Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

I’m not going to take this anymore!

2016-01-26 00:52:08 | コラム
一昨年あたりからだろうか、まぁ有名人にかぎっていえば「ずぅ~~~っと」前からなのだが、テレビを介した会見や釈明が話題になることが多く、有名になるって大変だなぁ!! と、他人事ながらに思う。
(小保方ちゃんは、どうしているのかな。元気だろうか)


テレビでの印象操作で例に出されるのは、きまってケネディとニクソンの選挙演説だろう。

発言よりも「映像」に重きが置かれることを熟知していたケネディ陣営は、この放送で支持率を広げたといわれている。


芸能史で個人的に印象に残る会見といえば、ベッキーでも矢口まりっぺでもなく、国生さゆりとビートたけしかな。

前者は長渕ちゃんとの不倫騒動の際、「セックスしました」と発言した。

いや、そうはいってないけど「(肉体関係が)あった」と認め、世間を騒がせた。

おニャン子当時はどうとも思ってなかったが、この潔さに惚れたなぁ。

後者は、事故後の復帰会見ではなく、フライデー襲撃事件の会見のほうがインパクト大。


※こええよ





そんなわけできょうは、映画で描かれた「(テレビを介した)会見」の10傑を展開しようと思う。

1位は「これっきゃない!」という感じなのだが、皆さんはどうだろうか。


(1)『トラフィック』(2000…トップ画像)

麻薬撲滅に燃える大統領補佐官(マイケル・ダグラス)の娘がドラッグに手を出し、その修羅場ののちに「公人として」会見の場に登場するが・・・。

これほど痛切な「敗北の会見」を目にしたことはない。




(2)『コミック雑誌なんかいらない!』(86)

映画の主題以上に、出てくるひとのインパクトが大き過ぎて。



(3)『ローマの休日』(53)

おそらく一般のアンケートでは、これが1位に輝くかと。

(4)『誘う女』(95)

映画そのものが、インタビューに答えるドキュメンタリーのような構造になっている。

メディア考察の映画として、出色の出来。

(5)『ロッキー4』(85)

ロッキーとドラゴの試合決定の会見。

ロシアの広報「誰だ貴様は!?」
ポーリー「沈黙しない民だ!!」

このやりとりで、大荒れ笑笑

(6)『身代金』(96)

身代金が、懸賞金に。



倫理面は置いておいて、これやられたら犯人側はたまったものではないだろう。

(7)『ザ・コミットメンツ』(91)

これは特例。

なぜなら、実際には会見していないから。

主人公が湯に浸かりながら、インタビューのマネゴトを「一人二役で」演じてみせているだけなのだ。

「こんなに売れると思っていた?」
「正直、思っていなかったね」
「ストーンズを超えると思う?」
「誰だ、それ?」

(8)『フォレスト・ガンプ』(94)

ジョン・レノンと共演するガンプ。

会話が『イマジン』の歌詞になっていて、そーとー笑える。

(9)『ネットワーク』(76)

I’m as mad as hell, and I’m not going to take this anymore!

公開自殺を予告したニュースキャスター・・・これを外すわけにはいくまい。



(10)『マグノリア』(99)

会見ではなく、単なる発言だが・・・

天才少年の「おしっこ行きたいときは、行きたい!!」に、なぜだか分からないけれど胸が熱くなった。

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明日のコラムは・・・

『にっぽん男優列伝(311)松坂桃李』
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きっかけは、ポスターです。

2016-01-25 00:10:00 | コラム
「独り暮らしだからね、家に風俗嬢を呼ぶことだってあるんですよ。そのとき、ボクであることに気づいた風俗嬢が、部屋のなかをすごく見るわけ。あれってさ、プロとして失格じゃない?」

~『アメトーーク! 独り暮らし芸人』より、有吉弘行の発言~

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・・・と、有吉ちゃんはいうけれど、自分の部屋のようにモノが沢山あって、ポスターをベタベタ貼っていると、誰もが見てしまうわけで。

先日、給湯器とトイレが「ほぼ同じ時期」に壊れ、それぞれの業者が修理に来てくれたんだ。
そのときも業者さんが、「お! 五味のポスターだ」「おや、小池里奈が好きなのね」みたいな表情をしていたもの。

トップ画像は、5年ほど前の部屋の光景。

いまだって「これほど」ではないものの、やっぱりベタベタ貼っている。

で、それを「すごく」見られたからといって、べつに恥ずかしいとかそういう気持ちは起こらない。


※前アパート、ベッド付近




少し前まで、デリヘル嬢をウチに呼ぶのが好きだった。
いまは呼ばないよ。
当然だが、ハニーが激怒するので。

で、やっぱりデリヘル嬢も部屋のアレヤコレヤを「すごく」見て、いちいちリアクションするわけ。

「AVいっぱい!」と笑ったり、
「ガンプラだらけ!」と驚いたり、
「映画好きなんだ? あたしも映画好き~!!」と喜んでくれたり。


自分はデリヘル嬢を呼ぶ場合、ショートではなく「可能なかぎりのロング」を希望するので、飯を喰ったり(OKであれば)酒を呑んだり、沢山会話を楽しんだりするわけですよ。

そう、会話のきっかけとして、ポスターが役に立つこともあるのだ。


※前アパート、デスク付近2連発





・・・まぁ、ちょっと自己主張が強過ぎるので、引く子も居るけれど。。。


いや、自己主張の問題ではないのか。
「長過ぎる」独り暮らし男子が抱える寂しさの証? みたいなものかもしれない。

ともあれ気をつけなければならないのは、ただひとつ。

自分が「なにか」をやらかし、家宅捜索されるのを防ぐこと。

デカがこんな部屋に入り込んだら・・・

※前アパートの光景



・・・かなーーり疑わしいものね。


うん、「なにか」をやらかさないように、気を引き締めなければ!!


