fromイーハトーヴ ーー児童文学(筆名おおぎやなぎちか)&俳句(俳号北柳あぶみ)

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冬の季語の名残りの時期

2015年03月02日 | 俳句

 東北人なので、雪が解けて春になる今の時期が好きです。句集『だだすこ』にも、今の時期の句が多く入っています。

 雪沓をしまひかけいや捨てやうと

 白鳥のまだ帰らざる日照雨かな  あぶみ

 日照雨は「そばえ」と読みます。(意味は漢字のまま)岩手の白鳥もまだ残っていて、(白鳥帰る、白鳥残る、が季語になります)田んぼの落ち穂を啄んでいるのではないかと思います。

 それから、上の雪沓ですが、この句を作ったとき、本当は捨てようかなと思ってでも捨てなかったのですよ……。ケチのかたまりです。でも、句は嘘でもいさぎよい方がいいかなと思って、こう作りました。児童文学でも、ある大御所の作家さんが、「作家は嘘つきの始まり」とおっしゃっていました。

    雪解けの岩手

 今はもっと雪ないと思うけど。

 東京はすっかり春ですけどね。