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凡人のための地域再生入門

2020-11-23 13:07:27 | キャリアデザイン
地域の都市はもっと発展すべきだが、その前の中途半端な大都市集中と郊外拡散の只中。
東京やその周辺は歴史的なものを潰しながら、都市空間への発展が加速度を伴って発展しているのだろう。
中途半端な歴史ものは汚いのか、将来価値あるものになるかもだが、中途半端な状態はなかなか難しい状況もある。アーケードなんて最たるもので、一度作ってそのあとちゃんとメンテナンスや作り替えができないでいると、みすぼらしい街の景観になってしまう。思い当たる場所もあるのではないだろうか?

この都市集中のバランスが収束していき、そのうち地方への発散がまた始まりだすはずである。

暮らしてみなければ分からないと思うのだが、アメリカのオハイオの郊外ってちょうどいい田舎だった。
住んでいた場所は都市から十分に離れており、その先にある都市との中間に職場があり、住居はちょうど発展(といってもスカスカだが)が行き渡ったような場所で、お店もほどよくあり、便利な場所、職場よりも大都市に少しだけ寄った場所に日本人が固まっていた。
インド人、中国人も多く住み、学校では優秀な成績評価をそのアジア系に奪われてしまうため、白人はさらに田舎に引っ込んでしまう。
大家がまさにそういう場所に住んでいた。
駐在者家族ではなく、そこに暮らす人にとってはハイスクール(高等学校)までは義務教育のため、高校受験がなく、情緒豊かにスポーツやその他の活動に勤しんでいる。成績は大学進学には必要な彼らには移民者や大群な駐在家族は脅威なのだろう。学校はどんな場所にもスクールバスを走らせて生徒を送り迎えし、停車中のスクールバスを追い越したりするのは法律違反なので、住む場所にあまりとらわれることはない。彼らの気にするのはその居住空間の豊かさといい成績がとれる学校の学区かだけである。

金持ちはスーパーマーケットや都市中心部から十分に離れた場所で優雅に道路からの専用道路の奥に家を建てて、暮らしている。
その暮らしを守るためには、おそらく色々な苦労もあるのだろう。だが、駅からの距離やスーパーマーケット・学校との距離で物件の価値尺度を持っていないため、何が本当の贅沢なのかは傍目(はため)には分からないが、日本ほどの単純さではないことはよくわかった。ゴルフ場は整備される綺麗な庭と化し、その脇の邸宅はボールが飛び込んでくるかもしれないのに、高額な価格の場所だったりするのだ。歴史的なものがないとか、もともとの広大なフロンティア的な部分もあるため、住宅の開発やもう一つ先の輪の場所での都市形成が容易なのは、現時点では日本の狭い沿岸部のみに居住地が限られているのとも大きく違う。アメリカでは広大な農地をもつ場所と未開拓な場所が都市と都市の間にまだまだ広がったままなのである。各地を車で走った感想として、これはまだまだ移民を受け容れるべき場所だろうとは思ったものだ。

都市の中心部、まさに今日本で自分たちが暮らしている場所も同じようなものだが、ほぼ貧民層が肩を寄せ合って公共交通機関で通勤して暮らしている場所は敬遠され、高級な郊外の輪がどんどんとその外へと拡大していっている。

だが、ここ日本でも、港や駅を中心にした生活と都市の形成循環は、そのうち人口の減少と経済の別のバランス移行・圧力を伴って、また集散を繰り返していくものかと思う。贅沢の基準が変わったり、また別のニーズが出てきて盛り上がったりしていくだろう。経済や価格というものはそれをよく反映するので、うまくできているものである。気付かれてしまうと値段は騰がってしまうのだ。
バスの路線や鉄道路線にだけではない、生活路線が整備され始めることも考えられる。本当にたまの通勤だけが問題なら、都市部まで車で通勤してしまえ、そのために郊外に車の持てる場所を確保しちゃおうとなりそうである。

なので、将来はまだまだそういう部分が未開拓であり、土地の価格が未成熟な地方こそが理想になるはずと思っている。
今その発端が伝染病、感染予防でのテレワークで起きただけだと思う。
また、不幸なことではあるが、日本でよく起きる大地震は、それへの耐久性の追求発展とともに再生という形でのやり直しもおきる。

企業の成功のハードル(利益の創出)はその固定費の中の人件費とその人たちがくらす土地の価格(住居費)、事業所の家賃でまずは決まってしまうので、まずは地方出発で新発想を始められる方が成功しやすいと思える。その地方に企業移転が地崩れのように起き始めれば、その周辺からの通える場所がさらに奥に奥にと拡がっていくのである。