~映画を観ていて、気になったポスターの3傑~

(1)『初恋のきた道』(99)

ものすごい貧乏くさい部屋のなかに、なぜか『タイタニック』のポスターが貼ってある

(2)『ダイハード』(88)

非常階段の壁に、セクシー女優のポスターが貼ってある

(3)『ビバリーヒルズコップ2』(87)

ローズウッドの部屋に、『コブラ』のスタローン・ポスターが貼ってある

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明日のコラムは・・・

『I’m not going to take this anymore!』
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にぎりめし

2016-01-24 00:10:00 | コラム
酒と煙草と晩飯に金を使うため、仕事での外出中は「極力」金を使わないようにしている。

だから、チャリで仕事場まで向かって交通費を浮かす。
だから、リュックに自宅で沸かした麦茶を入れて飲み物も買うことがない。
だから、リュックに自作の「1合おにぎり」を入れて食費を抑える。

うん、えらい!

べつに貯金しているわけじゃないけどね、単に「べつの機会に金を使っているだけ」のこと。

結果、おにぎりを作るのだけが上手になった。

何遍も書いているとおり、自分は料理オンチ。
自分で喰うぶんには構わない―程度のものは作れるが、ヒトサマには、卵焼きすら提供出来ないっていうね。

見た目が、ひじょうに不味そうなんだよ。

ただ、おにぎりだけは大丈夫そうだ・・・と思うのは、何人かから「おいしそう!」といわれたから。

1合をまるめただけの「爆弾おにぎり」なので、ひょっとしたら冷やかしなのかもしれないが、



自作のおにぎりを「おいしそう!」と評価されるのは、「エッチが上手!」と褒められるくらいにうれしい。
(画像のではありません)


エッチが上手かって?

どうだろうね、それは相手に聞くことだ。
とりあえず「ずっと舐めていられる」ので、そこらへんは高評価らしい。

なんの話だ?

まあいいや。

具は、きまってシーチキンマヨネーズ。

それを、「超ふりかけ」を沢山まぶした米に入れる。



ただそれだけ。


自分のいう「仕事での外出中」というのは、そのほとんどが取材。
取材先に休憩室「の、ようなもの」があれば、そこでおにぎりを食べるわけだが、「の、ようなもの」がないところもある。

そういうときは、雨が降っていないかぎり公園などで食す。

坊主だし。
ガタイは、そこそこだし。
おにぎりだし。

ランニングではないが、なんか裸の大将っぽいよね。

周りを見回してみても、こんなライター、自分しか居ない。

かなり変わっているので、そのぶん「すぐ覚えられる」という利点がある。

「牧野? あぁ、あの、おにぎりのひとね」みたいな。

で、あだ名がつけられたらしい。

「おにぎり野郎」だろうな、、、と思っていたらば、なぜか「にぎりめしクン」だった。


まぁどっちでもいいけど笑、
「おにぎり野郎」のほうが、ひびきがいいと思うのだけれどな!!


※なぜか優雅。すばらしい。




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明日のコラムは・・・

『きっかけは、ポスターです。』
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初体験 リッジモント・ハイ(159)

2016-01-23 00:10:00 | コラム
「初めてのスキー」についてだが、まずは、ぜんぜん関係のなさそうな話から。

一般層にも人気の高い映画、『フォレスト・ガンプ』(94)。

自分は、この映画を「好きになりそう」だが、じつは「それほど…」とも思っている。

バス停における、ガンプの独白が物語の柱になっている―どうも、この構造が気に入らないらしい。

それはともかく。
この映画で、いちばん感心したのは「幼馴染みジェニーとの、初体験(らしきもの)」のシーンだ。

下着姿になったジェニーが、ガンプに身体を近づける。
するとガンプは「うっ」といって、顔を歪ま? せる。

そう、射精してしまったのである。
ジェニーに股間を触られたわけではなく、そして、自身が触ったわけでもないのに。

ガンプ、童貞卒業を失敗。

ジェニーは「いいのよ」とガンプを抱きしめるが、
彼女はこの時点で、ガンプを性的対象として捉えることが出来なくなってしまった。

切ない、、、ねぇ。


ここからが本番だというのに、その直前にアクシデントに見舞われる―このエピソードから始めたのは、自分の初スキーが「同じようなもの」だったから。

中学生のころ、新潟に二泊する修学旅行的? なスキー教室があった。

前日に記したとおり、群馬といっても熱帯地域に住むガキだちである、スキー経験者は数名しか居なくて、ほとんどが未経験だったと記憶する。

バスのなかのカラオケ大会は楽しかったし、ホテルでのアレヤコレヤも(あんまり覚えていないが)楽しかったはず。
しかしスキーそのものは、直前のアクシデントによって「ぜんぜん」楽しめなかった。

板を装着する際に体勢を崩して転倒、いちども滑ることなく捻挫してしまったのである。


ガッデム!!

