれこれ、お知らせします

7/13~ 新宿武蔵野館で「いのちの林檎」上映

2013-07-10 12:55:34 | 化学物質過敏症
化学物資過敏症患者 早苗さんと美智子さん母娘を主人公に描いたドキュメンタリー「いのちの林檎」が7/13日より新宿武蔵野館で上映される。
昨年4月、私たちも船橋で自主上映会を行って、170人の方に観ていただいた。
各地で自主上映会を繰り返しながら、「ぜひ大勢の人に観てもらいたい」と願っていたが、いよいよです。

「いのちの林檎」公式HPによると
新宿武蔵野館だけじゃなく、福山市・シネマモード7/13~ 大阪テアトル梅田 8/24~ でも上映される。

7/10 東京新聞記事より***********

化学物質過敏症の女性「闘病の3年 映画に」無農薬のリンゴが命綱

 林檎の無農薬栽培に取り組む青森県の農家木村秋則さんの実話を映画化した「奇跡の林檎」がヒットする中で、木村さんのリンゴにまつわるもう一つの映画が13日、東京・新宿武蔵野館で公開される。
タイトルは「いのちの林檎」。
木村さんのリンゴに命を救われた川崎市の女性を扱ったドキュメンタリーだ。

 主人王の早苗さんは2001年、川崎市の自宅で倒れ、北里大学で化学物質過敏症と診断された。
化学物質に反応して呼吸困難や頭痛、失神などが起きる疾患で、1996年に新築した際に初期段階ともいえるシックハウス症候群になっていた。
倒れた日は近くのゴルフ場の農薬散布日だった。

 窓から入るわずかな煙草の煙や車の排ガス、香料や消臭剤などにも苦しむ日々。
03年に症状が激しくなり、普段は飲める浄水器を通した水さえ一滴も受け付けない状態に。
そんな時、母親が自然食品店を回って出会ったのが木村さんのリンゴだった。
無農薬、無肥料栽培のリンゴに症状は出ず、以後、早苗さんの支えになった。

 できる限り化学物質を避けるため、09年に母親と長野県の高地に移住した早苗さん。
映画は移住の前後3年半の姿を追い、その苦しみをつづる。

 自主上映を重ね、埋もれていた名作を発掘するため、広島県で開かれた「お蔵出し映画祭」でグランプリ獲得。
劇場公開にこぎつけた。

 早苗さんは、今なお「頭も体も酸素が不足したような状態」で、症状がひどい時は木村さんのリンゴをジュースにして命をつないでいる。
劇場公開に「社会とつながりができたと感じている。
「一般の人に化学物質過敏症を知っていただけると嬉しい」と期待する。

 上映は朝1回で、当面3週間の予定。
劇場前売り1300円。当日1800円。
問い合わせは新宿武蔵野館(tel 03-3354-5670)
映画の問い合わせはビックリ・バン(tel 090-1651-4496)

化学物質過敏症とは
現代環境病のアレルギー疾患で、発症のメカニズムは今のところ解明されていない。
身の回りの化学物質があふれる現代、NPO法人「化学物質過敏症支援センター」は、発症者は全国で100万人を超すとみる。
化学物質を一度に大量摂取するほか、微量を長期間にわたり体内に取り込むことでも発症しやすいといい、「潜在発症者も多い」と警告する。





以前のブログを見直したところ、とっても素敵な感想を寄せていただいていた。
東京新聞の記事もさることながら、これに勝るものなし。

映画「いのちの林檎」へのうれしい感想から

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先日は映画「いのちの林檎」見させて頂き、非常に打たれました。
よい映画を知る機会を与えて頂き、本当にありがとうございました。
その場で走り書きしてしまうより、もっと落ち着いて感想をお書きしたかったので、
アンケートお出しせずに帰って来てしまいかえってご迷惑かとは思いますが、お許し下さい。

私が心打たれたのは、被害の深刻さを初めて知らされた驚きにも増して、映像作品としての質の高さです。
どうしても職業柄ビジュアルから入っていくので、不謹慎にとられるかも知れませんが、早苗さんとお母さんの美しさ、容姿を含め、オーガニックなものしか身につけられない故の身の回りの品々の素朴さ。
余儀なくして向かったとはいえ、身を置く信州の自然の飾らない美しさ。
木村さんの人間味の滲み出る魅力、りんご園の美しさ、今の農法に辿り付くまでのエピソード。
また、本物のTV中継でも、あれほど真に痛みまで伝わってくる迫力のあるプロレスの実況映像は見たことがありません。
シンプルな編成のジャズのバックグラウンドもひとりひとりのひたむきさを裏打ちする様で胸に迫ってくるものでした。

作品全体が、タルコフスキーの「サクリファイス」の続編もかくやと思えるクォリティの高さがあります。

社会運動を核として問題提起を目的とし制作された映像にありがちな押し付けがましさはなく、事象をより俯瞰から捉えた視点が感じられ、そこに、制作に当たられた方々の「伝えよう」という強い決意がうかがえます。
ビデオカメラを回す時間もギリギリに制限された極限の状況で、根気づよく何年にも渡って一切そのクィリティを落とすこと無く撮影を続けられたことを思うと、それだけで深い感動を覚えます。

間違いなくこの映画は、こういった問題につきまとう偏見の壁を突き抜けることのできる存在です。
ドキュメンタリーフィルムとしては、マイケル・ムーアやアル・ゴアがなし得た域に達していると思います。
この映画が、もっと広く配給され、多くの人の目に触れる機会はないものでしょうか?
なにしろ問題そのものが多くのスポンサーになりうる企業、団体にとってまさに「不都合な真実」なだけに簡単なことではないでしょう。

映画上映に尽力される皆様、病気の存在の周知に尽力される皆様のさらなるご努力にエールをおくりつつ、非力ながら、映画と被害者の存在を出来るだけ多くの方々に知ってもらえる様な方法を探って参りたいと思います。

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