私の地元(小田原)では、衰退が今は佳境に差し掛かってきており、郊外のショッピングモール、郊外の大きな駐車場を持ったスーパーマーケットに発展していき、中心部のデパートだった施設は陰ってきて駅前の旧繁華街は、ちょっとスカスカな感じになってきた。
どこでも同じような郊外型のモールには希少性はないが、地方の都市部には別のニーズが、しかも各々の地方都市が別々の顔を持つように発展していくことが思い描けてきた。

ここに観光的なものという動きと定住による開拓の両面があったはずだが、自給自足+発信・発送って感じでいくべきか。観光はすっかり今は世の中の動きに翻弄されてしまっている。
テレビ東京とかTVKとか、もっと地方色が強いTV局が強くなる局面がこの後待っていそうだ。
ただ、労働環境でバランスを取れるかが地方都市の基盤だったりするので、その成立する場所であることも重要だ。
優秀な人材の確保という点があるかとも思うが、その出現率に偏りはないが、住みやすい・出会いが十分にあるという環境も若い時分には重要なことに挙がるだろう。子育てや優秀な私立校の存在なども必要かもしれない。教育も含めた住空間の充実は地方には求められることになるだろう。出会い・生活・子育て・教育・働き場所・遊び場所、これらを不足なく仕立て、そこの働き場所には地方ごとの特色で形と基盤を作るのである。
私には川越や所沢に暮らしたことも一つの基準になっている。あの場所にはちゃんとそういうサイクルが根付いており、絶対に各地方都市が古いものを叩き潰していた時期に、街並みが将来に価値を持つことを信じてきた特色を持っている。
小田原にはその部分が中途半端に歴史の街と近代化の町を作り上げてしまったかもしれない。

プログラムの開発に場所は選ばないが、薬品などにはきれいな水などが必要かもしれない。そこは意外といい感じかも。
何があるのかを再度認識することで特徴を出せないかを中心に置くようにすれば、あなたの街でも再生のきっかけを見つけることができないだろうか?そこに上手い具合の出会いが生まれるような場所やイベントがあるといい。

さぁ私のその再生や地方貢献の発想のきっかけはアメリカでの暮らしにあるのだが、その興味をAmazonに入力したらこの書籍がでてきた。物語風なので、その中から気になる箇所を集中して読むことをお勧めする。かなりのデフォルメがあるので、役所の仕事は全部が悪で採算性がなく、事業性も将来性も考えられていない、補助金で補うように作ったモデルはある意味土台がぐらぐらなビジネス、役人は融通が利かず、その周りのすり寄ったビジネスはいずれ失敗するダメな典型だという主張が底辺にはあるが、そこの判断は読んだみた上で判断してほしい。自治体にもいろいろな状況があるはずだ。足りない視点があればそれを反省して補い、機能が弱いのであれば補強をする仕組みを回せるかだ。
だが、衰退がはじまっている場所でも再生の術はあるということがこの本の主張である。
見直す、考える、悩まない、押し出す、閃いたら仲間を募る、共有する、分担する、今の状況にアレンジを施す。工夫ができないかを考える、何かと何かを結び付けなどにあたまをめぐらす、人の悩みと悩みを結び付けて対策を考えてみるとか?
行為を表す言葉をたくさん書き出し、そこから発想を膨らます。地域の再生には協力し合える仲間の存在がそれをもたらすのだろう。
実は、これアメリカ在住時代に、半民間組織の理事長を引き受けて、1年間理事会に集まった人たちとの交流で得た、得難い経験とも共通していて共感したかったのかもしれない。最後の責任は自分で取らざるを得ないという機会こそが得難い。制約はあるが、裁量の自由度はあったから、今の状況に合っていない規則を変えることもできるのである。最後は毎週のように合宿を行って、無駄なものを排除する基準と新たな資金獲得のための基盤・仕組みをみなで作り上げて、それを残して会を閉じた。

理想などがいつまでも一定しないことが分かったこの歳では、どうした状態が今のその状態よりもいい状態か、そのために何ができるかのアイデアだけは作り続けることはするべきなのだろう。頭を動かし続けていれば、同志は自然に集まってくる。名古屋や岐阜の方面に多いがその時の同志が最近帰国しているようだ。ちょっとまた当時のみんなに会いたいかも。

地域を別の言葉にして、同じような再生ができないか、地方の問題のようなことが他にも応用ができないかという考えでこういう本を読んでみたらいかがだろうか?今あなたが属している団体や他の機会にも何か天啓のようなものが生まれ、まだ何か自分の中にあるものに気付いたり、役立てることの着想が訪れるかもしれない。
発展を軸にした地方自治や破綻した地方財政の建て直し、そういう地方での商売、それらの発想には面白いものがまだまだ発見できるかもしれないと思う3連休の最終日である。

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