ダサい。

ダサすぎる。


結局、練習~自由時間のすべてが見学となってしまった。


上達の早い子は、どんどん滑ってる。

小学校からずっとクラスが一緒だったスポーツ万能のIくんは、「スキーは自信ないなぁ」といっていたクセして、2時間くらいでリフトに乗って上のほうまで行っている。

彼の滑りを見ていて、悔しいとか羨ましいという感情は起こらなかった。
自分の不運を嘆いたわけでもない。

なんというか、まぁたぶんほんとうに不運だったのだろうが、この年頃のイケテない男子は屈折しているからね、世の中は不公平だなぁと思ったものである。


このエピソードそのものは「よくあること」かもしれないし、たいしたことでもない。
ないが、
そもそも自分の中学時代は、ろくなもんじゃなかった。
ある種の諦念すら抱いていたような気もするが、だからといって、この時代を思い出したくないとか、「なかったことにしたい」とか、そういう気持ちはないのだよね。

青春を謳歌出来るものなんて、ほんの一握りであり、その他大勢がクソミソな日々であるよと。

そこから這い上がるものも居るし、そこにどっぷり浸かるものも居るし、なにかに救われるものも居る―自分の場合は、映画とエロだ―し、ひたすら逃げるものも居るのだろう。


それでいいじゃないか・・・って、当時思っていたわけではないが、いま半生を俯瞰してみると、自分がやらかしたアレヤコレヤすべてがいとおしく感じるという、都合のいいオレサマなのであった。


おわり。

※SPEEDの代表曲を、BABYMETALで。




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『にぎりめし』
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初体験 リッジモント・ハイ(158)

2016-01-22 00:10:00 | コラム
先日の降雪の日も、チャリで取材に出かけていた。

無謀かもしれんが、積もったら当たり前のようにチャリを押して歩きますって。
どうせ電車も本数減らすわけだし、「より」危険が少ないのはチャリなのかもしれない、、、と。

そう出来るのは、雪国育ちだから?

なんていうことをいってくるひとも居るが、だから群馬は群馬でも館林というところは、群馬の「先っぽ」であり、この地図上でいえば「熱帯」地域なのである。



であるからして、雪は東京程度にしか降らない。
つまり雪に慣れていない。
それでも降雪の日にチャリで出かけるというのは、単にバカだからなのだろう。


雪の映画といえば、やはりコーエン兄弟の『ファーゴ』(96)。

トップ画像の駐車場俯瞰も素晴らしいこの作品は、白い背景に赤い血が流れる犯罪映画で、それまで通受けしていたコーエン兄弟が一般層にまで評価を受けた快作だった。

大金をめぐる犯罪劇『シンプルプラン』(98)や、



脚本家ポール・シュレイダーが自らメガホンを持った『白い刻印』(97)も悪くなかった。

雪を背景にすると穏やか、あるいはロマンチックな物語を想像しがちかもしれないが、鬼才はちがう。
映画史に名を刻む雪の映画たちは、大抵が「闇」「病み」を抱えているのであった。

もちろん、雪が降ってくる謎を想像力溢れる物語に仕立てた『シザーハンズ』(90)のような名作もあるけれど。。。

ひとつだけはっきりといえることは、そういう傑作群を前にすると、『私をスキーに連れてって』(87)なんか、お呼びじゃないってこと。


そんなわけで、冬のスポーツの話。

前述したとおり、熱帯地域で育ったのでスキー、スケート、スノボーは不得手である。
滑れたら格好いいな!! とは思うけれど、思うだけでやろうという気が起きない。
だから、ふつうに滑れるというだけでそのひとのことを尊敬してしまうのだった。

観るのは好きだよ。
モーグルの上村愛子ちゃんはずっと応援していたし、ジャンプの高梨沙羅ちゃんは、次の五輪こそメダルを取ってほしいと切に願っている。
ただ冬季五輪に関しては、競技が急に増え過ぎて「そのちがい」が分からなかったりするのだけれども。
(あと、雪のなかでの競技ではないが、フィギュアスケートもずっと観ている。個人的には、村主章枝が好きだった)


現在までの、冬のスポーツの体験回数をまとめてみる。

スキー 3回
スケート 10回
スノボー 0回

ね、この程度なんですよ。

10回やっているスケートにしても、じゃあ上手に出来るのかといわれれば、そんなこともないし。


今回の初体験シリーズは、「初めてのスキー」でいってみたいと思う。
(以前語ったような気もするが、現在の文章センスで「もういちど」展開してみよう)

自分の記憶が正しければ、あれは、中学1年の冬であった―。


つづく。





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明日のコラムは・・・

『初体験 リッジモント・ハイ(159)』
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