七重の塔があったところ
2日に出かけてきました。のんびりとしたお正月。
江戸時代の鷹狩りの道 お鷹の道
あちこち遺跡調査中
国分寺は長く住んでいたところ。行くとついつい以前住んでいたマンションや借家のあたりを見てしまいます。マンションは以前とあまり変わっていません。が、
借家の方は、だれも住んでいない様子。この左側の茶色い家ではなく、奥の家を借りていました。(さすがに中に入って写真を撮るわけにはいかないのでね)大家さんは2件を所有していたのですが、長く高齢で老人ホームに入ってらっしゃいました。周辺は当時からお年寄りが多く、一人暮らしのお宅だったのが、更地になっていたりしています。この二件の敷地はかなりのもの。いつかなくなってしまうのだろうと、ついつい感傷にひたってしまいます。うちが借りていたときすでに築30年以上は経っているだろうという様子で、最初はこんな廃屋のようなところに住めるだろうかと思いました。でも掃除をして、汚れていた床にフローリング風のシートを敷き、住んでみたらとても居心地のいいところ。南側に庭があり、静かでよかったです。古いけれど洋風だったからよかったのかも。平屋の3LDK、広い庭と駐車場つきなんて、今考えるとぜいたくなものです。
お風呂に蟻の大群が発生したり、洗面所に竈馬が出たり、屋根裏にネコが居着いたり、小説ネタにできることがいろいろありました。庭は日当たりはいまひとつでしたが、柿の木(渋柿)、シュロの木、スダジイ、あじさい、八つ手、ドクダミ、山吹、ホトトギスと、武蔵野の山をそのまま庭にしたようなところでした。住み始めた当初は薔薇を植えたり、野菜を植えたりがんばったけど、虫がすごくて、ダメだったなあ。引越するとき、アジサイ、山吹、石蕗など少しいただいてきて、今の家の猫の額ほどの庭に根付いています。
引越の荷にものの芽の二つ三つ あぶみ
この家の近くに先日の記事に書いた「鞍骨坂」がありました。つまりここが、小説の舞台のモデルだったわけで。中央近くの木は、金木犀です。小説に書いた桜の木(位置はちょっと違うところにあったのですが)は、伐られてしまっていました。