萌えてばかりもいられない!

そんなに色々なことにやたらと深い造詣などいだけないから適当に綴っていこうかしらん

テロップさえ出せば

2024-02-20 07:41:00 | 日々の疑問
この前の『不適切にもほどがある』で、ハッとしたことが2つある。
元々、現代の倫理観を持ち合わせていない主人公はタイムトラベラーで過去の人。
ジェンダー表現に文句を言ってくる現在の見張り文化への苦言として、「誰が書いた?ホモが書いてんのか?」とトンデモない台詞で切り返すその画面の下に、「この主人公は1986年から時空を越えて来たため、現在では不適切な発言を繰り返します。言語表現の時代による変遷を描くというこのドラマの特性をご理解の上ご観賞下さい」というテロップが流れる。

すごい発明だ。テロップを流してお断りすれば、コンプライアンスを乗り越えられるんだ。

作品の特性上、表現が歪になることは当たり前に存在する。映画では鑑賞対象年齢などを使って不快感が襲っても対象年齢で区切ってたでしょ?を言い訳の様にしていた。

テロップで作品の特性上、表現が過度に誇張されております。ご理解の上、ご鑑賞ください。と書けば、ぶっ飛んだことも復刻出来るって訳だ。
いや~流石だ。この時代に宮藤官九郎がいてくれて良かった。

さらに一昨年のエルピスで評判になった、インティマシーコーディネーター役でトリンドル玲奈が登場する。
表現者である俳優と作品の担い手の監督の意向(特に性描写といった微妙な撮影)を擦り合わせ、表現の微妙な部分の、特に担当が曖昧な領域を一手に引き受ける職業なんだそうだ。
意向を確認し合うだけで、ここまで仕事がスムーズに進むのか?とこの職業はとても脚光を浴びているらしい。

これ、日常の職場でも応用範囲が広い。

誰もがやりたがらない領域があったら、どんな意思疎通をしたら成立する(若しくはした)であろう、誰と誰の思惑が曖昧だから起きた事態だろうという可能性を探れる、考察できる人は、きっと当事者間の意思疎通の擦り合わせが出来る黒子になって働くことだろう。それ絶対評判になる。

そういうことが出来る人物、ちょっといい目標かもしれない!
スペルはね、intimacy coordinator 。
イントネーションは最初の“in”のところを強調して発声してみてください。本格的になります。笑


それでは余興として、テロップ記事書きますね。

一意見です。
飛び込み乗車をいくら注意しても、降りる時の最初の人になれるという特権もあってか、ベルが鳴るタイミングを見計らって乗り込んでくる人が沢山います。
正直言って、ちゃんと並んで乗車した乗客はそういう意図的な輩(やから)を苦々しく思っているのが実情です。
タイミング的に狙えるので、わざと毎日そういうことをしている人が後を絶たないので、〇〇電鉄では以降注意喚起のアナウンスを流すことにします。
今後、『飛び込み乗車をした乗客は、その方のドアから降りる際に、後ろの人から腰あたりをどつかれても、後頭部に肘打ち喰らわされても文句が言えないことになりますので、ご覚悟の上、ご乗車下さい。
常習性を確認していられないので、都度この憂き目に遭って頂くことになりますので、ご理解いただけますようお願いします。また、スマホを取り出して見るようなコトがあれば、当然叩き落としますのでよろしく!』ってアナウンス流すことにしませんか?
※この記事は、過激な表現の実践として、意図的に書かれた実験的な文章です。決して筆者の本心などとは勘違いしないようにご注意下さい。

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2 コメント

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Unknown (mac68615)
2024-02-23 14:58:17
@southandnorthface さん、

昔の丸出しの方がよっぽど人間らしいってのは分かります。
テレビの構造の複雑さが、とうとう投稿動画やサブスクの世界でボロボロにされてしまってますね。
ただ、未だに翌週の放送が楽しみになるようなドラマにはちょくちょく出会えるので、私はまだテレビに飽きていません。
チューナーレスで、受信料の回避とか一切考えてないです。けど、テレビの再放送を待ってられないので、サブスクも多用してしまっているのは事実です。
人は差があるのが当たり前なのに、平等主義が露骨に迫って来ています。
表現は閉じた世界でしか発展していけなくなるのかもしれません。舞台やステージ、配信が伸びていく時代なんでしょう。
宮藤官九郎は、昼ドラの時とかもドラマやテレビの可能性を見つけてはこじ開けてくれます。

私、素晴らしい脚本家にはまだまだ希望を持って見ていたい人です。
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Unknown (southandnorthface)
2024-02-23 11:31:56
古いの時代の作品を当時のまま掲載する際は、こうしたテロップが表示されることは結構ありますね。
今見るとかなり露骨に差別を表現した作品は少なくなくて、有名なのだと「ティファニーで朝食を」では日系人役が典型的なステレオタイプで演じられています。
ディズニーも無縁ではなくて昔の作品を上映すると批判されることは少なくないのですが、ディズニーの場合は議論のきっかけになればという趣旨でテロップが書かれているようです。
なかなか難しい問題ですが、やはり今の時代の価値観だけで過去を批判するのは許されないのではないかと思います。
誰だってその時代の価値観や感性から無縁ではありえず、未来の価値観を先取りして生きることは不可能です。今の時代の人たちもきっと未来の人たちから批判されることは避けられないでしょう。
それと、こうした差別表現を禁止したところで人間の差別意識はたぶん変わらないと思います。
匿名掲示板などでは議論がヒートアップすると相手のことを「おまえは知的障害者か」と書き込んだりして、書き込まれた人は怒った反応を示すことを見かけますが、そもそも知的障害者という言葉は差別用語でもありません。しかし言われたほうは悪意ある侮辱として受け取る。そこにはやはり知的障害者を下に見た感情があるからだと思います。
このように考えると露骨に差別意識を見せていた昔の作品は人間の本音を可視化していた気がします。
もちろん差別はダメだし、是正すべきです。それはあえて書かせてもらいます。
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